パラドクスの小匣

南原四郎、こと潮田文のブログです。

ビルががらん……

2006-12-23 20:57:00 | Weblog
 としている思ったら、今日は祝日だった。しかも、天皇誕生日……忘れてた……非国民(笑)。

 しかし、その天皇陛下の談話を新聞で読み、いつも思うのだが、「天皇談話」なるものが実によく考え抜かれているのに感心する。広島の原爆犠牲者の数についても、「その年のうちに亡くなられた方が14万人」と、「その年のうちに」ときちんと断っている。被爆後半世紀以上たって死んだ人の数を加えて、「今年、犠牲者は20万人に達しました」、とかマスコミで報道されるので、いつも変だなと思っていたのだ。(ただし、慰霊碑に納められた名簿に書き加えられるとかそういうことはないらしい……ちょっと前、どこかで読んで「なるほど」と思ったのだが、思う一方、改めてマスコミのいい加減さに怒りがこみあげた)

 総花的にコメントしているようで、よく読むと、ぎくっとするような発言もされている。たとえば、愛子様について、「……ただ残念なことは、愛子は幼稚園生活を始めたばかりで、風邪をひくことも多く、私どもと会う機会が少ないことです。いずれは会う機会も増えて、打ち解けて話をするようになることを楽しみにしています」とある。ギクッ。「打ち解けてない」んだ。一方、悠仁ちゃんについては、「立派な新生児」、「私の近くでじっとこちらを見ている時の顔が目に浮びます」と。
 ナルちゃん、雅子様、ピンチだよ~ん。

 ところで、『どうなるどうする朝鮮半島』という、産経新聞の黒田と朝日新聞の市川両ソウル特派員の対決討論をまとめた本があって、その内容が一部ネットで紹介されているのだが、意外な展開にちょっとびっくりした。
 というのは、たとえば、朝鮮では、慰安婦と挺身隊を同じものと誤解しているとか、目隠しをして連れ去るような、いわゆる「強制連行」はなかったとか、日本当局による朝鮮行政には良い事もあったとか、そういったことについて、市川特派員は「その通りだ」と認めている。これが、意外な展開の第一だが、しかし、認めながら、こう言う。「でも、それを朝鮮人に言ってはいけないのです」。

 これに対し、黒田産経特派員は、市川氏こそ朝鮮人をひどく見下しているから、そんなことを言うのだと書いている。多分、そういうことなのだろうが、それはそれとして、一時期朝鮮人が日本人の徹底的支配下に置かれたことは事実なのだから、それを配慮した物言いをしたほうがいいという考えはあり得るだろう。しかし、だとしたら、少なくとも日本人にはそのことをちゃんと言わなきゃ。それをせずに、「配慮」だけを強調するものだから、朝鮮人の事実と違う指摘も黙って受け入ざるを得ず、それに日本人が反発し、それを知って朝鮮人がさらに怒る、と事態は悪い方悪い方へと悪循環してしまう。

 ところで、意外な展開の2は、この本を出しているのが、当の朝日新聞だということだ。なんとまた、ハレンチ(死語?)な会社なのか、朝日新聞は。

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