布施弁天界隈の自然と歴史情報

関東三弁天の一つである柏市布施弁天界隈の城跡、神社、仏閣等の歴史的遺産の紹介とあけぼの山近辺の花情報の提供

利根川のほとりにあった関宿城と豪商の話

2008-11-22 | 歴史
10月から11月にかけて、どうしても、野田の関宿城跡周辺の江戸時代の城下町的雰囲気を味わいたくて、3回ほどお城の周辺を散策しました。残念ながら、10月26日に開催された第13回関宿城祭は、野暮用でいけませんでしたが。この祭では、関宿城に向かう大名行列が再現されたり、火縄銃や抜刀術などの演武も披露され、江戸時代の城下町の趣が再現されたようですね。千葉県立関宿城博物館を中心に2万人以上の方でにぎわったそうです。
さて、この関宿城は、古河公方家臣・簗田成助が1457年に築城(?)したといわれ、上杉方の城主簗田晴助と後北条氏と1565年から1574年までの3度の関宿合戦を行っている。1590年の小田原の役で、後北条氏が滅んだ後、徳川家康の子の松平康元が入城して関宿藩を興している。その後、藩主はいろいろと変わったようですが、久世家が一番長く、明治維新まで藩主をしていたようですね。
今回の講演会は、この江戸時代における関宿城と商人の話がテーマとなっているので、それについては、講演会でお聞きいただけますれば幸いです。この講演会は、野田市史集中講座として、野田市役所の大会議室で開催されます。では、その概要を紹介します。
開催日時     12月13日(土)13時30分~16時15分
開催場所     野田市役所8階 大会議
            ※所在地:〒278-8550 野田市鶴奉7番地の1
             電話 04-7125-1111(代)
内  容     10代にわたり関宿藩を治めた久世家の家臣団や豪商北村家の解説。
対  象     どなたでも
定  員     先着250人
主  催     野田市教育員会
申し込み    当日会場受付
問い合せ    市史編さん担当(電話 04-7125-7802)
なお、明治以降の関宿城の変遷を簡単に紹介します。
1872年に廃城が決定し、1875年民間に払い下げられ、取り壊されたのである。そして、1995年に千葉県立関宿城博物館として再建させたのです。
この最後の藩主の久世家の代々の位牌は、お城からさほど遠くない、日蓮宗の実相寺に納められております。ここは、久世家の香華院(菩提寺)となっており、藩主だけでなく、家臣の富田家・奥原家・亀井家等のお墓もあります。また、第2次大戦の終戦時内閣総理大臣の鈴木貫太郎夫妻の墓もあります。江戸時代のものとしては、この寺には、取り壊される前の関宿城本丸の一部を移築して、現在、お寺の客殿として使用されている建物があります。写真は、実相寺の山門と奥に見えるのが本堂です。この本堂の脇には、関宿城から移された先程の建物があります。なお、位牌は、当然ながら見せてもらえません。
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