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ルイガノ旅日記

あちこち出かけた場所で目にとまったもの、
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バスク料理 エネコ東京

2018年03月21日 | 食べ歩き
東京駆け足滞在記、2日目の夜は懐かしい友人夫妻との再会。西麻布にあるエネコ東京で、お祝いすることにしていたんです。エネコ東京は、この日最後に訪ねた六本木の国立新美術館から、歩いておよそ15分。この界隈には、閑静な住宅街に囲まれるように、ギリシャをはじめとする各国の大使館が点在しています。


この店は、スペイン最年少でミシュランの三ツ星を獲得した、エネコ・アチャ氏が監修するバスクビストロスタイルのレストランで、昨年9月にオープンしたばかり。エントランスを抜けて、明るく開放感のあるウェイティングスペースに通されました。まずは、こちらで軽くつまみながら会話を楽しむという趣向です。ウェイティングと言うより、スターティングと言ったほうがふさわしいかもしれませんね。


ピクニックバスケットには、「鰻のブリオッシュ」、「レモングラス」、「カイピリーチャ」。バスク地方の微発泡性白ワイン、チャコリで乾杯です。鰻のブリオッシュは濃厚な味で、酸味さわやかなチャコリといい組み合わせでした。丸くて赤いカイピリーチャの中にもチャコリ。この後の料理にもチャコリが使われていたものがありましたし、料理と相性の良いワインなんでしょうね。(名前を聞いても想像がつかない料理が多く上手く紹介できないので、メニューにある料理名をそのまま記載します)


友人と私は、ほぼ同時期にハワイ勤務となり、その約2年間、家族ぐるみでいい付き合いをさせてもらいました。お互い帰国してから10数年になりますが、私たち二人あるいは妻同士だけではなく、夫婦揃って会うのは本当に久しぶり。食事に先立って、立ったままワイングラスを傾けながらおしゃべりするというこの店のスタイルは、私たちにとってほどよいアイスブレーカーになったのかもしれません (^-^)ゞ

続いて2階に上がり、テラス席でいただいたのは、「キノコのプラリネ」、「キノコの葉」、「海のチャコリ」。海のチャコリは、海藻をチャコリで溶いたもの。いずれもひと口サイズの料理をサクッと食べ進むごとに、食欲が増していくようでした。


いよいよメインダイニングへ。ここで初めて席に着きます。まずは、シャンパンと同じ製法(瓶内二次発酵方式)で造られるスペインのスパークリングワイン、カヴァで改めて乾杯~♪


前菜は「カリフラワーとキャビア」。カリフラワーの淡白な味わいを、キャビアの奥深い塩味が引き立てていました。


ウニ殻のような器で供される「ウニのテクスチャー」。 魚介のスープを注ぐとスモークが立ちのぼります。


「海のアロマ」。それぞれの料理について説明があったのですが、あれから時間も経って記憶がちょっとあやふやになってしまいました (^-^)ゞ


温前菜「バスク風イカ」。皿に敷いてあるのはイカ墨のソース。やわらかくて香りもよく、和食とはひと味違った美味しさでした。


「オマール海老 アメリカーナ コーヒー風味バター」。確かに、泡立てられたソースには、ほのかにコーヒーの味が感じられました。


魚料理「本マグロ パプリカのジュ 海藻」


赤ワインをお任せで頼むと、選んでくれたのはこちら。バスク地方リオハのワイナリー、マルケス・デ・リスカル社のティント・レゼルバ 2012。初めて飲みましたが、どっしりとして好みのワインでした。


肉料理は3種類からのチョイス。私と友人が選んだのは、「鳩 炭火焼きの茄子 イディアサバルのチーズボンボン 」。イディアサバルとは、スペインバスク州などで作られる羊乳を原料としたチーズだそうです。


フォアグラのソースが添えられていました。


奥さん方が頼んだ「仔豚のフリット バジルのエマルジョン」。味見させてもらいましたが、柔らかくてジューシー、とっても美味しかったです。


デザートは、「セロリ ゴールデンパイン」


コーヒーでほっと一息。


お菓子箱のような箱に入った4種類のプチフール。


コース料理の最後を飾ったブラックチョコ、「フランボワーズのマカロン」、「マンゴーのゼリー」、「ホワイトチョコレート、バジル、ヨーグルトのロリポップ」


バスク地方は、ピレネー山脈を挟んでスペイン北東部とフランス南西部に跨る地域で、独自の文化や風光明媚な土地柄、そして何と言っても美食の地としてつとに有名です。この地方だけでミシュランの星の数は30個以上と言われ、エネコ・アチャ氏がオーナーシェフの「アスルメンディ」も、2012年から5年連続で三ツ星に選ばれているほか、The World's Best Restaurantsで16位にランクインしているそうです。
エネコ東京は、料理の味や調理や表現の技法もさることながら、周囲の環境や建物などを含めたお店の雰囲気や、ピクニックから始まる全体の流れが、食事の満足感を尚いっそう高めてくれたような気がします。友人夫妻との10数年ぶりの再会は瞬く間に過ぎていきましたが、楽しく充実した時間となりました。

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ENEKO Tokyoモダンスパニッシュ / 六本木駅広尾駅乃木坂駅

夜総合点★★★★ 4.0

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