パラドクスの小匣

南原四郎、こと潮田文のブログです。

あれやこれや

2006-12-03 23:12:52 | Weblog
 今、NHKで国民健康保険の問題点を取り上げていたが……ご多分に漏れず、私も滞納しちゃっているわけだが……しかし、幸いなことに、私はほとんど病院にいったことがない。数年前に手の甲を切ったことと、あと、歯医者だけ。……てことは、もし、この間、きちんきちんと保険料を払っていたら……明らかに払い損ということだ。それも相当な額にのぼるはず。ケチなことを言うな、って言われるかもしれないが、実際のところ、今の制度では、病気になればなる程、「得」をする。病気になった本人にしてみれば、「得」といわれると変な気持ちになるかもしれないが……事実だ。実際、病院の待合室が老人の社交場になってしまって、「あら、○さん、今日はいないわね、どうしたの?」「病気で来れないの」なんて笑い話があったりした。これは、老人からもしかるべき金をとるようになってから激減したらしいが、てことは、事実、以前にはそういうことがあったということだろう。
 要するに「助け合い制度」っていうと聞こえはいいが、制度設計そのものにやはり問題があるのだ。
 NHKの番組では、左官屋さんが仕事がなくて保険料が払えず、ヘルニアで悩んでいるのに、保険証をとりあげられてしまった。役所に相談すると、生活保護を受けろ、と言われたが、自分としてはまだまだ働きたいのだと言って、それを断った。
 生活保護を受けてしまえば、たしか、月に17万くらいもらえるはずで、財政負担が増えるばかりである。したがって、苦しいが、生活保護は受けたくない、働くだけ働きたいという左官屋さんの意欲は、国側としては実に有り難い話のはずなのだ。しかも、この左官屋さんのような感覚は日本人が一般的に持っているもので、日本人の最大の美徳だろう。こんな国民、民族は他にない。だとしたら、そういう意欲を生かすように制度設計を考えるのが、日本の役人の努めでないのか。働けといっても、なかなか働こうとしないのが、普通なのだ。大いにやりがいがあるではないか。

 件の左官屋さんは、結局、一ヶ月間のみ有効の短期保険証をもらった。ヘルニア手術にはそれでも充分に役に立つ。ただし、払わないとまた一ヶ月で切れてしまうが、てことは、要するに、一種の期間限定割引券、つまり治療クーポン券だ。福岡市では、この短期保険証を積極的に発行するようにしているらしい。
 このクーポン券のアイデアについては、少し前に、年金をクーポン券で払ったらどうかと提案したのだが、それですべて解決とまでは言わないが、真剣に考えてもいいのではないか。

 大学教授が二人出てきて、アイデアを披露していたが、どんなものだったか忘れたが、陳腐なこと限り無いアイデアだった。「オッ」と思わせるものがない。別に、人を驚かせるのがいいとは思わないと教授さんは言うだろうが、そんなことはない。グッドアイデアには、からなず人を「オッ」と思わせるような斬新なものがあるのだ。

 それで、もう一つのアイデアなのだが、最近は格差社会とかで、収入にかなりの差がある。これは「いくない」と言う人が多いが、まあ、やり過ぎは確かにいいとは言えないが、とりあえず、現実を認め、低所得者を助けるために、公共料金の「基本料金」をゼロにしたらどうか。その代わり、使用料の増加に応じて、払う金を高くする。つまり、計算曲線の傾きを急にするのだ。コンピュータの計算式を改めるだけで、OKだ。電気、ガス、電話、下水道など全部そうすれば、月一万円近く節約できるかもしれない。
 ただし、使用を控えれば控える程、払う金が少なくて済むというのは、「貧乏人は麦を食え」的発想(古いなー、池田大蔵大臣が国会答弁でこう言って、社会党が反発し、辞職に追い込まれたんだっけ。バカな話だ)だ、と反発するのがいるかもしれないが。

 男子フィギュア、三人、表彰台独占。凄いな。浅田真央は、SPほどではなかったが……SPの完成度をフリーで維持するのはかなり難しいので、演技構成を少し考えた方がいいかもしれない。見る方も、四分というのは、結構長いし、「一気に見せる」というのではない方法を考えた方がいいのではないか。オレにコーチやらせろ、なんちて。

 アジア大会はじまる。水泳で中国選手に負けた日本の某選手、テレビインタビューで、「屈辱だ!」と顔を歪めて言い放った。わかる、その気持ち。
 朝鮮人を嫌う日本人は多いし、実際、拉致問題、原爆問題などそう思う理由もあるのだが、本音では、そんなに嫌ってはいないように思う。それに比べ、中国人とは、どうしても気があわない。しかし、それでもつきあわなければならない。どうしたらいいのだろう。一つ言えることは、中国人は、同様に日本人が嫌いだが、それを隠して、大歓迎して篭絡しようとする。これは、対日本人に限らずそうなのだが、「大歓迎」が何のためなのかをはっきりわかっていなければならない。さもないと、橋本元首相のように、痛いところを掴まれてしまう。
 ……と、安部首相が中国訪問して以来、政財界に浮ついた気分が蔓延しているらしいので、忠告したい。(私が忠告してもなんなんだが)