学生時代の仲間が集まることになり、先週、久しぶりに東京へ。心配された台風2号の影響もなく、定刻どおり福岡空港を離陸しました。

北上するにつれて天候も徐々に回復。機体に隠れてしまった伊豆大島を除く、利島以南の伊豆七島がよく見えました。

この日は、今年の初め急逝した同期生を偲ぶ会。同じ学科を専攻した仲間のおよそ半数が集まりました。
翌日、桜田門を抜けて皇居前広場へ。皇居外苑は外国人旅行者が多く、インバウンドの回復ぶりを実感しました。

二重橋濠に架かる正門石橋。この右手奥にあるのが二重橋で、正式名称は正門鉄橋と言います。

正門石橋は重厚感のある落ち着いた佇まい。濠に石橋や伏見櫓が映りこむ様子も風情がありました。石橋の向こうに、わずかに正門鉄橋が見えていますね。

開館時間が近づいてきたので、東京駅丸の内駅舎の前を通って三菱一号館美術館に向かいました。

三菱一号館美術館では、パリのオランジュリー美術館が企画・監修した『ルノワール×セザンヌ~モダンを拓いた2人の巨匠』展を開催中です(5月29日~9月7日)。

この二人展は、オランジュリー美術館とオルセー美術館の協力の下、ルノワールとセザンヌという一見タイプの異なる同時代の画家にフォーカスした世界巡回展で、イタリア・ミラノ、スイス・マルティニ、香港を経て来日。日本では、ここ三菱一号館美術館が唯一の会場となるため、この機会に是非とも観ておきたかったのです。

ルノワール《セーヌ川のはしけ》1860年頃(オルセー美術館)

セザンヌ《田舎道、オーヴェール=シュル=オワーズ》1872-73年(オルセー美術館)

ルノワール《風景の中の裸婦》1883年(オランジュリー美術館)

セザンヌ《セザンヌ夫人の肖像》1885-95年(オランジュリー美術館)

ルノワール《バラをさしたブロンドの若い女性》1915-17年(オランジュリー美術館)

セザンヌ《舟と水浴する人々》1890年頃(オランジュリー美術館)

ルノワール《長い髪の浴女》1895年(オランジュリー美術館)

セザンヌ《水浴者たち》1899-1900年(オルセー美術館)

パリのアトリエに座るルノワール(左)。右は、南仏レ・ローヴのアトリエのセザンヌ。出自も性格も、絵の表現も対照的な二人ですが、絵の制作を通じて交流があり、家族ぐるみの付き合いだったそうです。

ルノワールとセザンヌ、実に見ごたえのある展覧会でした。オランジュリーもオルセーも11年前のパリで訪れ、大好きになった美術館。今回の展示作品も、多くはその時に観ているはず……そんなことを思い出しながら帰路につきました。

オランジュリー美術館とオルセー美術館を訪ねたのは、セーヌ川沿いをジョギングする人や自転車が行き交う清々しい日曜日の朝。(ここからは、11年前の写真です)

両方の美術館から近いレオポール・セダール・サンゴール橋。橋を渡ればオランジュリー美術館、セーヌ川に沿って引き返せばオルセー美術館です。

ルーヴルやオルセーに比べるとコンパクトなオランジュリー美術館。開口部が広くとられ、自然光がふんだんに注いでいました。

この日、オランジュリーで観た《風景の中の裸婦》。

モディリアーニ《ポール・ギョームの肖像》
ポール・ギョームは、モディリアーニをはじめ多くの若い画家たちの才能を見抜いた画商です。三菱一号館の展覧会でも、他の画家によるボール・ギョームの肖像画がいくつか展示されていました。

こちらは、セーヌ川を挟んで対岸から見たオルセー美術館。元々は鉄道の駅舎だった建物を美術館に改装し、1986年に開館しました。印象派やポスト印象派のコレクションで世界に名だたるオルセー美術館ですが、そんなに新しいなんてちょっと意外ですね。

私たちが訪ねた時期は、残念なことに撮影は禁止。作品ではなく建物だけなら大丈夫とのことでしたので、5階吹き抜けの最上階ホールをカメラに収めました。この写真を見て、このときゴッホの特別展を開催中だったことを思い出しました。

オルセーの大時計越しに見たルーヴル美術館。

以前は年に一度出かけるのを楽しみにしていたヨーロッパですが、コロナ禍から途絶えています。三菱一号館美術館の二人展を観たせいか、昔の記憶が鮮明によみがえってきました。是非また行ってみたいものです。

