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Creator's Blog,record of the Designer's thinking

毎月、おおよそドローイング&小説(上旬)、フィールド映像(中旬)、エッセイ(下旬)の3部構成で描き、撮り、書いてます。

PEN LIFE788. 寒く平和な1日

2013年11月12日 | Kyoto city
 今日は、寒気団が居座っているので冬の気候だ。ダウンジャケットで寒気を避けながらの出勤であった。研究室もなかなか暖まらない。
 昼過ぎに学食へ降りていったら、赤ん坊をつれた卒業生に出会う。それほどまでに、うちの学部もそれだけ年月が過ぎたわけだ。赤ん坊の目はすごい好奇心のまりだ。名前は「ふく」だって、漢字は不・・・聞いたのに思い出せない。そうだ「おふく」と記憶しておこう。雅で覚えやすくていい(笑)。
 Amazonからアートディレクター伊藤誠一の本が届く。しばらく読みふけっていた。美大はおろか高校も中退して社会に出るという実力だ。そうかお父さんもデザイナーだったのか。DNAを引き継いで天才的な活躍ができたわけだ。
 夕方再びデータベースに向かう。あら!、10キー入力ができんぞ。はて、WEB情報を見るとキャプスロックキーで解除する!?、それはWinの仕様だろう。Macにそんなものはない。結局shift+clearキーで入力可能状態に戻った。結局excelの関数表を眺めながら試行錯誤しているうちに陽もくれた。空に紫色の名残が微かに見えていた。きっと綺麗な薄暮だったんだな。残念見過ごしてしまった。
 帰りしなに三省堂で文庫本を物色する。紀行ドキュメントがほしかったのだが、調べてこなかった。まあ海外小説でよいか。これから雪が降り、何時間も新幹線が遅れてもよいように、たっぷり文庫本をしこんでおかなければ。
 寒く平和な1日だった。

木屋町通
OLYMPUS PEN E-PM2,M.ZUIKO DG12mmF2.0
ISO2500,露出補正-0.3.f11,1/60
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PEN LIFE787. 1割のまともな日本人

2013年11月11日 | Kyoto city
 日本人の本質を垣間見るときがある。それは残念ながらほめられた気質ではない。
 新幹線の一人しか通れない通路を歩いてゆくと、向こう側からやってくるオバハンがいる。目が合うとすぐに眼をそらして知らないそぶりをして近づいてくる。いや前から人が来るなんて知らんかったと言わんばかりの知らんぷりを決め込んでいる。
 叔父さんの場合は、もう眼中にないと言わんばかりの傲慢さで近づいてくる。どうしてよいかわからないので、このまま進んでしまおうと言う魂胆だ。
 結局、オバハンやオジサンよりも年長であり、重い大きな荷物を持っている私が、あいている座席スペースに身を寄せることになる。狭い通路をお互いに身をよじって通り抜けるよりは、空いている座席スペースに身をよせた方が、お互いにすんなり通過できるのである。
 そこで日本人の本質が見える。わかんなかくても前にす進む無謀な行動。やばかったと思ったら知らんぷりを決め込むずるさ。やばいと知っていても眼を向けないという逃避性。威張っていればどうにかなるとというはったり根性。そういう威張っている人が何かの拍子に立場が悪くなると突然弱腰に変身するという甘えの構造。これらは9割方の日本人に該当する本質であると言ってよい。
 欧米人は、みていないようで人の行動をよく観察している。もっといえば、相手がどうして欲しいかがよくわかる。だから自分は、どう行動すればよいかという判断ができる。そういう点では、欧米人の方が日本人よりもはるかに親切だと思うことが旅をしていてわかる。
 つまり9割の日本人の本質は、陰険なのである。そういう陰険な人種にどういうわけかカメラがまとわりつく。つまり陰険にネチネチと自慢するわけだ。だからカメラの世界というのも、当然陰険な世界だ。わたしなどはあまり近寄りたくない。
 新幹線の通路に話を戻すと、私が空き座席に身をよけると同時に、前から歩いてくる人も空き座席に身をよけていた。お互い眼を合わせて苦笑いである。そう1割のまともな日本人なのである。 

木屋町通
OLYMPUS PEN E-P5,M.ZUIKO DG12mmF2.0
ISO200,露出補正-0.3.f5.6,1/100
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PEN LIFE786. 陰険なコミュニケーションツール

