エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

水鳥

2013年01月03日 | ポエム
水鳥は冬の季語である。
水鳥・・・俳句の世界では鴨、カイツブリ、ユリカモメ、オシドリなどの冬に水上で暮らす鳥を総称してそう呼ぶのである。







「清冽な流れに切らる水の鳥」







白鷺も元気に活動するけれど、彼らは冬の季語には入らない。
夏なのである。



ここ落合川では、川沿いのお宅の屋上を棲家としている。



白鷺は水上で夜を過ごさない。
昼の餌を漁る時に川で時間を過ごすのである。



だがしかし、舞い上がる時間が多い。
その分、冬の範疇には入れて貰えないのであろう。



水鳥たちだって、舞い上がる時があると言うのに・・・である。
それにしても、落合川の水は透明度が高い。
湧水がその源流だからである。
同時に又、行政も保持に力を入れている。

昨年、バイカモの花が少ないと思っていたのだが、昨年の秋の終わりに川岸と水中のクレソンなどの除去をしてくれた。
クレソンが蔓延り、バイカモの生息域を侵していた事は間違いないのである。

西武線の沿線、東久留米を貫く清流である。



線路脇に枯芒があった。
ぼくは、この東久留米の句会に出ている。
また、この東久留米の駅前の通りでは富士山が見える。
富士見通りである。





「願わくば初富士見たし富士見坂」




残念ながら、晴天であるにも拘らず空の下に雲が蔓延り富士山は見られなかった。
それにしても、季節感に溢れる東久留米である。



         荒 野人