エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

寒雀

2017年01月04日 | ポエム
この季節「ふくら雀」とも云う。
厳しい冬を乗り切る為に、体内にエネルギーを蓄えている。
言い換えれば、太っている。
もっと言い換えれば、防寒の為に翅を豊かにして身体を包んでいるのである。
羽毛を膨らませているのである。



だから、下世話な話しだけれど焼鳥屋で食す雀は今ごろの雀が美味い。
もっとも、今時の雀は東南アジアからの輸入ものである。
特に、タイ産が多いと聞く。

寒雀、ふくら雀であり冬雀である。
季語としては寒雀であり、傍題としてふくら雀であり冬雀である。







「カデンツアのピアノのパート寒雀」







こんなに多くの雀が集まって、大地を啄んでいるのは珍しい景である。
何を啄んでいるのかは、不明である。
駐車場の一画、である。



分からないままに、しばらく眺めていたのだけれど・・・。
何に驚いたのか、一斉に飛び立ってしまった。

飛び立つ理由も、何を啄んでいたのかも不明である。
けれども、少なくなったと云われる雀の群れを見るのは嬉しい。



     荒 野人

今日は、メジロをと思っていたのだけれど雀になってしまった。
明日こそは、メジロとしたい。
ただし、メジロは秋の季語である。
それも仲秋の季語なのである・・・。
はてさて、いかがしたものか。