ルイガノ旅日記

あちこち出かけた場所で目にとまったもの、
心惹かれたものを紹介しています。
よかったらおつきあい下さい。

灯籠揺らめく豊前街道 ~ 山鹿温泉(その5)

2010年01月09日 | お出かけ
山鹿市の一本松公園に、大きな「石のかざぐるま」があります。
中央は、高さ5.5メートル、重さ16トン(羽根だけで1.5トン)。

このかざぐるまが、ススキの穂が揺れる程度の風で回るというから凄い

残念ながら、この日はまったくの無風。かざぐるまはピクリとも動きませんでした。

これは、一本松公園の手前にある端正な円形の古墳。
直径20メートルはあるのですが、名前をメモるのを忘れちゃいました (^-^)ゞ


津袋古墳群の主墳である茶臼塚古墳。
4世紀中期に造られた古墳といわれています。


同じく津袋古墳群の小町塚古墳。


一本松公園から遠く望む、直立不動の「不動岩」。


7世紀後半、大和朝廷が九州防備の一環として、ここ山鹿に築いた鞠智城。
これは鞠智城のシンボル 八角形鼓楼。左に見えるのは、高床式校倉造りの米倉庫。


鞠智城は、福岡、佐賀、長崎の前線基地に対する補給支援を任務としていたようです。


展望台近くにある資料館。


資料館から見た展望台。遠くに見えますが、歩いて5分くらいの距離です。


663年、百済を援けて朝鮮半島に出兵した中大兄皇子率いる大和朝廷ですが、
白村江で大敗を喫して撤退。そして、唐・新羅の侵攻に備えて防備を強化しました。


山鹿温泉での滞在は、とろとろ感のある泉質、歴史を感じさせる豊前街道など、
多くの見どころがあって、楽しい旅でしたヽ(^o^)丿
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灯籠揺らめく豊前街道 ~ 山鹿温泉(その4)

2010年01月08日 | お出かけ
肥後熊本から、植木、山鹿を経て、豊前小倉に至る道を「豊前街道」と呼びます。
江戸時代は参勤交代の道として栄え、大名行列の宿場町として賑わいを見せてきました。
古くから温泉が湧き出ていた山鹿は、この地域の文化の中心地として重要な拠点で、
今は山鹿灯籠民芸館として利用されている旧安田銀行山鹿支店をはじめとして、
重厚さを漂わせる町並みが残されています。


土蔵造りの商家が立ち並ぶ通り。いくつかの店は、今もって現役です。


主要な街道筋に置かれた惣門。千代の園酒造から惣門に至るこの界隈が、
平成19年度の「美しいまちなみ大賞」を受賞したそうです。


湯の町山鹿らしい温泉の噴水や、灯籠踊りには欠かせない金灯篭が飾られた軒先。


空海によって開かれ、往時は西の高野山と呼ばれた金剛乗寺、独特の石門。


湯の端公園の足湯。思いのほか深かくて、入った途端こけそうになりました (^-^)ゞ


山鹿灯籠民芸館、薬師堂、千代の園酒造など。




重厚感があり、頑丈さが特徴の山鹿傘が飾られた喫茶店。


明治末、旦那衆と呼ばれた山鹿の実業家たちの手によって創建された八千代座。
時代の波にもまれつつも、昭和63年に国指定重要文化財とされました。
坂東玉三郎さんの公演が、毎年行われることでも知られています。


シャンデリアや天井の細部に至るまで、当時のままに復元されています。


舞台や奈落、客席、八千代座前の通りの様子など・・・・。



八千代座創建100周年の今年、4月公演の座長は玄海竜二さん。
妻は、飯塚の嘉穂劇場で芝居を見たらしいです (^-^)ゞ


今はひっそりと佇む湯の町山鹿。その昔は、豊前街道や菊池川の水運の拠点であり、
物流や文化の中心地、商都としても栄えた歴史があります。
八千代座や、土蔵造りの建物が残る豊前街道周辺は、今もその情緒が感じられました。
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灯籠揺らめく豊前街道 ~ 山鹿温泉(その3)

2010年01月06日 | お出かけ
灯籠民芸館に展示されている灯籠まつりのポスター(原画)。
灯籠まつりのポスターは鶴田一郎さんの作品で、1989年からずっと続いているそうです。


