パラドクスの小匣

南原四郎、こと潮田文のブログです。

歩く死体

2009-05-08 21:22:07 | Weblog
 びっくりしたなもーである。

 何にびっくりしたかというと、愛知県の二人殺し+猫殺し事件。

 警官が現場に駆けつけた時,犯人らしき男がドアの陰にうずくまっていたとか。

 両手を縛られた三男が「犯人は逃げた」と言ったので、目を離してしまったらしいが、その間,報道によると2分間。

 2分間って、結構長いぞ。

 そもそも、パトカーで現場に駆けつけたんだろうが、ということは警官は二人いたんだろう。

 だったら、一人が怪我している三男をパトカーに誘導し,もう一人が「うずくまっている男」に声をかけるべきだろう。

 その時、三男は、「二人殺された」と警官に言ったらしいが、それで見つかった死体が二男一人。

 それで、マスコミには、母親は行方不明と報じたわけだが、その母親は押し入れから発見された。

 しかし、「二人殺された」という証言があって、見つかった死体は1つ。

 残る1つがなんで「行方不明」なんだ? 死体が歩くか?

 残る1つは当然、家の中にあるはずだろう。

 しかも警察は,当初、「母親が行方不明」と言っていた。

 じゃあ、三男の証言は最初から信用していなかったのか?

 正直言って,警察は頭から、三男はウソを言っていると思い込んでいたとしか思えない。

「信用しない」のは警察の仕事としてわかるけれど、「本当かもしれない」とは思わなかったのか?

 いやはや、なにがなんだか、もうボロボロ。

 母親を殺して逃げていた男が5年ぶりに捕まったと思ったら,金がなくなって自首してきただと。

 かと思えば、食品の原産地を虚偽表示しただけで、会社を一斉に家宅捜索。

 捜索された会社は確実に倒産するだろう。

 虚偽表示なんか、担当官庁の「注意」で十分。

 なんで、警察が出てくるのだ。

 ともかく酷すぎる。

 知り合いの元編集の人が定期的にメール通信を送ってくれるのだが、一月ほど前、検察官僚の講演会に出席したところ、その官僚が、「我々は充分に世論の動向に注意を払っています」と言ったそうだ。

 それで、どうやって「世論の動向」を知るのですか?と聞いたら、週刊誌の名前を挙げたそうだ。

 なるほど…。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