ルイガノ旅日記

あちこち出かけた場所で目にとまったもの、
心惹かれたものを紹介しています。
よかったらおつきあい下さい。

【備忘録】自宅で観た映画(2021年7月)

2021年08月15日 | 映画や小説
梅雨末期を思わせる大雨により、西日本を中心に各地で深刻な被害が発生しました。被災された地域の方々には心よりお見舞い申し上げますとともに、更なる被害の拡大がありませんよう祈っています。
🍀

『チェンジリング /Changeling』クリント・イーストウッド(監督)、アンジェリーナ・ジョリー、ジョン・マルコヴィッチ、ジェフリー・ドノヴァン(2008年)
舞台は1928年のロサンゼルス。シングルマザーのクリスティンが仕事に出かけている間に、息子のウォルターが姿を消してしまいます。5か月後、ロサンゼルス市警ジョーンズ警部からウォルターを保護したと連絡が入りましたが、会ってみると全くの別人でした。大勢の報道陣が集まるなか、手柄をアピールしミスを認めたくないジョーンズから、「この場ではとりあえず息子として扱ってほしい」と頼まれてしまいます。
その後も、現れた少年がウォルターよりも明らかに背が低いことを市警に知らせ再捜査を依頼しますが、操作ミスの発覚を恐れるジョーンズは「クリスティンは独り身でいたいがために育児放棄しようとしている」と責め立てるとともに、市警の専属医に診断書を書かせて少年がウォルターであるとの公式報告をでっちあげ、事件の幕引きを図ろうとします。クリスティンは、息子が通院した歯科の診断記録や学校の担任の証言などを集め、少年がウォルターではないという証拠を報道機関に渡そうと計画。しかし、それを察知したロサンゼルス市警により、クリスティンは精神異常者として精神病院に押し込められてしまいました……。
1920年代のロサンゼルスで実際に発生した実話を基に製作された映画です。原題の"Changeling"は、ヨーロッパの伝承で人間の子どもがひそかに連れ去られたとき、その子のかわりに置き去りにされる「取り替え子」という意味だそうです。


『Mr.&Mrs.スミス /MR. AND MRS. SMITH』ブラッド・ピット、アンジェリーナ・ジョリー(2005年)
コロンビアの首都ボゴタで知り合い、すぐに意気投合し恋に堕ちて結婚したジョンとジェーン。表向きジョンは建築設計事務所の経営者、ジェーンはコンピュータのサーバー管理会社の経営者でしたが、二人にはそれぞれに隠している重大な秘密がありました。実は、彼らは暗殺を請け負うプロの殺し屋だったのです。ある時、ジョンとジェーンはそれぞれの組織からベンジャミン・ダンズの暗殺を依頼され、それが契機となってお互いの素顔を知ることとなりますが、この依頼はそれぞれの組織が二人がお互いに殺しあうように仕向けるためのものでした。


『Fukushima 50』佐藤浩市、渡辺謙、吉岡秀隆、緒形直人、火野正平、平田満(2020年)
2011年3月11日午後2時46分、マグニチュード9.0、最大震度7という観測史上最大となる地震が発生。日本に未曽有の被害をもたらした東日本大震災です。かつて経験したことのない巨大津波に襲われた福島第一原子力発電所は、全電源を喪失してステーション・ブラック・アウト(SBO)状態に……。原子炉は冷却不能となり、このままではメルトダウン (炉心溶融)により想像を絶する被害がもたらされることは誰の目にも明らかでした。
この映画は、政府・東都電力と現場が隔絶し、指揮が混乱するなか、発電所に留まってメルトダウンを防ぐために奔走した約50名の作業員たち、通称「フクシマ50」の闘いを描いた物語です。現場の最前線で指揮をとる伊崎利夫を佐藤浩市、吉田昌郎所長を渡辺謙が演じています。


『奇蹟が降る街 /29TH STREET』ダニー・アイエロ、アンソニー・ラパリア、レイニー・カザン(1991年)
舞台は1990年代のニューヨーク、深々と雪が降るクリスマスの夜。宝くじで620万ドルが当たったフランクは、路上で暴れまわって警察に逮捕されてしまいました。思いがけない幸運を手にした青年が何故?という場面から物語がスタートします。
生まれた時から、何となくツキに恵まれていた27歳のフランク。その一方で、家族思いながら運の悪いフランクの父親はギャンブル浸り。タチのよくない連中に借金もある様子。ある日フランクは、偶然買った宝くじ1枚で賞金620万ドルの最終候補者に選ばれますが、父親が自分のせいで苦しい思いをしてきたことを知って、ある決心をしました。


『大統領の執事の涙 /Lee Daniels' The Butler』フォレスト・ウィテカー、オプラ・ウィンフリー、ジョン・キューザック、ジェーン・フォンダ(2014年)
アメリカ南部、綿花農園の奴隷の子として生まれたセシル・ゲインズは、白人に父親を殺されたことを契機に農園を飛び出しました。セシルは、一人で生きていくために下働きの下男から接客を学び始め、ワシントンD.Cの高級ホテルのボーイを務めるうち、見込まれてホワイトハウスの執事にまで上り詰めます。キューバ危機、ケネディ暗殺、米ソ対立による冷戦の激化、ベトナム戦争の泥沼化など、歴史が大きく揺れ動く時代に、セシルはアイゼンハワー、ケネディ、ジョンソン、ニクソン、フォード、カーター、レーガンと7代にわたって大統領執事を務めました。
黒人にとって厳しい時代に、いかにしてセシルが一流の執事として認められるようになったのか……それ自体も興味深いのですが、より重要なテーマは、この時代に本格化した公民権運動かもしれません。セシルの息子ルイスは、黒人が白人に仕えることに反発し、反政府運動に身を投じるなど、セシルの家族も時代の流れに翻弄されていきます……。


76回目の終戦記念日を迎えました。先週来大雨が続いた北部九州ですが、この日に合わせるかのように雨が収まり、いっときの晴れ間が覗いています。先の大戦で犠牲となった方々に思いを致し、今日一日を静かに過ごしたいと思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする