ぽつお番長の映画日記

映画ライター中村千晶(ぽつお)のショートコラム

飯と乙女

2011-06-19 21:10:08 | ま行

主演の女の子が
加藤ローサ似で可愛かったす。

「飯と乙女」54点★★★


ダイニングバーの厨房に立つ
アルバイトの砂織(佐久間麻由)は
人に料理を作るのが生きがい。


しかし常連客の九条(上村聡)は
なぜか砂織の料理に手をつけず、
いつも柿ピーしか食べない。


OLの美江(田中里枝)は
ダメんずな彼氏のストレスから
過食症になっている。


美江の会社の社長(菊池透)は
いつも弁当をふたで隠しながら食べている――


そんな
食にまつわる問題を抱える男女の
群像ドラマです。


「すべての苦しみは、およそ食糧から生ずる」という
ブッダの言葉を冒頭に置いてあり、

「食」「ブッダ」そして「シューベルトの音楽」の3つを
つないでみようという試み。


主演の女の子もかわいいし、
物語もちゃんと展開するし
映画として一応整えてはあるんですが

ちょっと上っ面っぽいんだなぁ。


過食症や弁当の食べ方とか
「食」と聞いて、わりと安易に思い浮かぶ
素材やエピソードだし。


身なりはきちんとしてて
愛想はいいけど
決して本音で話さない人の話を聞いてるみたいな。


チラシのビジュアルとかもうまく作ってあるので
女性が作りそうな映画だなーと思ったら
男性監督だった。

しかもギャガやメディアスーツで
映画製作業務に関わっていた
バリバリ“中の人”だった!

長編第1作目だそうで
今後に期待しております。


★6/18から渋谷ユーロスペースほか全国順次公開。

「飯と乙女」公式サイト
コメント
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