パラドクスの小匣

南原四郎、こと潮田文のブログです。

「志村ー、うしろ!」

2006-10-11 00:36:48 | Weblog
 というギャグがあるが、これは、我々は、我々の背後の世界を見ることができないということを使ったギャグで、振り返れば、それまで見えなかった世界を見ることができるが、今度は、それまで見えていた世界が、背後に回ってしまうので見えなくなる……の繰り返しがギャグとなる。
 ギャグのことはともかく、回り舞台のような、この「私と世界の関係」は常に成り立っていると考えられる。何故なら、「世界」は、我々がそれを「見ようが見まいが」存在しているからである。
 ……と、これは、我々の常識的世界観とも言えるのだが、しかし、さらに深く考えると、次のように、話は逆になる。
 というのは、私は、私の背後の世界を見ることはできないが、それが存在していることを確信している。そのように、今書いたわけだが、それは、「私の背後の世界」が、私が今、目の前に見ている世界と一つながりにつながっていることを確信しているということに他ならない。だとしたら、世界は、「見えていようが、見えていまいが存在している」とは言えなくなる。つまり、「見えない世界は存在しない」と、最初とは逆の結論が導きだされる。

 と、まあ、こんな七面倒臭いことを今回、「月光」で書いたわけですが、心して読んでくだされ。

 その後、2chをのぞいたら、北朝鮮が核実験を実施したとのこと。これは、「北が核実験をしたらいいな」(←2ch体質)というガセスレかと一瞬思ったが、本当だった。北は何を考えているのだろう。しかし、ノ大統領、口では怒ってみせながら、顔は嬉しそう。正直な人だ。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