ぽつお番長の映画日記

映画ライター中村千晶(ぽつお)のショートコラム

アンナとアントワーヌ 愛の前奏曲

2016-09-03 23:58:10 | あ行

フランス人って、ほんとによくしゃべるわなあ、と(苦笑)

「アンナとアントワーヌ 愛の前奏曲」68点★★★☆


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映画音楽作曲家として成功を収めている
アントワーヌ(ジャン・デュジャルダン)は

ボリウッド版「ロミオとジュリエット」の製作のため
インドに招かれる。

着いた早々の晩餐会で
彼はフランス大使の妻アンヌ(エルザ・ジルベルスタイン)と出会う。

初めは衝突していた二人だが
次第に意気投合。

そしてアントワーヌはアンヌのある旅に
同行することになり――?


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「男と女」(1966年)から50年(!)

クロード・ルルーシュ監督×フランシス・レイ音楽が再タッグした
新たな男と女の物語です。

監督は75歳でインドに行き、
その土地に魅了されたそうで

インドの魅力がたっぷり詰まってるし
若々しさにびっくりするし
特に後半~クライマックスは大人な展開でいい。

しかし、ともかく導入部分、
男女の出会いのところにまったくときめかず
ちょっとハマれなかったんですよ(笑)

「アーティスト」のジャン・デュジャルダンと
「ずっとあなたを愛してる」のエルザ・ジルベルスタインと
役者もいいんですが

初っぱなから攻撃的なおしゃべりを繰り出す二人が
意気投合していくように全然思えなくて、
「男と女――え?この二人の話なの?」と笑ってしまった。

しかも突然過去のシーンになったり、
夢シーンがはさまるので、
慣れるまで見づらかったのもある。

ただ、
音楽はさすがだし、
アンナが会いに行く聖者アンマ、も本人出演。
このアンマさんの大きさ、包容力は
見るだけでヒーリング効果があり、なんか涙がポロッとしました。


★9/3(土)からBunkamura ル・シネマほか全国順次公開。

「アンナとアントワーヌ 愛の前奏曲」公式サイト

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