エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

冬のメジロ

2017年01月05日 | ポエム
メジロが遊ぶ。
冬の麗らかさに誘われている。
桜の蕾は、まだ固い。



桜の花を散らす遊びに長けているのが、メジロである。
春の鳥かと思いきや、実は秋であり夏の季語なのだ。
変なの・・・。



でも充分に可愛らしい。
この季節のメジロは、目まぐるしく動き回っている。
だから、なかなかカメラのフレームに収まりきれない。



メジロは、食べたくなるほど可愛い。
ウグイス餅の色合いだからである。

メジロを追っていた時、どこからか龍的の音が聞こえてきた。
この甲高さが、龍の天井への昇天の音だと云うのだ。
だから「龍笛」なのである。







「龍笛の一声呵々として冬木立」







冬の暖かさが誘う気配、である。



     荒 野人