「糸」という
題材もおもしろいよね。
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「YARN 人生を彩る糸」70点★★★★
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カナダ・モントリオール出身の
女性監督ウナ・ローレンツェンが
糸にまつわる
4人のアーティストを紡いだドキュメンタリー。
糸を編むことは、人生を編むことに似ている。
さらっとしているけど、そんな深読みもできる、
なかなかおもしろい作品でした。
デジタル時代だからこそ
いま
手仕事=“クラフト”がすごく注目されていて
そんな現状の的を射ている。
なかでも
アイスランドのニット・グラフィティ・アーティスト、
ティナがよかった。
ティナは街の街灯や壁を
ゲリラ的にニットで包む活動をしていて
彼女のカラフルで有機的なニットに包まれると
無機質な街が
本当にやわらかく感じてくる。
さらに
通りがかりの街の人が
彼女を手伝ったりしてくれる場面もあって
その様子が、とてもあったかいんです。
そのほか
子どもたちが登って遊べる
巨大なハンモック状のアートを作っている
堀内紀子さんという日本人女性も登場します。
「糸が揺れると、遠くにいる子の存在を感じられて、
知らない子同士でもつながれるんだ」という言葉、
なるほど~と感じました。
堀内さんの作品は
建築家の手塚貴晴さん、由比さん夫妻とコラボして
いまも楽しめるそうです。
★12/2(土)から渋谷シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開。
「YARN 人生を彩る糸」公式サイト
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