ぽつお番長の映画日記

映画ライター中村千晶(ぽつお)のショートコラム

マイティー・ソー

2011-07-01 00:13:36 | ま行

これは3Dがクリアで、気持ちよかったです。

「マイティ・ソー」72点★★★★


ニューメキシコ州の荒野。

異様な気象を調査していた
天文学者のジェーン(ナタリー・ポートマン)の前に

天から男が落ちてきた。

男の名はソー(クリス・ヘムズワース)。


実は彼は人間の知らない「神の世界」で生きる
戦士だった。

だが、神々の王である父の怒りに触れ、
地球に追放されたのだ。

地球の勝手がわからない彼は
次々に騒動を起こす。

さらに「神の世界」では
ある陰謀が起こっていた――?!


はじめは
キンキラな「神の世界」描写と
傲慢で中身のなさそうな筋肉ヒーローに正直ひきました(笑)

しかし
地球に追放されてからの
展開がよかった。

民の信頼厚い善王と、そのあとを継ぐ運命の兄弟。

父子もの、後継を巡る争いと
ネタはまさに神話的であり、古典。

そしてCGは
ギンギン&ゴリゴリ。

なのに
地球に舞台が移ると、
一転してニューメキシコシティの乾いた空気が漂い、

ちょっとニューシネマふうな雰囲気になる。

そのギャップが、
斬新でした。


スパイダーマン、アイアンマン、X-メンなどなど
アメリカに大勢いるヒーローたち、

現代科学のなか
ヒーローにどう現実味を持たせるかに
みなさん頭を絞っているよう。

そのうまい例がアイアンマンですが、
本作もまた違った見せ方で
ひとつの到達をしていると感じました。


さらに
神の世界でソーの腹心となる
4戦士のひとりに
浅野忠信氏がキャスティングされているのも話題。

4戦士全員がそうなんだけど
出番の割に
実はさほど特出すべきセリフとか動きとかはない。

しかしそのなかでも
立ってるだけで
武者っぽい不思議な存在感を放っておりました。


欲をいえば
もっと浅野氏のアクションが見たかったのと

ソーの地球でのドタバタ描写の配分を
もっと多くして欲しかったな。

笑いももっとプリーズって感じ。

アイアンマンネタがちょろっと出てきて
笑えましたけどね。


★7/2から丸の内ルーブルほか全国で公開。

「マイティ・ソー」公式サイト

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