エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

シモバシラ

2017年01月09日 | ポエム
シモバシラの氷花は、見事な造形を示す。
ぼくは、毎年この時期には追っかけてみる。



このシモバシラは、板橋区の赤塚植物園である。
この近在では、一番見事に氷の花が出来る。

観察するなら・・・今のうち。
もう少し経つと、NHKが取材に来る。
そうすると、俄カメラマンが増えて混んでくる。



シモバシラの茎は冬になると枯れてしまうのだけれど、根はその後長い間活動を続ける。
そして、枯れた茎の道管に水が吸い上げられ続ける。



このシモバシラは、見事なまでに長く氷の花が着いている。



外気温が氷点下になると、道管内の水が凍って、茎から滲み出して氷柱ができる。
この現象は、茎の劣化に加え地中の根が凍るまで続くのである。







「茎飾る氷の花のシモバシラ」







しばらくは、楽しめそうである。
ぼくが出かけるもう一カ所は、東久留米の川沿いの野草園にある。
そこは、一株だけだけれど見事に結氷する。




     荒 野人