ぽつお番長の映画日記

映画ライター中村千晶(ぽつお)のショートコラム

ヴィジット

2015-10-19 23:51:08 | あ行

シャマラン先生のトンネルは、長い……。


「ヴィジット」52点★★★


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シングルの母親と暮らす
15歳の姉(オリビア・デヨング)
13歳の弟(エド・オクセンボールド)

母親の祖父母から招待され
ペンシルバニア州にある祖父母の家で、休暇を過ごすことになる。

姉はこの旅の一部始終を
映画にしようとハンディカメラを回している。

初めて会う祖父母は親切で優しそうな老夫婦。

だが、その家には
どこか奇妙なところがあり――?!


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M・ナイト・シャマラン監督の新作。

姉弟が撮影した
「ドキュメンタリー」という体のスリラー

なるほど
「パラノーマル・アクティビティ」などを手がける
プロデューサーとのタッグだそうです。

「パラノーマル」はマジで二度と見たくないほどに
ビビリましたが(苦笑


ということで、本作も
揺れるハンディカメラで
夜、部屋の外から聞こえる異様な物音
ドアを開けると、そこには――!!というテイストで
さんざん脅かされます。

確かに
「エアベンダー」(10年)(あったなあ)「アフター・アース」(13年)(あったなあ。笑)など
シャマラン監督の最近作を考えると
原点回帰な“怖い系”で
若干、イスから飛び上がりましたが

ただ
どこか白昼のお化け屋敷といった感じがあり
そこまで心底「怖っ!」ってほどではないので
助かった。

その妙な明るさも、計算のうちで
それが見ていくうちに
だんだん「別の種類の」恐怖になっていく。

うんうん、
意図するところも、わかるんですが
全体は、やっぱりうーん、という感じ。


同じ「なーんだ」でも
「ヴィレッジ」とかけっこう好きだったんですけどねえ。

シャマランのトンネルは、思ったより長いなあと
思うのでした。

でも応援してますけど(笑)。


★10/23(金)から全国で公開。

「ヴィジット」公式サイト

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