と、唐突に書きますが、私の好きなもの、それは、アイスクリーム用の平べったいスプーン。あれがなぜか好き。もちろん、そのスプーンでアイスクリームを食べるのが一番好きなのだが、ただ、口にくわえて、ぺろぺろなめているのも好き。
昔、(前にも一度書いたことがあるが)うちの近くに「つんぼさん」という短髪で白髪のおじいさんの「便利屋」さんがいた。垣根の修繕とか、屋根の雨漏りをなおしたりとか、ゴミの穴を掘ってくれたりとか、ともかく力仕事なら何でもやるおじいさんだった。「つんぼさん」というのは、少々耳が遠かったからで、子供達は、「つんぼさん」(本名は中村)を遠くから見つけると、思いきり大声で「つ・ん・ぼ・さ~ん」と叫んだものだった。
さて、ある日、そのつんぼさんにゴミの穴を掘ってもらおうと思ったら、生憎、不在だったので、自分達で掘ることにした。といっても、私は小学校の低学年だったので、あんまり役には立たないのだが、ともかく、うちには穴を掘ろうにも、草花用の小さな、おもちゃみいなものしかない。そこで、まず、ちゃんとしたシャベルを買おう、いずれ必要になるだろうし、ということで、私は、近所のお兄ちゃんと一緒に、近くの荒物屋に行った。そして、並んでいるシャベルの中に、四角くて平べったいものを見つけ、「これにしよう」と言った。すると荒物屋の主人は、私に向かって、「これは、セメントをかき混ぜるためのシャベルなので、穴掘りには向いていませんよ」と言った。
そう、私は、アイスクリームのスプーンと形が似ているというだけで、セメント用のシャベルがほしくなったのであった。
もう……、なんか、「ひらべったい」という言葉も好きだ。でも、おしなべて「ひらべったい」状態が好きというわけでは必ずしもない。
鈴木翁二だったかのマンガに、「私は尻のひらべったい女が好きで云々」という台詞があったように記憶しているが、こんなことを覚えているのも、「ひらべったいスプーン」を連想したからなのだが、でも、女のおケツはやっぱり丸いほうがいい。
昔、(前にも一度書いたことがあるが)うちの近くに「つんぼさん」という短髪で白髪のおじいさんの「便利屋」さんがいた。垣根の修繕とか、屋根の雨漏りをなおしたりとか、ゴミの穴を掘ってくれたりとか、ともかく力仕事なら何でもやるおじいさんだった。「つんぼさん」というのは、少々耳が遠かったからで、子供達は、「つんぼさん」(本名は中村)を遠くから見つけると、思いきり大声で「つ・ん・ぼ・さ~ん」と叫んだものだった。
さて、ある日、そのつんぼさんにゴミの穴を掘ってもらおうと思ったら、生憎、不在だったので、自分達で掘ることにした。といっても、私は小学校の低学年だったので、あんまり役には立たないのだが、ともかく、うちには穴を掘ろうにも、草花用の小さな、おもちゃみいなものしかない。そこで、まず、ちゃんとしたシャベルを買おう、いずれ必要になるだろうし、ということで、私は、近所のお兄ちゃんと一緒に、近くの荒物屋に行った。そして、並んでいるシャベルの中に、四角くて平べったいものを見つけ、「これにしよう」と言った。すると荒物屋の主人は、私に向かって、「これは、セメントをかき混ぜるためのシャベルなので、穴掘りには向いていませんよ」と言った。
そう、私は、アイスクリームのスプーンと形が似ているというだけで、セメント用のシャベルがほしくなったのであった。
もう……、なんか、「ひらべったい」という言葉も好きだ。でも、おしなべて「ひらべったい」状態が好きというわけでは必ずしもない。
鈴木翁二だったかのマンガに、「私は尻のひらべったい女が好きで云々」という台詞があったように記憶しているが、こんなことを覚えているのも、「ひらべったいスプーン」を連想したからなのだが、でも、女のおケツはやっぱり丸いほうがいい。