プロメテウスの政治経済コラム

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「いざなぎ景気」を超えた景気は何「景気」―その特徴は? 貧困化の新しい日本型形態

2006-12-04 19:18:21 | 政治経済
11月の政府「月例経済報告」は、今回の景気拡大が58カ月となり、「いざなぎ景気」(1965年11月から70年7月までの57カ月つづいた景気拡大)を超えて、戦後最長記録を更新したと発表した。「いざなぎ景気」に対して今回のこの景気をなんとネーミングするか。どのような思いがあったのか、当の大田弘子経済財政相は「ノーアイデアです」とのことだった。すでに、一部の経済評論家からは、「実感なき景気」とか、「リストラ景気」「格差型景気」「蜃気楼(しんきろう)景気」「低体温景気」などなど、さまざまなアイデアが提案されている。雑誌『経済』編集長の友寄英隆さんは、「今回の『最長景気』が続けば続くほど、『景気の二極化』がひどくなり、格差が拡大し、矛盾がさまざまな分野、さまざまな形態で噴出しつつあるという特徴を一言で表現するために、かつてない日本型の異常な『格差景気』と名づけてみたいと思います」と語っている(「しんぶん赤旗」2006年12月4日)。 . . . 本文を読む