ワシ的クリーンヒット作「フランシス・ハ」の
グレタ・ガーウィグ初監督作。
「レディ・バード」73点★★★★
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2002年、カリフォルニア州サクラメントに住む
17歳のクリスティン(シアーシャ・ローナン)は
自分を“レディ・バード”と名付け、周りにもそう呼ばせている。
中途半端な地方都市である地元を嫌う彼女は
「文化のあるニューヨークとかニューハンプシャーの大学に行きたい」といい
地元の大学を薦める母親(ローリー・メトカーフ)と大げんかになる。
母とことあるごとに衝突しつつも、
学校で好青年ダニー(ルーカス・ヘッジズ)と出会い
さらにクールなバンドの美少年(ティモシー・シャラメ)と出会い
アタシ流青春を謳歌しているかに見えたクリスティンだったが――?!
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大好き!なグレタ・ガーウィグの
痛みも黒歴史も入った、ユーモア溢れる自伝的青春譚。
演じるシアーシャがだんだん
グレタ・ガーウィグ本人に見えてくる!(ホント。笑)ほど
まさにグレタ自身の青春の光も黒も切り取った自伝、という感じ。
中途半端な地方都市の(まあワシの出身地・神奈川県も似たようなもん。笑)
中流ちょい下な家庭環境にうんざりし
近所の豪邸を見ては
「こんな家に住んでたら人生が変わってたのに」とか妄想する。
憧れの、なりたい自分に手が届かないもどかしさ。
モヤモヤする17歳の日々に、共感度満点。
それに本作の出色な点は
「娘と母親の、こじれ関係」を絶妙に描いてるところですね。
「あなたに、最高の状態になってほしいの」という母親の思いは
「いまのあなたは、まだ本気出してない(出せよコラ)」という
愛でもあるけど、エゴの裏返しでもある。
そんな母親の思いを見透かし、衝突を繰り返す主人公に
共感以外の何があろうか!(泣き笑い)
笑いもさすがにセンスいいし
(フットボールコーチが演劇部の指導をするシーンには馬鹿ウケ!)
「君の名前で~」のティモシー・シャラメも出てる。
ただ
すごくすごくよく出来てるけど、近々の作品で
故郷に対する思いなどにシアーシャの「ブルックリン」にもリンクする面があり、
スウィート~の破壊力、ブルックリンの脚本のひだに比べると、
やや全体的にパンチにかけるかな・・・・・・という気がしてしまうのが申し訳ない。
いや、でも、初監督作ですからね!
十分、素晴らしいっす。
★6/1(金)から全国で公開。
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