エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

薄氷

2017年01月14日 | ポエム
今冬、最大の寒波が列島を覆わんとしている。
列島が大雪だと云うのに、関東南部だけが晴れもしくは曇りとなっている。
ニュースは、しかし大雪情報に限られている。
東京に棲む身としては、少しばかり肩身が狭い・・・。



そんな中、今朝は今冬二度目になるシモバシラに会った。
二日前、植物園に出かけたけれどシモバシラは立っていなかった。
運が良ければ、といった案配である。



公園の池に、薄氷が張っている。
印象としては、シャーベット状。
現(うつつ)の世界が、結界の彼方に映るのである。







「薄氷や現世と来世揺れ惑う」







ぼくは『薄氷」が大好きである。
夢現(ゆめうつつ)の中にたゆたう氷の様が良いのである。


    荒 野人