エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

山茶花の蘂

2017年01月21日 | ポエム
今日は今日とて、誠に寒い。
寒さの元は、風の強さである。

花々は、密やかにかじかんでいる。
春はまだ・・・遠いのかもしれない。
寒の内、であるのだ。
然も昨日が「大寒」。



とりわけ山茶花は、蘂を寒々と残している。
その蘂の白さが、寒さを増幅するのである。







「山茶花の蘂の残りて生々し」







垣根の曲り角にある山茶花は、唱歌にもなっている。
焚火こそ、最近は目にしない。

近隣が「もらい火」を気にするからである。
しかしながら、その焚火の中でゆっくりと焼き上げる「お芋」は美味い。



そうした冬の味覚を失いつつある、日本人である。
それは・・・寂しい。



    荒 野人