青の洞門草紙

家庭料理と酒肴の店「青の洞門」0742-41-9845 17:00~23:00 日曜休み(祝祭日営業)

「十万分の一の偶然」

2014-05-01 15:51:45 | Weblog
「十万分の一の偶然」、これは偶然の交通事故として処理されたものを、事故の不審点から事実を明らかにしていく松本清張の推理小説です。この事故写真をたまたま激写したというアマチュア写真家は、新聞紙面で写真が大きく取り上げられたことから突然脚光を浴びます。
この事故で婚約者を失った男性は事故発生の不審点を感じ、単独で調査を開始します。アマチュア写真家が事故現場にいたことが、十万に一つの偶然と言われることに男性は疑問に感じます。
事故の正体を突き止めるため、男性の行動が始まります。「十万分の一の偶然」は果たしてあり得るのか、松本清張らしい流れの謎解き小説です。
この「十万分の一の偶然」とは全く意味合いが違いますが、昨夜偶然の怖さの体験をしました。今月17名の予約を頂いたお客さんが、昨夜3名で青の洞門に来店しました。3人の話に頻りに九州の話題が登場していました。
話を聞いてみると、一番若い男性が長崎の出身だということです。サラリーマン時代に我々家族も3年間長崎で生活しましたので、懐かしく話題に入っていきました。
彼に長崎のどこの出身かなどの質問をかけると、驚くことに我々家族が住んでいたマンションの近くで、彼が通っていた小学校が長女と同じ戸町小学校でした。
更に驚いたのは、彼と長女は何と同じクラスだったのです。同じマンションに住んでいた男の子と仲良しで、長女も同じように遊び友達でした。
長年お店をやっていると色んな偶然に出くわしますが、ここまで究極の偶然はあり得ません。帰りの車の中でも、興奮した長女の話が延々と続きました。
せっかく長崎の懐かしい話題を提供してくれたので、機会を作って一度戸町地区にも足を運びたいと思います。旅行には最適ですが住む環境には厳しい長崎への思いも、次回の訪問で変わるでしょうか。
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