ぽつお番長の映画日記

映画ライター中村千晶(ぽつお)のショートコラム

ヴェノム

2018-10-29 23:48:24 | あ行

 

いや、こんな(失礼!)ビジュアルですけどね、

意外にドラマ派&ライトタッチで見やすいのだ!

 

「ヴェノム」70点★★★★

 

**********************************

 

正義感溢れるジャーナリスト、エディ(トム・ハーディ)は

恋人のアン(ミシェル・ウィリアムズ)とラブラブ、

仕事も波に乗っていた。

 

が、彼は医学分野に貢献する<ライフ財団>を取材中、

同財団が「人体実験で死者を出している」との情報を掴む。

 

エディは取材中に若きトップ(リズ・アーメッド)を問い詰めるが

取材は中断され、エディは会社をクビになってしまう。

 

恋人アンにも去られ、自暴自棄になっていたエディに

ライフ財団の科学者ドーラ(ジェニー・スレート)がコンタクトを取ってくる。

「あなたが掴んだことは、全て真実。ここでは恐ろしいことが行われている」

――いったい、何が行われているのか?

 

そして

それを突き止めようとしたエディは

“あるもの”と接触してしまい――?

 

**********************************!

 

マーベル史上“最も残虐な”ダークヒーローの誕生。

 

ビジュアルはド級に怖いけど、

意外にシビアすぎず、見やすかったのが驚きでした。

 

「あるもの」によって異変が起こる前の

主人公エディのドラマ部分の比重が大きく、

恋人役のミシェル・ウィリアムズ、

女性科学者ドーラ役のジェニー・スレート(「gifted/ギフテッド」のあの先生!)と、

ま~女優センスが抜群!(笑)なので

女子的にもOKだよなーと思います。

 

 

ただ

中盤までのドラマの物量に比べ、

バトルが想像よりあっさりめで、しかも文字通りグチャグチャなあたり(笑)

微妙なアンバランスさは感じたかな。

 

それでも

昨今、アメコミ原作の映画世界にも政治ネタとか人道的見地とか(まあ、当たり前なんだけどね・・・)、

過剰なポリティカル・コレクトネスやら

コンプライアンス系が入り込み、若干の面倒さを感じてもいたんで、

ワシ的にはこのストレートさ、意外に楽しめました。

 

それに現実にはもっともっと、

目を背けたくなるようなグロいネタが満載だもんね・・・・・・。

 

★11/2(金)から全国で公開。

「ヴェノム」公式サイト


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