パラドクスの小匣

南原四郎、こと潮田文のブログです。

チャチャッチャチャララ~♪

2008-06-15 20:22:36 | Weblog
 スポーツニュースで、北島選手が、どこかに移動中の車内でおこなわれたインタビューで、「スピード社の水着が、まさか、あんなに早いとは思わなかった……」と、語っていたが、どこか歯切れが悪いように感じたのは気のせいだろうか。

 後期高齢者医療保険制度について、NHKの討論番組で、自民党の伊吹幹事長が、「御高齢になると、どうしても病気がちになり、医療費がかかります。そしてそのような御高齢の方がこれからどんどん増えてくるから、若い人たちだけで支えることはできない。だから、75歳以上の方を別会計としたのです」と説明していたようだが、わけがわからない。

 75歳以上の世代の医療費が過大になるのなら、その超過分は全世代で薄く広く負担するしかないのではないか。「別枠」にするのではなく。

 実際、後期高齢者保険制度を財政的に支えるのは、後期高齢者本人はほんの少しで、大部分は税による補填と、75歳以前の、つまり、医療費をそんなに使わない若い世代の納めた保険料でまかなうことにしているのだから、なんで、これを「別会計」にする必要があるのだろう?

 というか、これを「別会計」と呼ぶ理屈が、どうにもわからない。

 「別会計」と言えば、今、日本の予算は約80兆円だが、別会計(いわゆる特別会計)として140兆円が確保されている。これは財務省が公式に認めているのだが、その他に、年金の積立金が160兆円ある(ツゴイ)。ただし、この積立金は、将来の支払いにあてられるので、今、手をつけることはできない。というのが財務省の言い分で、民主党などの野党もそれは認めているようだが、なんで手をつけてはいけないのか? というより、なんで、一国の政府が、「将来のために溜めておく」必要があるのか? これが、さっぱりわからない。年金にしろ健康保険にしろ、集めたお金はその都度、支払いに当てればいいのではないか? なんで、「溜めておいた金」から払わなければならないのか?

 私が思うに、少し前、福田がアフリカのインフラ整備のために1兆円を支出すると、アフリカ諸国に約束したが、このような「政策的支出」にも、「溜めておいた金」があてられるのだろう。

 別に、「アフリカ支援政策」がよくないというのではないが、実質的には、特別会計を握る財務省の政策だというところに注目すべきだ。財務省の高級官僚がすべてを決めているのだ。

 財務省官僚「どうです、アフリカ支援を福田政権浮上のきっかにしたら?」
 福田「え? お金出してくれんの?」
 財務省官僚「いいっすよ」

 「もちつもたれつ」どころではない。……たぶん。

 いや、「たぶん」ではなく、財務省の高級官僚は、短期的視点に立たざるを得ない政治家がおこなうより、自分達が差配したほうが、よい政策を打ち出せると、信じているにちがいない。(後期高齢者保険制度の「別会計」も同じような発想で、高齢者への医療から発生する多額の必要額を本予算の「赤字」から外す目的がある……わからないが、そんな気もする)

 新宿通りの歩行者天国で、地下鉄副都心線開通記念の無料ジャズコンサートをおこなっていた。通りを3、40メートルくらい、フェンスで区切り、そのなかにベンチを並べ、5、60代の男性中心の観客がずらりと座っている。

 通行人は両脇の歩道を歩く形になり、立ち止まるとスピーカーで注意される。一方では、白髪頭の団塊の世代が悠々と御鑑賞。

 彼らの責任ではないかもしれないが、なんのこっちゃである。加藤の怒りがわからないでもない、なんて言うと誤解を招くが、別にベンチなんか並べなくても、スタンディングでいいじゃないか。まして、ホコ天なんだし、と思う。

 演奏がはじまった。第1曲目は、「キャラバン」。つまんねー。2曲目は女性ボーカルで、たぶん、「マイ・ロマンス」。お祭りなのになんでしっとりした曲を選ぶか。どうせ主催者は団塊の世代なんだろうから、団塊世代のお祭りナンバー、「ラ・フィエスタ」でもド派手にやってくれればいいのに。

 チャッチャッチャッチャチャチャッチャチャララ~♪