労働政策審議会労働条件分科会は27日、労働者代表委員が強く反対するなか、残業代なしで何時間も働かせる「ホワイトカラーエグゼンプション」(労働時間規制の除外)の導入など労働法制の大改悪を盛り込んだ労働時間と労働契約にかんする報告をまとめ、柳沢伯夫厚労相に答申した。これを受けて厚労省は、来年の通常国会に労働法制改悪法案の提出を狙っている(「しんぶん赤旗」2006年12月28日)。標準労働日(8時間労働制)の確立は、資本家と労働者とのあいだの数世紀にわたる闘争の成果である(マルクス『資本論Ⅰ』第八章労働日)。ホワイトカラーの仕事の成果は労働時間によってはかれないから、労働時間規制を除外するという。ホワイトカラー市場が競争的である限り、ホワイトカラー同士の間で使用主に気に入られようと止めようのないダンピング(長時間労働)競争が生じることは火を見るより明らかである。人生の貴重な時間の圧倒的部分を会社に捧げ、残業代ももらえない。本当にそれでよいのか。
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