Retriever Legend's blog

散歩好き、本好き、惰眠好き、犬大好きの彼(旦那)の戯言を僕が代弁します。

表現・報道の自由

2014-10-23 17:41:08 | 走り書き

ヴォルテール(フランソワ=マリー・アルエ)の(諸説あり)「私はあなたの意見には反対だ、だがあなたがそれを主張する権利は命をかけて守る」は、民主主義、自由主義の根幹である「表現の自由」、「言論の自由」を的確に撃っていると考えます。

美味しんぼ 福島の真実篇下巻

いまでも福島県の農産物等の風評被害を助長したとして「美味しんぼ」を取り上げる文章を目にすることがあります。

「美味しんぼ 福島の真実篇」の最終話(第24回)は、ビッグコミックスピリッツ25号(5月19日発売)に掲載され、2ヶ月もすれば単行本「美味しんぼ 福島の真実篇下巻(111)」として発売されると考えていました。(「美味しんぼ 福島の真実篇上巻(110)」は2013.08.30に発売済み)

いまだ発行されていません。マスゴミが否定的に大騒ぎしたことによる萎縮 (自主規制)でなければ良いのですが。

編集部の見解(編集長村山広)「残留放射性物質や低線量被爆の影響についての議論や報道が激減している中、あらためて問題提起を」の志は? (同誌25号掲載)

朝の散歩は、愛犬の思うがままにスタスタ進んだり、遠くを見ながら立ち止まったりしながら近くの公園まで行っています。近所の方が「何もせず、犬の横で長らく立ち尽くすことが良くできますね。」と。

「気が短いからできるのだと思いますよ。」と話すと、怪訝な表情になりました。


ヘイトスピーチ

ヘイト(憎悪)スピーチに対する法的規制に積極的なヨーロッパ(イギリス、ドイツ、イギリス、フランス等) と消極的なアメリカと考えています。

この島国では、「差別的表現・言論」の法規制と「表現の自由」との法理上の疑義があることを理由に、保守(自民党)は及び腰になっていると見えますが、実際はヘイトスピーチを行う右翼・極右団体と保守(自民党)との垣根が無くズブズブの関係である事が主因と考えます。

『自由論』(J.Sミル岩波文庫)において、国家権力に対する各個人の行為・自由(他者に実害を与える場合は除外)については保証される旨が、また、「言論の自由」(ミルトン岩波文庫) において、国家権力による検閲制度は無益の試みであり、新しい真理の探究を不可能ならしめ有害である旨が述べられており、民主主義、自由主義の根幹が「知」として現在に至っています。

法規制により思想内容(煽動的表現の自由、差別的表現の自由を含めて)に立ち入るべきでないと考えます。右翼・極右団体の規制を名目に、左翼・極左のみならず、リベラル、政府への批判的活動をも規制することは明白です。
8/28の自民党ヘイトスピーチ規制の初会合で、ウヨのメス(ババア?)が国会周辺のデモ(反原発等)や大音量街宣の規制を検討すると言い放っており、国家権力に対峙する表現・報道を一網打尽に規制の網を掛ける意図が露になりました。

特定人物や特定団体に対する偏見に基づく差別的言動に対しては、侮辱罪、名誉毀損罪、脅迫罪、業務妨害罪での告発、でなければ特定人物、特定団体、マスゴミ、は徹底的に「無視」すべきと考えます。

* 10/20の大阪市橋シタ市長と在特会の桜井誠会長との意見交換の様子が報道されました。双方けんか腰であったことを割り引いても、在特会の会長の論理、ものの言い方等から引っ掛かることがあり検索すると、やはり「桜井誠(高誠 朝鮮名コ・スン)」と、ただ真贋は不明です。

「言論の自由」(ミルトン 岩波文庫)

 

読売新聞部数落ち込み

「従軍慰安婦」、「吉田調書」、「池上彰」の朝日タタキが相も変わらず賑やかです。

読売新聞では、拡販のため朝日新聞批判のチラシ、リーフレットを配布したり、新書(「徹底検証 朝日『慰安婦』報道」読売新聞編集局 中公新書ラクレ)まで出しています。

しかし、週刊金曜日(1011号28P~)によると、前年同月比(8月)で朝日は30万部減、読売は77万部減とあり、部数減が逆なら分かるのですが、朝日タタキの読売新聞の減少が異様に見えます。

読売の朝日タタキが「新聞」そのものの信頼を崩壊させ、読売新聞の報道姿勢に購読者が見切りをつけたように思えます。

「従軍慰安婦」の「報道検証」に現をぬかすのではなく、「従軍慰安婦の検証」の「報道」にスタンスを変えねば、朝日、読売ともに「新聞」の信頼回復の第一歩にはならないと考えます。