パラドクスの小匣

南原四郎、こと潮田文のブログです。

真面目にコツコツ

2008-06-25 22:22:46 | Weblog
 もともと、牛肉はあまり好きなほうではないので、最近はもっぱらMacポークとドリンクとシャカシャカチキンを注文している。しめて300円。安い! 先日は、午後二時過ぎていたので、さらに50円安くて、250円だった。これには驚いた。

 本当は、ドリンクは水でも全然かまわないのだが、ちょっと、そこまでの勇気はない。

 テニスの錦織選手を見る。強い! 途中でリタイヤしたのは残念だが、雰囲気、風格がちょっと普通じゃない。焦るとか、慌てるということがまったくなくて、マイペースで悠々と試合をすすめる。ゴルフのタイガー・ウッズに似ている。雰囲気がね。でも、実際、目つきなんかは似ている。

 しかし、日本人選手が登場すると、当然、観客席に日本人が目立つのだが、はっきり言って、女性はいいのだけれど、男が……見ていていやになる。傲慢で知性がない。自分が男なので、余計に気になる。

 「もの作り大国」とか言うけれど、「もの」を磨いても、知性が磨かれるわけじゃないのだと痛感する。

 もちろん、「もの作り」を軽視していいと言っているわけではない。それは、大事なことだが、では、なんで大事かというと、はっきり言って、「誰にでもできる」からなのだ。ここが肝心だ。一定程度の訓練を受け入れる能力があれば、「誰にでもできる」。だからこそ、もの作りは、大事なのだ。

 これにたいして、科学や芸術の「大事さ」は、「誰にでもできる」もの作りの大事さとは対極にある。科学や芸術は、「誰にでもできるものではない」から大事なのだ。 

 もちろん、その両方とも大事なのだが、それを、「真面目にコツコツ、誰にでもできることを一心にやってきた」ことで、すべてを、つまり、芸術や科学をも超越して、倫理的に優れているがごとき錯覚に陥った挙げ句が、傲慢で知性のない男たちの大量出現ではないのか。言い換えれば、芸術や科学の失墜が招いた、世界共通の事態とも言えるわけだが、だからといって、梅原猛みたいなのが出てきてしまえるのが、日本の文化的浅さなんじゃなかろうか。

 と、なんとか昨日の話に続いたところで、また明日。