テレビ朝日
3月11日のニュースステーションにおいて「甲状腺がん」について特集を組んでいました。
2月15日現在、甲状腺がんと診断された福島県の子どもたちは167人です。
神戸大学大学院牧野潤一郎(専門 計算科学)の「甲状腺がん」の発症を分析(原発推進、廃炉等の観点は皆無)した箇所で、県民健康調査一巡目は18人/10万人(この数値自体が桁違いに異状と考えます。)で、二順目は7人/10万人と見込まれるが、実際は22人/10万人となった。
甲状腺がん発症件数推計グラフ(18人/10万人、7人/10万人)
二順目の実際の発症件数グラフ(7人/10万人、22人/10万人)
これは誤差で説明がつくものでなく「被ばく」と考えざるを得ない、と。
福島県民健康調査検討委員会の星北斗座長の常套句で『被曝の影響は考えにくい』と切り捨て、何故『被曝の影響は考えにくい』のかの説明は一切しません。
国、福島県、マスゴミは、被ばくの影響の矮小化に励み続けている典型です。
N H K
3月13日Nスペ「原発メルトダウン 危機の88時間」は、地震発生から2号機の危機(故・吉田所長が死を覚悟)までの88時間を時間軸で追った内容でした。
注目したのは、現場作業員の地震直後に配管からの水漏れがあった(地震により原発は損傷)証言から、地震発生から津波までの間の原発の損傷状況がどのように説明されるかでした。
が、スルーしました。
大地震から巨大津波までは何事も無かった演出が続きました。
当時「想定外」の語彙が飛び交っていましたが、大津波の予測はされていたが対策上の想定から大津波の対策を外していた意味でしたが、いつの間にか「想像もしていなかった」に意味が歪曲化され流布しました。
フクイチは、「想定外(想像もしていなかった)」の大津波でメルトダウンしたと妄言を始めてから、国、東電の誰一人責任を取っていません。
2月29日に福島第一原発の事故を巡り、検察審査会の「起訴議決」を受け、検察官役の指定弁護士が勝俣恒久元会長(75)武藤栄(65)、武黒一郎(69)の両元副社長を、必要な津波対策を怠り未曽有の大事故を招いた業務上過失致死傷の罪で東京地裁に強制起訴しました。
この三人は、フクイチのメルトダウンは「想定外(想像もしていなかった)」の大津波が原因だと主張することでしょうが、必要な津波対策を「想定外(想定から大津波の対策を外した)」として怠ったばかりか、原発が地震において大津波以前に致命的な損傷受けていた可能性があり(東電は地震直後のデータを秘匿・隠蔽)、大地震に耐えられない「規制基準」ならば、国の責任もダイレクトに問われる事態となります。
スルーしたNHK、原発再稼動にのめり込む安倍政権を忖度しており「安倍チャンネル」そのものです。
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