Retriever Legend's blog

散歩好き、本好き、惰眠好き、犬大好きの彼(旦那)の戯言を僕が代弁します。

懐メロ

2011-10-05 06:25:19 | 未分類
テレビから懐メロが、昭和40年代、50年代の歌が流れます。
ちょっと前までは、昭和20年代、30年代の歌だったのですが。

団塊世代そのものを狙撃しています。

虫唾が走る杉田二郎の映像がワンカットありました。
ジローズの「戦争を知らない子供たち」(北山修作詞・杉田二郎作曲)は、自分の反戦気分(モドキです)を満たす(他人事です)から、受けがいいのでしょう。

発売中止となった「頭脳警察1」(1972年3月)に収録されている歌です。

「戦争しか知らない子供達」

戦争の時代に 僕らは産まれた
第一羽田 第二羽田 
ジュッテンニイチ 三里塚 そして今でも戦い続ける
僕らの名前を聞かせてあげよう
戦争しか知らない子供達さ

平和に憧れ僕らは育った
ゲバ棒竹槍ヘルメット パイプ爆弾ダイナマイト
今日も明日も戦い続ける
僕らの名前を覚えて欲しい
戦争しか知らない子供達さ

頭脳警察PANTA(中村治雄)の「戦争を知らない子供たち」を痛烈に批判したパロディで、時代を傍観した他人事としてしか認識しておらず、反戦の表層に乗り遅れまいとした質であることを射抜いています。

「戦争を知らない子供たち」は、「僕たちは世界を変えることができない」典型ですが、「戦争しか知らない子供達さ」は、「僕たちにしか世界を変えることができない」と時代を切り裂く幻想(夢想?)を見ることができます。

このような歌が懐メロで放送されるなら視聴するのですが、放送するはずがありませんね。



近年やたらと当時の人々の著作が出版されていますが、手にする気がしません。
彼らに次の歌を、胸元に突き刺したくなる気分になります。(自分自身に対してもありますが・・・)

「頭脳警察1」からもうひとつ抜粋します。

世界革命戦争宣言(抜粋)

我々は、自衛隊、機動隊、米軍諸君に、公然と銃をむける。
君たちは殺されるのがいやなら、その銃を後ろに向けたまえ!
君たちをそそのかし、後ろであやつっているブルジョアジーに向けて。
我々、世界プロレタリアートの解放の事業を邪魔する奴は、
誰でも容赦なく革命戦争の真ただ中で抹殺するだろう。
世界革命戦争宣言をここに発する。

テレビからの懐メロに触発されて、一瞬感傷を演じてみました。