活眼明察日記

物事の道理や本質を見分け、真相を明らかにする眼力を養いたい

後任官房長官は期待できるか

2010-06-05 17:55:34 | Weblog
菅新首相は組閣人事について、「まったくの白紙」としていたが、内閣の要で女房役の官房長官には仙谷由人・国家戦略相を内定したこと報道された。どの程度の実力があるのかよくわからないが、小沢幹事長と「そりが合わない」らしい。

それはともかく、鳩山首相の女房役である官房長官は平野博文氏だった。女房役としては、とんでもない悪妻だった。民主党が選挙のたびに訴えていた官房機密費の透明性について、党方針をまったく理解することなく、期待を裏切ったことは周知のとおりである。後任の官房長官は同じ轍を踏んではいけない。

平野は就任早々、機密費について、「そんなのあるのですか。まったく承知していない」としゃあしゃあと言ってのけた。そして、こんどは「相手があることだし、オーブンにしていくことは考えていない。私が責任を持って対処するので信頼して欲しい」と使途を公表しない方針に180度転換した。これほど国民をバカにした話はあるまい。

また、平野は最後まで、機密費にまつわる疑惑を晴らすことをしなかった。旧自民党政権と同じように、使い道を闇に葬ったことで、鳩山政権は国民の信頼を大きく損ねた。

いつも笑顔を見せることもなく、「むっつり顔」で記者会見に臨んでいるが、その姿は不誠実そのものであった。鳩山の女房役としてまことに不適当であった。

菅新首相もしっかりした官房長官を選ばないと、政権浮揚どころではなくなる。難題が山積しているが、ぜひ機密費の闇を明らかにする必要がある。