パラドクスの小匣

南原四郎、こと潮田文のブログです。

シンジョーに望むこと

2006-10-26 21:55:45 | Weblog
 「肉のハナマサ」で煮豆を買ったら「原産国中国」とラベルに書いてあった。こんなものまで中国は作っているのか。
 新宿の旧事務所の近くに中国人の劉さんが経営する中華料理屋があって美味しいので評判だったが、ある日、ランチを食べにいったら、スープに味噌汁が出てきたことがあった。多分、中華のスープが切れてしまったので、急遽、味噌をお湯にとかして出したのだと思うが、まずいというかなんというか、まるで、「味噌汁」になっていない。ダシもとっていないし、具も、わけのわからないものが入っている。劉さん、日本の味噌汁を食べたことがないわけはないだろうに、全然、日本の味噌汁とは何ぞや、という基本がわかっていない。腕のいいプロのコックなのに。
 さすがに、翌日から味噌スープは姿を消したが、つくづく思ったのは、中国人は自国の料理に絶対的自信を持ち、他国の料理というものに、全然興味がないのだろうということだ。あるいは、大陸国家の特徴なのかもしれない。

 で、その中国人が、日本独特の「煮豆」を作っていて、しかも、ちゃんと日本の味になっている。日本人スタッフがいくら指導をしたって、「舌」の感覚というものは、五感のうちもっとも変わりにくいと言われているくらいだから、コンスタントに「日本の味」に仕上げるのは至難の業というべきだろう。
……てなことをつらつら考えたのだが、よく考えたら、「原産地中国」というのは、原料のマメの産地が中国という意味だった。

 とはいえ、本当に、日本国中、というか世界中、メイド・イン・チャイナだらけ。中国現地には、度胆を抜くような大規模な雑貨卸しセンターのようなものがあって、世界中からバイヤーが集まってくるらしいが、阿呆宮、万里の長城を作ったお国柄、東京の築地の魚卸市場が観光地になっているように、卸しセンター自体が観光地になったりして。少なくとも、私は見てみたい。

 日本ハムファイターズ、日本一に。
 それはいいんだけど、テレビカメラがシンジョーのカットばかりをしきりに抜いているのはどうにかしてほしい。まるでアイドルじゃないか。事実、アイドルに近いのかも知れないが、でもスポーツファンは誰も彼をアイドル扱いすることは望んではいないと思う。普通に撮ってればいいのだ。
 今年限りで引退らしいが、年を越したらあっさり前言撤回し、楽天あたりに入って、マスコミどもの阿呆面に思いきり泥を塗って欲しいものだ。

 話は変わるが、いじめ自殺が相次いだ。これは、子供達がマスコミを利用して、自分をいじめた相手に復讐を行っているのだ。だからといって、報道するなというわけではないけれど、それを自覚して報道することで、報復自殺を考えている子供達に対する牽制になる。
 このことは、前回(もう、十年近く前になる)、いじめを原因とする自殺が頻発した時に、多くの論者たちの討論を経て得られた貴重な教訓だったはずで、実際、マスコミがセンセーショナルな報道姿勢を改めてから、いじめ自殺は少なくなったように記憶しているが、マスコミ自身、この教訓をすっかり忘れてしまったらしい。バカは死ななきゃ治らない、か。