プロメテウスの政治経済コラム

プロメテウスは人間存在について深く洞察し、最高神ゼウスに逆らってまで人間に生きる知恵と技能を授けました。

07年度税制大綱 「海外と同等の条件に」の欺瞞性

2006-12-15 19:01:46 | 政治経済
自民、公明両党は14日、2007年度の与党税制改正大綱を決定した。年金課税の強化や所得・住民税の定率減税廃止で負担が強まる個人向けには、小規模な改正にとどめる一方で、安倍政権が掲げる「経済成長なくして財政再建なし」の成長重視路線を背景に、企業向けには、各種の企業減税を盛り込んだ。これには、マスコミも「1兆円減税 企業に厚く」、「税制改正 理不尽な法人税下げ」(「朝日新聞」2006年12月15日)など批判的である。多国籍企業の要求は、「グローバルな活動を進める上での基礎的な競争条件をそろえること」(御手洗・日本経団連会長)である。しかし、この「海外と同等の条件に」との言い分には数々の欺瞞が含まれている。 . . . 本文を読む