ティルダ・スウィントンが
戦慄ですねえ。
「少年は残酷な弓を射る」67点★★★☆
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エヴァ(ティルダ・スウィントン)は、
世界中を旅行する作家。
だが
恋人フランクリン(ジョン・C・ライリー)に出会い、
彼の子を妊娠したことで、彼女の生活は一変する。
息子ケヴィンを出産して
家庭に入ったものの、
夜通し泣き続け、ちっとも言うことを聞かない赤ん坊に
頭を抱える日々。
母とのぬぐえない違和感のなかで美しく成長した
ケヴィン(エズラ・ミラー)は
しかし
ある悲劇を引き起こしてしまう――。
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子どもを愛せなかった母親と、
その子どもに起きた悲劇を描く物語。
「ある悲劇」が起こったあとから、
時間を遡り、現在と過去を行き来していく構成で、
悪い予兆をシグナル的に見せてく映像センスといい、
万事整っていて、高レベルではあります。
ただ、
何が起こったかがあらかた見えたあたりで
ダルくなるんだよなー(笑)。
おおよそ読めるのが始まって3分の1あたりなので、
そこから全体を持たせるのはちょっと辛いのだ。
それに
ワシは自分を含め
母親にむいてない人、あるいは
むいてない時期は絶対にあるという考え方なので
(例えば動物界でも、子育てを放棄した母親が、
必ずしも全ての子を放棄するわけではなく、
別のタイミングでは子を育てることもある、というようなものじゃないかなあと)
なので、ここで起きる悲劇自体には
正直あまり心が動かなかった。
まあ確実に児童虐待の一種であり、
理解のない夫が一番の問題であるとは思いますけどね。
逆にティルダ・スウィントンの
望まぬ妊娠と、その結果である息子を見つめる空白な目の感じ、
すごーくうまい・・・なんて失礼か、
本当にさすがだ!と、感嘆いたしました。
さらにこの映画は
少年役のエズラ・ミラーが
好みかどうかでも大きく評価が分かれるかもしれない。
ワシ的には、松潤っぽくて
正直好みではないんですよねえ~~すいません。
幼少時代のほうがかわいかったな。
★6/30(土)からTOHOシネマズシャンテほか全国順次公開。
「少年は残酷な弓を射る」公式サイト
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