活眼明察日記

物事の道理や本質を見分け、真相を明らかにする眼力を養いたい

負けて当たり前(2)

2007-08-11 11:08:30 | Weblog
雇用格差の拡大に歯止めをかけることの出来ない安倍首相の続投はとても容認できません。長期に亘る好景気にも拘わらず、労働者の賃金は下がり続けている現状に、なんの対策も構ずることが出来ない体たらく政権だからです。

安倍戦争誘導内閣は憲法を改正して、日本を戦争出来る軍事国家に変えることしか頭の中にありませんから、格差問題の早急な解決など、とても期待出来ないことが分かりました。それとは対称に、労働格差助長の中心的存在である経済界の規制緩和の要求を満たすことに限って、至極熱心なのは、そのウラを読まなければなりません。

経済界が、労働者に分配するべき賃金を削って自民党に政治献金していることの見返りとして、経営者がわがままに振る舞える、いまや無法状態といえる労働市場を政府が献上したことにあります。経済界と癒着した小泉前政権が、すべてその要求に応えて来たのです。後継の安倍政権も前政権の路線を忠実に引き継いでいることから、経済界に配慮する政策を取ることが、いま以上に懸念されるのです。

労働者を政治献金と引き換えに、経済界に売り飛ばしたからです。その結果、経営者は雇用調整を思うがまま、手にすることが出来、少々「おバカでノウタリン」でも黒字経営できるようになったのです。そして、経済界が成長すれば労働者に果実が分配されるということを妄信している、現政権には明日の希望など持てません。なによりも、経営者が以前に比べ、傲慢且つ横柄になりました。

これを招いた責任は小泉、安倍の両政権です。参院選で大敗した安倍政権はこのような現実を、覆い隠し、ひたすら愛国教育を押しつけ、望みもしない軍国主義に舵を切りました。独り善がりもいいところです。国民の苦しい台所事情など、まるで理解出来ないのです。この宰相では。

これからも鸚鵡返しのように「成長を実感に」と言い続けることでしょう。国民に痛みだけ、押しつけておきながら、成長を実感しているのは経済界だけです。時代に取り残された「裸の大将」の目線は経済界しかなく、相変わらず国民不在の政策を取り続けることでしょう。国民の審判が下っても、居座り続ける「駄々っ子首相」では格差解消など出来る訳がありません。