日本共産党都議団が、石原慎太郎知事の物見遊山超豪華海外出張や画家の四男を、都の芸術関係の事業に深くかかわらせている“都政私物化”を告発した。福島、和歌山、宮崎の官製談合事件と形態は違うが、ともに知事による貴重な税金の無駄遣い・公金費消そのものである。これまで“空疎な小皇帝”(斉藤貴男)がいくら乱暴狼藉を働いても日本共産党と一部の心ある文化人以外は口をつぐんできた。しかし、今回は多くのメディアが共産党の告発を報道した。それでもまだ、石原知事の「(息子は)余人をもって代え難かった」とか「(支出に)違法性はない」などの言い分を無批判に報道するなど及び腰である。首都の知事の資格もない“空疎な小皇帝”をここまでのさばらせたのは、権力の脅しに弱いマスメディアの提灯持ちと口だけの勇ましさにコロッと騙される東京都民の責任である。
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