2013年11月10日 | Kyoto city
 朝寝坊の日曜日、さて木屋町の散歩。だが人がいるので遅すぎた。これでは朝の空気ではない。ならば高瀬川沿いに窓を向けた古い喫茶店をのぞこう。
 村上重の脇の路地の入り口を入ると、あら川沿いの窓がない。変だぞと思ったら2軒あるではないか。川を向いたお店はまだ開いていなかった。
 ならば、 あいているカルドでお茶。しかしここはスパゲッティ屋だ。珈琲をすすっていたら、程なく狭い店内は京都人達で一杯。さらにお客がやってくる。「もう満席デースの声」。ならばしゃあない私が出ようと席を後にする。すれ違いざまにあら私と同じカメラの笑い声が聞こえる。
 うん!、こういうとき撮影機材というのは、話題が発展せず閉鎖的でださいよなといつも思う。それは犬の散歩同士が挨拶するようなものと言えばよいか。ブラックのダックスフンドをつれた主が、シルバーのダックスフンドに遭遇するようなものである。こころのなかで・・・あっちの色は高いの、安いの・・・と値踏みをしたりして心の中が陰険だよね。
 だから撮影機材も陰険なコミュニケーションツールだろうと私は思っている。こうした機材を持ち歩くのは、ださくて私はあまり好きではないのだけど。
 こういうときは、当然絵が描けるのが前提だけど、色鉛筆のケースとスケッチブックなどを持っているとお洒落だ。カラフルな色が創造力を刺激してくれる。
 それにしてもデジカメのパッケージってなんであんなに付属品が多いのだろうか。充電器だのバッテリーだのソフトCDだのなんかのパンフだ、説明書だといった具合に。
 例えばAir Macのケースを開けてもMac本体と電源ケーブルぐらいしかない。そういう風にスマートにできんないのかなあ。
 撮影機材がクリエティビティを感じさせてくれたのは、20世紀前半のライツ位までだろう。それ以降は、邪魔或いは邪悪なださい道具ですね。だから私はカメラをぶら下げている人種が嫌いなのですよ。

四条下る
OLYMPUS PEN E-P5,M.ZUIKO DG17mmF1.8
ISO1250,露出補正-0.3.f5,1/80
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PEN LIFE785. 文章派、図版派

2013年11月09日 | Kyoto city
 昔から気になっていた、沢木耕太郎さんの「深夜特急」を読み終えた。新潮文庫で6冊あった。車中で読むのには調度良い長さだ。香港からユーラシア大陸をバスで横断しロンドンまでゆく紀行ドキュメントといったらよいだろうか。
 しかしこのドキュメンタリーは、ほとんど図版がなく、すべて文章からイメージしなければならない文章派だ。
 それに対して図版派というのがある。その典型があのananのロゴをはじめとてしてデザインファンデーションを確立するなど数多くの仕事を残した堀内誠一だ。旅ノートとしてイラストや手書き風マップに短文が添えられている、「パリからの旅」という本が印象的だ。
 後者の姿勢をとると、私などは旅ノートなどをつくってみたくなる。イラストや旅先の劇場のチケットやら地下鉄の切符とか、旅をして手にしたものを組み合わせながら、1冊の旅ノートに編集ができたら、すばらしい記録になるだろうと思う。そんなことを昔イタリアを旅した後に考えたが、いまだに未完のノートである。
 旅の記述を、文章派、図版派と方法は別れるが、それぞれに共通する点がある。それは一切の写真を使わないと言う点である。そこが面白いと思った。写真に撮るぐらいならば、文章やスケッチにするとよい。それが私が見たヴェネチアであったり、フィレンツェであったりするわけだ。つまりクリエイションのツールは文章と図版やイラストなのであって、写真はそれとは異なるコンテクストのように思われる。
 つまり写真というのは、私が見た風景ではなく、私が選んだという視点のみにしか主体性が存在しない、機械が見た風景なのである。そう考えれば写真は、なんとも即物的な道具である。沢木さんが旅でもほとんど写真を撮らなかったということが少し理解できる。つまり旅というものは写真では記録できないことの方が多いということでしょう。

木屋町通
OLYMPUS PEN E-P5,M.ZUIKO DG12mmF2.0
ISO200,露出補正-0.3.f5.6,1/100
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PEN LIFE784. もう冬ですか

