1982年、イラク中部ドゥジャイルでイスラム教シーア派住民を虐殺した「人道に対する罪」で死刑が確定していたサダム・フセイン元大統領(69)に対して、絞首刑による死刑が30日午前6時(日本時間正午)ごろ執行された。国営テレビが発表した。判決確定からわずか4日。歴史的、地政学的に米英の帝国主義的思惑に常に左右され続けたイラクの独裁者サダムは犯罪者としてその生涯を閉じた。「イラク国民が中心になってイラク国内で裁くべきだ」というブッシュ大統領の言明通り行われた裁判の結果であるが、イラク国民の心は晴れない。
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