ぽつお番長の映画日記

映画ライター中村千晶(ぽつお)のショートコラム

9(ナイン)

2010-02-17 03:03:23 | な行
あのティム・バートンが
この基になった11分の短編アニメを見て驚愕し、

自らプロデュースを買って出て
80分の長編アニメとして世に出した、という

「9」(ナイン)67点★★☆


舞台は人類滅亡後の無人の世界。
そこで目を覚ました奇妙な人形。
背中には「9」と書いてある。

自分は何者なのか、世界はどうなってしまったのか

彼は廃墟の街をさまよううちに
自分と同じように背中に数字をつけた
人形たちに出会う・・・というお話。



まず思ったのが、世界のデザインや色調が
あの90年代の名作ゲーム
「MYST」と「RIVEN」に
そっくりだということ。
(押し入れの奥にあった!なつかし~!



そこに「ストリート・オブ・クロコダイル」や
「ターミネーター」的アクション、
それこそティム・バートン的趣向など

「おっ」と思わせるエッセンスを集めて
世界を構築してる感じです。

監督が38歳と聞いて納得。
なーんだ、まんま同世代ドンピシャじゃないですか。


作品としては決して模倣ではなく
要素をうまくリミックスし
十分オリジナリティーはあるんだけど

どうも打ちのめされるほど新しい!って
わけじゃない。


おそらく最初の11分アニメにあったであろう
ハッとするほどのきらめき
時間をかけ(4年半もかかったのだそう)

人の手が加わるうちに
薄まってしまった可能性はありますね。


でもまだ38歳。
はじめの一歩としては相当に大きいと思います。


監督、近々来日するそうで
ふうん。インタビューしてみたいなあ。


ちなみにオリジナルの11分アニメは
2005年のアカデミー賞
短編アニメーションのノミネート作

すっごく見てみたいのですが
映画会社の人によると
版権の問題などがあって
いまはちょっと見ることができないんだそう。

ちぇ~
そっちも見たいー!


★5/8から全国で公開。

「9」予告編はこちらで。

「9」公式サイト

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5 コメント

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予告を見てみたけど (三本毛)
2010-02-17 03:33:00
映像がチャッチャカ切り替わるから見てて疲れちゃった。
この予告はつなぎが悪くて、見たいと思わせるものではなかった……。
まあ、監督が予告作っている訳ではないからね~。
しかし番長、こんなゲームソフト持ってたんだ。
初めて見た。
さすが元ゲーマー←うそ
返信する
コラ (ぽつお番長)
2010-02-17 03:40:14

映画会社の人も
「ゲーマーからの意見を聞いたの
初めてです」って・・・

違うっつの!

すごい流行ってたんだよ~
まだ初期の頃のMacで~(泣)。

あ、この予告編は海外のだからね。
YouTubeだし。
返信する
私も (じょうさま)
2010-02-17 15:31:01
映画の事よりも、番長がゲーマーだったのは驚いた
名作ゲームて言われても聞いた事ないしさ
ゲーマー界では名作なんでしょうね
返信する
9か… (ノル)
2010-02-17 18:20:45
昔 10(テン)という映画があった
完璧な女という意味の10だった
7もあった ブラピとモーガンのやつ
8はエイトモンキーズだっけ?
ブルース・ウイリスのやつ
(未だにブルース・ウイるスと言う人が
この前、アナウンサーも間違えていた)
6は…ない
5もない
4も3も2も1ない
まだまだ数字タイトルの映画ができそうだね
返信する
あうう (ぽつお番長)
2010-02-18 03:39:54

なんだかもう
すっかりゲーマーにされてるよう・・・

ノルさんも知ってますよねえ?「MIST」・・・←また墓穴を掘りそうな・・・

ノルさん
数字タイトル考察、おもしろいですね。

10、ありましたね。

8は、それ12モンキーズですね。
これにもブラピも出てますね。

すると8は・・・エミネムの「8mile」?
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