Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

京都暮らし227. 冬の旅・マイバージョン3.

2010年02月12日 | field work
 今日の画像は、千本釈迦堂のおかめ節分祭である。ここは、おかめ物語といういわれがあり、境内のグッズはみんなおかめであるところが愛嬌がある。
 おかめの像で法要が営まれた後、京洛最古の木造建築である国宝の本堂では、木遺音頭、鬼追いの儀、そして福豆まきが催される。なかでも鬼追いの儀は茂山千五郎社中による狂言が行われ、鬼が暴れて大いに笑わせてくれる。最後におかめが登場し、鬼をなだめてめでたしとなる。
 狂言というのは、本来仏教の教えをやさしく語ったものというのが個人的理解だが、広義に解釈すれば滑稽なふるまいや冗談などを舞踊的要素を加味して演じたもので、現代のお笑いに近いのかなと思ったりする。だが衣装や舞踊など、やはりこちらの方がはるかに洗練されていると思う。
 最近狂言は、若い人達に人気があり、私が教える大学の卒業生のなかにも、茂山社中へ入門し狂言師になったものもいる。実際に節分祭で狂言を垣間見ると、面白そうな世界だなということを十分感じさせてくれる催事である。

京都市,千本釈迦堂,撮影日2008年2月3日
FUJI S5pro,AF-S Nikkor F2.8/80-200mmED
シャッター:1/350,絞りf2.8,焦点距離80mm,ISO800.
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京都暮らし226. 冬の旅・マイバージョン2.

2010年02月11日 | field work
 今日の画像は、北野天満宮追儺式である。舞殿で祝言ものである狂言が茂山社中によって行われ、やがて鬼が登場し舞殿を暴れ回った後、豆まきが行われて追い払われる。そのあとに上七軒の芸妓さん、舞子さんにらよる踊りが奉納されるあたりが、いかにも西陣の節分だねと思う。
 節分というと年男や年女が豆をまくというのが、東京あたりでは一般的だが、それだけではなんの面白さがない。やはり鬼遣らいという伝承が、きちんと儀式化されているところが関西である。本来は、宮中で行われていた正月の行事である。だから、節分の頃で一年が終わり新しい年を迎えるわけであり、矢を放って鬼を追い出そうとするわけだ。そういう意味で旧暦の方が、日本の季節感に呼応しているのである。
 中国では、この節分の頃あたりが春節であり、一年の中では最も大きな行事が行われ、一週間は休みが続く。中国の方が旧暦に従った行事の習慣をよく守っているということになる。
 節分は、京都のお正月なのだから、是非いらっしゃいとこのブログで推奨するのも、実はそうした理由があるからだ。私に言わせれば、新暦の初詣で祈願したって、そんな現世利益的なご都合主義的お願いに、神様が言うことを聞くとは思えず、やはり鬼を追い出さなきゃ意味がないのとちゃいますか(笑)。
 この話は、2008年2月5日のプログでも紹介している。アーカイブからアクセスされたい。

京都市,北野天満宮,撮影日2008年2月3日
FUJI S5pro,AF-S Nikkor F2.8/80-200mmED
シャッター:1/500,絞りf2.8,焦点距離125mm,ISO800.
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 京都暮らし225. 冬の旅・マイバージョン

2010年02月10日 | field work
 毎年メディアで行われる京都「冬の旅」というプロモーションがある。実際京都に住んでいる人間からすれば、何を好きこのんでこの時期にという気分の方が大きい。悪くはないが最高でもない、そんな季節である。このような時に、冬のこの時期だけは京都人が絶対にお勧めというのが多くの社寺で節分祭が開催される2月2日、3日である。それは、夏の祗園祭に匹敵する位の面白さがあるといって良いだろう。
 この時期は、冬の京都プロモーションだけではなく、京都人のお勧めの時であり、有給休暇を取ってくればいいのにと思うが、誘ってもだれもこないというのが不思議だ。だって冬の普段の催事のないときに京都にきてもしょうがないでしょう、と私は思う。
 それにメディアにあまり紹介されていないこの時期は、複数の節分祭を組み合わせて回れる便利な時なので、いづれ気づいたメディアがとりあげるのだろうと思われる。それから来たってホテルが満室になるだけなので、遅いですね。来年は是非予定に入れはったらと思う。
 そう思いながら私の今年は、仕事でこの時期に名古屋へ出かけていたので、実際に出かけたのが吉田神社だけだったのであるが。そんなわけで過去ログの画像をアップさせた。これは平安神宮で午後2時から行われている催事である。平安神宮は、空間が広く開けているので、なかなか面白いところである。それにここの節分祭は、一日中なんかしらの行事を行っている。ここばかりにつきあっていると、他を回れないというので、ハイライトで失礼したいところである。
 そんなわけで、過去ログを使いながら、私流「冬の旅」を少し、メモしておきたいと思う。

京都市・平安神宮,2009年2月3日撮影.
EOS40D,EF100-400mm,f3.5-5.6,
シャッター:1/125,絞りf5.6,焦点距離100mm,ISO400.
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京都暮らし224. 吉田山の節分5.