北上するにつれて天候も徐々に回復。機体に隠れてしまった伊豆大島を除く、利島以南の伊豆七島がよく見えました。

この日は、今年の初め急逝した同期生を偲ぶ会。同じ学科を専攻した仲間のおよそ半数が集まりました。
翌日、桜田門を抜けて皇居前広場へ。皇居外苑は外国人旅行者が多く、インバウンドの回復ぶりを実感しました。

二重橋濠に架かる正門石橋。この右手奥にあるのが二重橋で、正式名称は正門鉄橋と言います。

正門石橋は重厚感のある落ち着いた佇まい。濠に石橋や伏見櫓が映りこむ様子も風情がありました。石橋の向こうに、わずかに正門鉄橋が見えていますね。

開館時間が近づいてきたので、東京駅丸の内駅舎の前を通って三菱一号館美術館に向かいました。

三菱一号館美術館では、パリのオランジュリー美術館が企画・監修した『ルノワール×セザンヌ~モダンを拓いた2人の巨匠』展を開催中です(5月29日~9月7日)。

この二人展は、オランジュリー美術館とオルセー美術館の協力の下、ルノワールとセザンヌという一見タイプの異なる同時代の画家にフォーカスした世界巡回展で、イタリア・ミラノ、スイス・マルティニ、香港を経て来日。日本では、ここ三菱一号館美術館が唯一の会場となるため、この機会に是非とも観ておきたかったのです。

ルノワール《セーヌ川のはしけ》1860年頃(オルセー美術館)

セザンヌ《田舎道、オーヴェール=シュル=オワーズ》1872-73年(オルセー美術館)

ルノワール《風景の中の裸婦》1883年(オランジュリー美術館)

セザンヌ《セザンヌ夫人の肖像》1885-95年(オランジュリー美術館)

ルノワール《バラをさしたブロンドの若い女性》1915-17年(オランジュリー美術館)

セザンヌ《舟と水浴する人々》1890年頃(オランジュリー美術館)

ルノワール《長い髪の浴女》1895年(オランジュリー美術館)

セザンヌ《水浴者たち》1899-1900年(オルセー美術館)

パリのアトリエに座るルノワール(左)。右は、南仏レ・ローヴのアトリエのセザンヌ。出自も性格も、絵の表現も対照的な二人ですが、絵の制作を通じて交流があり、家族ぐるみの付き合いだったそうです。

ルノワールとセザンヌ、実に見ごたえのある展覧会でした。オランジュリーもオルセーも11年前のパリで訪れ、大好きになった美術館。今回の展示作品も、多くはその時に観ているはず……そんなことを思い出しながら帰路につきました。

🍀
オランジュリー美術館とオルセー美術館を訪ねたのは、セーヌ川沿いをジョギングする人や自転車が行き交う清々しい日曜日の朝。(ここからは、11年前の写真です)

両方の美術館から近いレオポール・セダール・サンゴール橋。橋を渡ればオランジュリー美術館、セーヌ川に沿って引き返せばオルセー美術館です。

ルーヴルやオルセーに比べるとコンパクトなオランジュリー美術館。開口部が広くとられ、自然光がふんだんに注いでいました。

この日、オランジュリーで観た《風景の中の裸婦》。

モディリアーニ《ポール・ギョームの肖像》
ポール・ギョームは、モディリアーニをはじめ多くの若い画家たちの才能を見抜いた画商です。三菱一号館の展覧会でも、他の画家によるボール・ギョームの肖像画がいくつか展示されていました。

こちらは、セーヌ川を挟んで対岸から見たオルセー美術館。元々は鉄道の駅舎だった建物を美術館に改装し、1986年に開館しました。印象派やポスト印象派のコレクションで世界に名だたるオルセー美術館ですが、そんなに新しいなんてちょっと意外ですね。

私たちが訪ねた時期は、残念なことに撮影は禁止。作品ではなく建物だけなら大丈夫とのことでしたので、5階吹き抜けの最上階ホールをカメラに収めました。この写真を見て、このときゴッホの特別展を開催中だったことを思い出しました。

オルセーの大時計越しに見たルーヴル美術館。

以前は年に一度出かけるのを楽しみにしていたヨーロッパですが、コロナ禍から途絶えています。三菱一号館美術館の二人展を観たせいか、昔の記憶が鮮明によみがえってきました。是非また行ってみたいものです。