2013年11月08日 | Kyoto city
 仕事が終わり京都にたどり着くと、午後10時前。さてどこで飯をたべようか。そうだ、たかばしの新福菜館の中華そばだな。閉店前だから空いているだろうと思ったら、サラリーマンの列だった。相変わらず混んでいる。中華そばが食べたいと思うこと自体が冬の感覚に近づきつつある。
 だから紅葉もまだなのに、もう冬ですか、と言いたくなる。
 この頃、霞んだ都市の風景は、実に寂しい限りだ。確か去年の今頃は、佐渡に出かけていた。宿根木、高田と回っ 
て帰りしなにみたのは、雪をかぶった妙高の山々だった。今年は、旅に出ないで沢木耕太郎の深夜特急を読んでいる。まあ、本で満足できるところが、幸いというべきかな。
 旅と人生を重ね合わせて論じる人は多い。だがそれらが決定的に違うのは、旅には家に帰るという終わりが実に明確にある。だから旅について文章が書けるわけだ。松尾芭蕉も大垣で旅を閉じた。それが奥の細道という作品に結実している。終わりが明確でなければ、紀行文学も成立しないのだろう。
 さて何を書こうとしたのか・・・。

木屋町四条下る
OLYMPUS PEN E-P5,M.ZUIKO DG12mmF2.0
ISO1250,露出補正-0.3.f5.6,1/60
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PEN LIFE783. 冬かいな

2013年11月07日 | Kyoto city
 やはり木屋町は雨の朝が散歩には心地よい。松原通から木屋町筋を上がり、四条のマックでソーセージエッグマフィンの朝食かドトールでコーヒーをいただくのが最近の朝の散歩コースだ。
 そんなことを考えていたら、もう週末が近い。といっても論文の打合せがあるから土曜日も出勤となった。さてね・・・。
 あら予報では、日曜日が雨か。ならば朝の散策だな。たしかその後で冬の気候にグンと近づくという予報を聞いた記憶がある。もう不愉快な・・いや冬かいな。

京都市・木屋町通
OLYMPUS PEN E-P5,M.ZUIKO DG12mmF2.0
ISO200,露出補正-0.3.f5.6,1/100.
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PEN LIFE782. 京都感覚

2013年11月05日 | Kyoto city
 週の最初の出社日は、新幹線も大学もどこか勝手が違う違和感を感じる。そりゃそうだろう、昨日はたっぷり京都していたのだから。それに今週は月曜日が休みで授業がなかったので、いつもの感触が戻らない。
 だから淡々と仕事をしていたら、私のクラスで単位を落としてそのままでは卒業できない学生が4人いるとか、図書館の本を返さない学生がいるとか、つまんない話が立ち上がる。おいおい、こちらは高校の先生ではないのだから、そんなことに神経を注ぐことは大学の教員の仕事ではないぞぇー。
 つまり今週の私の意識は、京都感覚のままなんだ。私の意識というのは、どこか一つの街に居座ると他の街の記憶が希薄になってくる。先週までは、名古屋金山で飲み始め三次会でタワーズのラウンドにまでくりだしたぐらいだから、 名古屋意識濃厚だったが、今日は、いまだに京都感覚のままだ。
 そういう感覚から離れないのはひたひたと忍び寄る京都の寒さだろうか。夜京都駅で新幹線を降りると空気の冷たさを感じる。もうコートが必需品だ。

京都市・木屋町四条上る
OLYMPUS PEN E-P5,M.ZUIKO DG17mmF1.8
ISO200,露出補正±0.f2.2,1/100.iAuto
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PEN LIFE781. お火焚祭

2013年11月04日 | Kyoto city
 今日は早朝から、ゴミの日だ、祈祷料を町会長に届けなきゃ、お供えの真鯛取りにゆかなきや、あっ保険屋がくる・やはり書類が見あたらない、腹減った朝飯たべなきや、さてお稲荷さんの飾り付けだ、催事グッズ取りにゆかなきゃ、あれっ棚は2段じゃなく3段だよ・お供えどかしてやり直し、箱の筆書き文字の文化って何時代・江戸時代だろ・この箱江戸時代のものなんだ、あっ!、御神酒がない!!、塩だ!!!、米だ!!、灯明がない!!、どこだ!!、半紙半紙!!!、灯りつけなきゃ。
 やがて市比売神社の神主さんがやってきて、我が町内のお火焚祭、焼き蜜柑の香りが大変香ばしい。
 さて後片付けだ・・・、お賽銭箱勘定しなきゃ、大切な玉串のお供えもってゆきなきゃ、何!、お供えの真鯛があたった・おお鯛変なんてしゃれいる場合ではない・スーパーでさばいてくれるって、玉串のお供えのピン札に両替して欲しい、あら共同募金か、最後にお火焚祭の収支計算、なんかとても微笑ましい多忙さで疲れて午後は寝てしまいました(笑)。
 お火焚祭、この時期に京都の各町内で一斉に行われる、冬の始まりをつげる伝統行事です。

