12月公開でちょっと早いけど
「牛の鈴音」85点★★★



試写が終わっても涙が止まらず
帰りの電車のなかでも思い出して
ボロッボロ泣いた。

この涙加減は「フランダースの犬」級だ


「泣かされるとわかってて、見たくないやい」
という気持ちもすごくわかる。
でも、じゃあ「フランダースの犬」を知らないほうがよかったか?
私は観てよかったと思うよ。
韓国で爆発的にヒットし
社会現象にまでなった
老いた農夫と一頭の牛を追ったドキュメンタリー。
78分という短さも素晴らしいんだけど
主人公は79歳のおじいさんと
おじいさんと一緒に30年働いてきたメスの牛。
普通は農耕牛の寿命って15年くらいらしいのだが
この牛は40年も生きてる。
そんな老人と牛の
山村での貧しい農家暮らしを
静かに訥々とカメラは追うのです。
牛が足の悪いおじいさんを支えて
ずっと重い荷車をひいてきたこと。
おじいさんも牛のために
農薬を使わない新鮮な草を毎日取ってあげること。

おばあさんは
「私より牛のほうが大事なんだ」と
ブーブーまくしたてるけど
おじいさんと牛は無言で見つめ合うわけ。


おじいさんは老いた牛の身体に
むち打って荷車を引かせるけど
それはかわいそう、とか残酷とかじゃない。
生まれてからずっと
働き続けてきた彼らはお互いに
「止まるときは、死ぬときだ」と
分かり合ってるからなんだ。
この映画には
毎日を繰り返して生きる強さと
繋いでいくことの大切さ、
そしてともに生きるもの、係りあうものの間に生まれる
穏やかで強い愛がある。
そして命はいつか消えゆくものだという
真理もまた映ってる。
本当にしみじみ、いい映画です。
NHKの「里山」系ドキュメンタリーが好きな人は
絶対ハマると思う。
親にも見せたいと思いました。
★12月からシネマライズ、銀座シネパトス、新宿バルト9ほかで公開
「牛の鈴音」85点★★★




試写が終わっても涙が止まらず
帰りの電車のなかでも思い出して
ボロッボロ泣いた。


この涙加減は「フランダースの犬」級だ



「泣かされるとわかってて、見たくないやい」

という気持ちもすごくわかる。
でも、じゃあ「フランダースの犬」を知らないほうがよかったか?
私は観てよかったと思うよ。
韓国で爆発的にヒットし
社会現象にまでなった
老いた農夫と一頭の牛を追ったドキュメンタリー。
78分という短さも素晴らしいんだけど
主人公は79歳のおじいさんと

おじいさんと一緒に30年働いてきたメスの牛。

普通は農耕牛の寿命って15年くらいらしいのだが
この牛は40年も生きてる。
そんな老人と牛の
山村での貧しい農家暮らしを
静かに訥々とカメラは追うのです。

牛が足の悪いおじいさんを支えて
ずっと重い荷車をひいてきたこと。

おじいさんも牛のために
農薬を使わない新鮮な草を毎日取ってあげること。


おばあさんは
「私より牛のほうが大事なんだ」と
ブーブーまくしたてるけど
おじいさんと牛は無言で見つめ合うわけ。



おじいさんは老いた牛の身体に
むち打って荷車を引かせるけど
それはかわいそう、とか残酷とかじゃない。
生まれてからずっと
働き続けてきた彼らはお互いに
「止まるときは、死ぬときだ」と
分かり合ってるからなんだ。

この映画には
毎日を繰り返して生きる強さと
繋いでいくことの大切さ、
そしてともに生きるもの、係りあうものの間に生まれる
穏やかで強い愛がある。

そして命はいつか消えゆくものだという
真理もまた映ってる。
本当にしみじみ、いい映画です。

NHKの「里山」系ドキュメンタリーが好きな人は
絶対ハマると思う。
親にも見せたいと思いました。
★12月からシネマライズ、銀座シネパトス、新宿バルト9ほかで公開