「きのう何食べた?」前夜の若さとハードさ。
「窮鼠はチーズの夢を見る」72点★★★★
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恭一(大倉忠義)は一流企業のサラリーマン。
イケメン・妻あり。何の問題もなさそうな彼の前に
大学時代の後輩、今ヶ瀬(成田凌)が7年ぶりに現れる。
実は今ヶ瀬は探偵業をしており
偶然、恭一の妻に依頼され、恭一の不倫調査をしていたのだった。
で、結果はクロ(笑)。
なんとか不倫の事実を隠したい恭一に
今ヶ瀬は交換条件を出す。
「大学時代から、ずっと先輩が好きだったんです」
「へ?」
――――驚く恭一は、しかし妻との生活を守るため
「一度きりだぞ!」と
今ヶ瀬のキスを受け入れるのだが――?!
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これは・・・・・・予想以上にまっすぐなボールが心臓に投げ込まれ
びっくりするやら痛いやら。
愛に執着なく、流されるままに恋愛→結婚してきた男。
その心の扉を
あの手この手で、なんとかこじ開けようとしたのは男だった・・・・・・という話で
別にこれ、男×男に限った話でない。
愛されるよりも、愛したいマジでなのか
いや愛されるほうがいいでしょ、なのか
惚れたほうが弱いのか、いや結局誰も愛せない虚無ってどうなのか、とか。
誰にでも思いあたる恋愛に関するもろもろ&グズグズが
ストレートに描かれてて心臓が痛い痛い(苦笑)
どんなカップルにもありだけど、
ただ、やっぱり男女のグズグズ、というだけでなくそこに
男×男のひねりが入っているのが効いてるんだとは思います。
成田凌氏演じる今ヶ瀬の、一途さとかわいらしさ。
戸惑いながらも、彼に居心地のよさを感じていく大倉忠義氏の、ぎこちなさ。
なんだか初々しくて
愛の純度が高いんですよね。
男二人の暮らしぶりは楽しそうで微笑ましく、
かつ、ラブシーンもきっちり直球!で
そこに
語り尽くされた恋愛に真正面からぶつかる!という監督や出演者たちの意欲を感じ
こちらも真剣に向き合わせずに、いられない。
男×男にはちょっとハードルある、という男性の方も
意外に心動いちゃうんじゃないかな、と思うのでありました。
あちこちに「笑えないシチュエーションに、思わず吹く」という笑いが
差し込まれているのもおかしくて
「私(女)と今ヶ瀬(男)、どっち選ぶの!」のシーンとか
シュールすぎて笑ったわー(笑)
★9/11(金)からTOHOシネマズ日比谷ほか全国で公開。
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