平成元年から6年まで(平成4年を除く)の5枚が展示されていました。



面長で細く切れ長の目、淡く微妙な色づかい。
鶴田一郎さんの作風が、灯籠まつりのイメージに重なって印象に残る絵でした。
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灯籠揺らめく豊前街道 ~ 山鹿温泉(その2)

2010年01月04日 | お出かけ
「よへほ節」に合わせて舞踊る光の海、山鹿灯籠まつりで有名な山鹿温泉。
菊池川一帯に立ち込めた深い霧に行く手を阻まれた景行天皇の巡幸を
山鹿の里人が松明を掲げてお迎えしたのがその起源と伝えられています。


灯籠が奉納される大宮神社。
「燈籠殿」には、「上がり灯籠」で奉納された山鹿灯籠が全て保存展示されています。


和紙を透かして、ゆらゆらと揺らめくような灯り。すべてが紙で作られています。


灯籠まつりで頭上に載せる金灯籠。重さは100グラム以下だそうです。


日本全国の神社を模した灯籠。もちろん、これらも紙とわずかの糊だけで作られます。


その作り方には、全てに共通する次のような鉄則があるそうです。
 ①木や金具は一切使わず、和紙と少量の糊だけで作ること
 ②柱や障子の桟にいたるまで中は空洞であること
 ③建物などは単なるミニチュアではなく、縦横のスケール等を独自に工夫して
  灯籠としての美しさを追求すること


燈籠殿には、平安時代中期の歌人藤原公任が選んだ三十六歌仙の絵馬額も常設展示。


大宮神社境内。これが、今年最初の参拝となりました。



町のあちこちに灯籠まつりに由来する飾りつけなどが多く見られます。
橋の欄干で見かけた金灯籠や、浴衣姿で踊る女性のモニュメント。

金灯籠の中の灯り、実は夕日です (^-^)ゞ

翌日は、豊前街道に面した山鹿灯籠民芸館を訪ねました。
数々の精緻な灯籠のみならず、灯籠師による灯籠製作の現場を見ることができます。




民芸館では、繭を使った雛人形や、今年の干支「寅」の飾りを販売していました。


なんとも可愛らしい繭人形です。


このほか、この民芸館で素晴らしかったのは、灯籠まつりのポスター。
美人画で有名な鶴田一郎さんのシリーズで、5枚の原画が飾られていました。
これは、次回アップしたいと思います。
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灯籠揺らめく豊前街道 ~ 山鹿温泉(その1)

2010年01月03日 | お出かけ
今年の正月は、家族揃って熊本県山鹿温泉でのんびり
灯籠祭で知られる山鹿温泉、詳細は今後アップしますが、まずは食事シーンを (^-^)ゞ


オードブル。左奥に見えるのはスペアリブ。


ワイングラスのような器にはシメサバ。


肥後牛の焼き物。熱した石盤で、タマネギ、もろみと一緒に焼いていただきます。


鰻のせいろ蒸し。鰻もご飯もふっくら


濃厚なソースの伊勢えびも旨い ヽ(^o^)丿


甘くてジューシー、最高に美味しかった生タラバ。


さっと焼いたくらいが食べ頃。
炭火ってよかですねぇ~。食欲にもガンガン火がつきます (^-^)ゞ


大きく肉厚のホタテ。こんな大きいホタテは、八戸の八食センター以来だなぁ。


柔らかくて分厚い肥後牛のステーキ。
もう腹いっぱい、何も入りません状態。勘弁してください m(_ _)m


正月らしく色鮮やか。そこはかとなくめでたさを感じさせる箸置き。


元旦の朝食は、松花堂弁当のようなおせち。


もちろん、雑煮もいただいて、季節感を味わえましたヽ(^o^)丿


次の朝は、伊勢えびの赤だし。


大晦日から、トロトロ感のある柔らかな泉質で人気の山鹿温泉で2連泊。
朝に夕に、浸かりたい放題の温泉三昧を楽しみました。
食事も美味しくて食べまくり、かつ飲みまくり・・・・・。
この結果、体重はプラス5㌔。これから頑張って元に戻すぞぉ~
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