ルイガノ旅日記

あちこち出かけた場所で目にとまったもの、
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響灘ビオトープ ~ 日本最大級のビオトープ

2012年10月13日 | 北九州
北九州市若松区の廃棄物処分場跡地にオープンした響灘ビオトープ。埋め立て後20年以上放置された結果、デコボコの地形に雨水が溜まって湿地や池となり、新たな生態系が出現したのだそうです。これを北九州市がビオトープとして整備し、10月6日から一般公開されました。散策のベースとなるネイチャーセンターで、入場チケット(100円)を購入します。


ネイチャーセンターは、ここに生息する生きものの写真などが展示された学習施設です。


ガイドさんの説明を受けながら、園内を散策しました。
最初に出会ったのは、虎視眈々と水中の小魚を狙うダイサギ。


子供の頃はどこにでもいたナナホシテントウ。近頃では、見かけることも少なくなりましたね。


ネイチャーセンター前に広がる湿地と淡水池。右奥に見えるのは、池の観察デッキ。


ここには、環境省が絶滅危惧Ⅰ種に指定しているベッコウトンボなど500種以上の動植物が生息しているのだそうです。

(これはベッコウトンボではありません)

鮮やかなブルーが美しいアオモンイトトンボ。


トンボにとっては、恋の季節なんでしょうか。


赤とんぼも・・・・・。


興味深い説明をしてくださったガイドの岩本さん。
園内の生態系を守ることに対する情熱がヒシヒシと伝わってきました。


池にやってくる水鳥が運んだ卵が孵化して、ここに生息するようになったメダカ。
絶滅危惧Ⅱ類ですが、この池では、あちこちで群れをなして泳いでいます。


広大な湿地にやってくる野鳥を観察するための施設。


覗き窓からの眺め。残念ながら、この日は野鳥は視界に入りませんでした(^-^)ゞ


その代わりと言うわけではありませんが、上空にはミサゴが優雅に舞っていました。


こちらはトンビ。


シギの仲間だそうです。


ススキの穂が風に揺れて、秋いよいよ本番。奥は皿倉山です。


見晴台から眺める広大な敷地。風車がビオトープの景色に溶け込んでいます。


ミサゴの繁殖のために作られた人工の巣、ミサゴボール。


動物や魚たちだけではなく、いろんな草花を見ることができます。


アメリカウンナンモドキなんて難しい名前の花。日本では、比較的新しい花です。


名前はわからなくとも十分楽しめます。


わかればもっと楽しいに違いありませんが・・・・(笑)


ぐるりと回ってネイチャーセンター付近に帰ってきました。遠くに見えるのが見晴台。


ネイチャーセンター前の展望デッキ。


産業廃棄物の処分場だった土地が、長い年月を経て自然に戻り、多くの命を育む生物の楽園となった響灘ビオトープ。ヤフードーム6個分に相当する全41haの面積がありますが、生態系保護のため一般に公開されているのは7haとのこと。でも、十分見ごたえがありますので、いろんな生きものや植物を探しながら、のんびり歩くのがお勧めです。

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