パラドクスの小匣

南原四郎、こと潮田文のブログです。

短くすませる積もりが……

2006-10-11 20:48:50 | Weblog
 女優の(という枕詞も変な感じだが)水野美紀が恋人と添い寝か何かしている画像の入った携帯を落とし、それがマスコミの手に渡ってどうのこうのという話。あれ? 水野美紀って、政治家と結婚したんじゃなかったけか、すわ不倫か、と思ったが、水野ちがいだった。
 実際のところ、二人の共通点は「水野」姓だけで、キャラクターは全然ちがうのだけれど、この際、はっきり違いをわきまえておこうと、水野美紀のブログを見た。
 ブログのタイトルが、「いいことばかりじゃないけれど……」。ありゃりゃと思ったが、今回の携帯事件のタイトルじゃない、ブログのタイトルなのだ。あんなに美人なのに、控えめな人だなあ。文章も自分で一生懸命書いているような感じだ。真面目な人なのだろう。
 その後、出演作を調べた。たしか、「ガメラ2」に出ていたはずだが……と思ったが、確かにそうだった。当時、22歳。そんなに若かったのか、とちょっとびっくり。とても落ち着いている感じがしたのだけれど、ブログに載っている最近の写真を見て、得心がいった。やっぱり、女性は22歳ぐらいが一番美しいのだろう。
 「ガメラ2」をめぐっては、唐沢さんが、「ガメラ1」は怪獣マニアのツボを心得たマニア待望の作品だったが、「2」はそれを全面的に裏切っている故に、×という意見で、対する、怪獣マニアではない私は、「いや、2は面白い」と言い張って対決(?)したのだったが、実は、その時にはいわなかったのだが、水野美紀が美しかったのが非常に記憶に残っていて、これもプラス点だったのだ。では、なんでそれを言わなかったかというと、その時の彼女の美しさが古きよき東宝映画のそれであり、そして、私は東宝のサラリーマン映画のファンなもので、それが尾を引きずって、美紀嬢の映像にソフトフォーカスがかかって見えたのだ。したがって、水野美紀讃辞は、東宝映画讃辞になり、でも、東宝はゴジラで、ガメラは大映だし、大映なら若尾文子を忘れちゃいけない……と、話がこんがらかりそうで、遠慮したのだ。いや、そんなにはっきりと自覚していたわけではないけれど、ともかく、彼女はどこかの町の薬屋の娘だったのだな。こんなに覚えているとは我ながらびっくり……、いや、美紀ちゃん、すてきでした。今、32といったって、まだまだ若いです、本当の話。

 小林薫、告訴取り下げ、死刑確定。
 大谷昭宏が、宅間といい、小林といい、自ら死刑を望んでそれが認められるとしたら、死刑制度が根本からおかしくなるから、問題だ、と言っていた。ん? どんな意味だろうと思ったら、「自殺する代わりに殺人を犯す者が多数現れるかもしれないから」だという。言うに事欠いて、なんとまあ、阿呆なことを、と思ったが、マンションから子供を投げ落とした男といい、タクシーの運転手を殺した郵便局員といい、実際に、それに近い動機の殺人が増えていることは確かだ。しかし、だからといって、死刑にしたら、彼らの望み通りになるから、死刑にしてはいけないというわけにもいかないだろう。

 セ・リーグの優勝を決めた中日×巨人戦に続き、パ・リーグのプレーオフもテレビ中継なしに、びっくり。別に、野球人気が急激に落ちたわけではないだろう。春のWBCには、みんな熱狂したし、高校野球も大人気だった。つまり、前から書いているが、すべて、巨人とのおんぶだっこでやってきたことのツケが回ってきたのだが、マスコミはそれに気づいていないらしいのが笑止千万。
 新聞休刊日もそうだ。いずれ、大事件が休刊日を直撃するだろうが、その時はどうするのだと思っていたが、今回、それがやってきた。もちろん、北朝鮮の核実験だ。もし、休刊日の前日に核ミサイルが日本に飛んできたらどうするつもりだろう。やっぱり、休むのか? 
 別に休刊日がけしからんというのではない。「なんで、一斉に休むのか?」ということだ。もし、自分の休刊日に大事件が起きたら売り上げで差がついてしまうからまずい、とでも言うのだろうか。だったら、休刊日返上で出せばいいだろう。そのラインをどこに引くかが問題だって? そんなの、マスコミなら自分で決められるはずだ。それとも決められないのか?(そうかもしれない)
 雨の日も風の日もがんばる「新聞少年」に休みを与えるために休刊日を作りました、新聞少年の明日のためにご了承下さいと、以前、言っていたが、小林薫は新聞少年、いや、中年だったんだよな。いや、関係ない話だが、なんか、八つ当たりしてしまう。(短くすませる積もりが長くなってしまった)

「志村ー、うしろ!」

2006-10-11 00:36:48 | Weblog
 というギャグがあるが、これは、我々は、我々の背後の世界を見ることができないということを使ったギャグで、振り返れば、それまで見えなかった世界を見ることができるが、今度は、それまで見えていた世界が、背後に回ってしまうので見えなくなる……の繰り返しがギャグとなる。
 ギャグのことはともかく、回り舞台のような、この「私と世界の関係」は常に成り立っていると考えられる。何故なら、「世界」は、我々がそれを「見ようが見まいが」存在しているからである。
 ……と、これは、我々の常識的世界観とも言えるのだが、しかし、さらに深く考えると、次のように、話は逆になる。
 というのは、私は、私の背後の世界を見ることはできないが、それが存在していることを確信している。そのように、今書いたわけだが、それは、「私の背後の世界」が、私が今、目の前に見ている世界と一つながりにつながっていることを確信しているということに他ならない。だとしたら、世界は、「見えていようが、見えていまいが存在している」とは言えなくなる。つまり、「見えない世界は存在しない」と、最初とは逆の結論が導きだされる。

 と、まあ、こんな七面倒臭いことを今回、「月光」で書いたわけですが、心して読んでくだされ。

 その後、2chをのぞいたら、北朝鮮が核実験を実施したとのこと。これは、「北が核実験をしたらいいな」(←2ch体質)というガセスレかと一瞬思ったが、本当だった。北は何を考えているのだろう。しかし、ノ大統領、口では怒ってみせながら、顔は嬉しそう。正直な人だ。