京都市・木屋町四条上る
OLYMPUS PEN E-P5,M.ZUIKO DG17mmF1.8
ISO200,露出補正±0.f2.2,1/125.iAuto
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PEN LIFE780.  2W!

2013年11月03日 | Kyoto city
 私の利用頻度が高いソフトにAdobe Indesignがあり、逆に最も使わないソフトがMicrosoftのwordだ。
 Indesignは、学術論文の指定様式に編集し提出する時であるとか、 サブプログラムで学生達に就活のためのフォートフォリオの編集デザインを教えているときとか、 CGなどの作品集などを編集するなどに使う。もちろん対外的な原稿や事務書類もすべて、Indesignでダイレクトに書くので、私にとって大変利用頻度の高いソフトだ。
 ところが世の中では、wordによる事務書類が圧倒的に多く、実に信じがたいことだが複雑な表組み書類をこれで制作している。その様相は芸術テキー!とからかいたくなる。
 例えば文科省の科学研究費応募書類なんか、10ページ以上にわたる複雑な表組み書式であり、なんと見積表まである。だから所定欄にテキストを書き込んでゆくと、スペースオーバーのときは次ページに表がだらしなくダラリと拡大されたり、表組みの罫線があらぬ方向にずれたりと、とんでもないことになり、最後は表が壊れるという私には信じがたい現象が起きる。
 世の中のほとんどは、こんな大変効率の悪いソフトでみんなが仕事をしている。挙げ句の果てに文書作成ソフトで表組みまでするというのは、象形文字 (正しくは表意文字というが) 民族の所以だろうか。表組みや見積もり計算なんかexcelでやった方が簡単で早いし、その方が専門ソフトと連携しているのに。
 だから本来wordというのは、文章を書くソフトであり、アメリカの大学などに提出する書類も基本は文章である。従って wordによる表組みの作図というのは我が国固有の使い方ではないだろうか。
 それをあえて無理矢理使用しているから、とんでもなく使いにくいソフトになる。私に言わせれば、こんな編集効率が悪く、幼稚な編集しかできないソフトでは、仕事ができないよ。
 wordとWindows!、これら2W!、は、こりゃ使いにくいスペック同士だぜと私のようなMac使いは思う。今週は、MacOSをMavericksにアップさせた。
 ああっ、おっ、お火焚祭の準備、準備と・・・。

京都市・木屋町通
OLYMPUS PEN E-P5,M.ZUIKO DG17mmF1.8
ISO500,露出補正-0.3.f4,1/80.
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PEN LIFE779. 雑話4題

2013年11月02日 | Shinkansen commuting
 画像は、愛知県稲沢市の明蔵寺の三重塔。新幹線の車窓から一瞬見える風景は、このブログで3回目の登場になる。この風景は、どこか歴史世界に通じる空気を感じさせてくれて、私が気になる車窓風景である。
 昨日は、大学時代の同級生達と名古屋で三次会までつきあい、帰りの新幹線では新大阪まで寝過ごしてしまった。新大阪からは、在来線の各駅停車で京都まで戻るハメに。その道のりの長かったこと。
 毎日曇天の日が続いている。陽射しがあるようなないような霞んだ風景は冬の兆しが濃厚ではあるが、どこか中途半端な風景では、とても街を徘徊しようという気分ではない。季節の狭間のようでもあるが、早くも木々が色づき出しているようだ。紅葉が早そうだ。
 今週は、町内のお火焚祭がある。明日は買い出しして、月曜日の朝にお稲荷さんの前を設えて、神主さんを呼んでお祓いをして、焼き蜜柑をいただくという冬の始まりの京都の伝統的な行事だ。
 今日、これといって話題のない1日であった。雑話4題というところだろうか。

新幹線・岐阜羽島-名古屋
OLYMPUS PEN E-P5,LEICA DG ELEMARIT45mmF2.8
ISO250,露出補正±0.f2.8,1/8000.
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