2010年02月09日 | Kyoto city
 吉田神社のお守りやお札などの神様グッズが面白い。画像にあるダルマは、おみくじである。ダルマの底に鬼の顔のシールが貼ってあり、いかにも節分用であり、はがすと中から丸められたおみくじがでてくる案配になっている。
 そんなものに感心していたら神社の福豆を買い忘れたので、露店で出ていた老舗の豆屋で購入した。少し笑える絵が描かれた袋の中には、普通の福豆と海苔が巻いてあるいそ豆との詰め合わせになっており、海苔を巻いた方は一寸美味であった。
 こういうグッズに一寸一工夫して、節分用として面白いように仕立てるあたりが、いかにも京都人である。こういう豆を、おもむろに鞄から取り出して、飛行機の中でポリポリしていたいと思った。京都の良いお土産である。節分の空気と、少し幸せな気分にさせてくれるホットなグッズ達だ。
 市内に2,000の神社仏閣があるが、こうした気さくな空気は寺院には少ない。やはり日本の神様は、五穀豊穣に子孫繁栄、商売繁盛笹もって来いと唱え、お酒とお祭りが大好きで、どこかお気楽なところがあるのだろう。そういう神様を忘れないで大切にしているところが京都である。

京都市、吉田神社,2010年2月3日
Fuji FinepixS5pro,AF-S Nikkor16-85mm/F3.5-5.6ED,VR
シャッター:1/60,絞りf5,焦点距離50mm,ISO1600.

2010年2月9日火曜日


 
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京都暮らし223. 吉田山の節分4.

2010年02月08日 | Kyoto city
 京都も雪がやんでしまうと、さしたる話題もない。また吉田山が復活である。画像は、古いお札等が5m程に積み上げられて夜を徹して炊きあげる火炉祭である。お札の山に火がつくと盛大であり、火の側にいると大変暖かい。こうした風景を見ていると、日本の神様は火が大変好きだと思う。それは日本の神様が自然神の故かもしれない。
 昨日は、少し都心を離れたところでは、そこそこの雪が積もったようである。多分銀閣寺などは、開門と同時にカメラマン達が押しかけていたと想像している。
 私は、原稿を書いていたので、寝たのが明け方だったうえに、起きたのも遅かった。節分に引き続き、楽しみな機会をまた逃してしまった。暖冬続きだから、多分この冬では唯一京都市内に雪が降った記録となるだろう。
 外を見ると空気は澄み渡り、光は春のように透き通ったような明るさが増してきている。まだ肌寒いが、春の気温が後からついてゆくのだろう。

京都市、吉田神社,2010年2月3日
Fuji FinepixS5pro,AF-S Nikkor16-85mm/F3.5-5.6ED,VR
シャッター:1/35,絞りf3.5,焦点距離16mm,ISO1600.
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京都暮らし222. 雪だ!

2010年02月07日 | Kyoto city
 昨日の土曜日は、寒波の影響で昼前から雪が舞っていた。天気が曇ったり晴れたりと極端だったから風花だろうと思っていたら、断続して降るではないか。 北からの寒波と南からの暖気とが、調度京都の街の上でしのぎを削っていたように思われた。 昼から調べ物があるので、円町の市立図書館へ出かけた。
 帰りに街を撮影しながら、歩いて都心まで戻ってきた。途中雪が本降りになることもあり少し期待感がおきた。だから一晩積もれば、日曜日の朝は銀閣寺に行こうという具合にである。だが北からの寒波は、次第に緩んで暖かくなるという予報である。
 帰りにイノダコーヒーの本店に立ち寄ったら、人の待ちであった。ここの土・日は、いつも客待ちが出来る。しかたなく三条通のイノダで、雪のふる気配に期待しながらコーヒーをすすっていた。寒さと暖かさという、この気温落差を感じるのは、やはり冬だ。
 雪は、夜半まで断続的に降り続き、建物や車の屋根に少し積もったようだが、朝方には予報通り天気も回復してしまった。うーん!、もうこれで冬も終わりかと思うと、昔の京都を知っている立場としては、少し物足りなく思う。
 
三条通り界隈,2010年2月6日
GF-1,G f1.7/20mm.
シャッター1/60,絞りf1.7,ISO100.フィルムモード:ダイナミック.
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京都暮らし221. 吉田山の節分3

2010年02月06日 | Kyoto city
 今日の京都は、昼間で5°と僅かに寒い。昼頃雪が舞っていた。だが空は晴天であり、ほどなくやみそうだ。光が春の気配を漂わせるかのように明るくなってきた。寒さも相まって透明感がある。光だけは立春なのだろう。節分が終われば、催事も少なくなり話題もない。やはり節分の話を続けよう。 
 吉田神社で夜の11時から始まる火炉祭は、炉の周りが人出で混んでいるので、30分ぐらい早い時間にここを通り過ぎて頂上の神社に詣でてから、降りてくると調度よい具合に火炉祭にたどり着く。そうしないと点火の時は、通行止めの可能性が高いので、寒い階段で足止めになるかもしれない。
 そんな些細な経験を覚えていても、しょうがないのだか、何回か通っていると、こんな感覚が身についてしまい自分でも笑える。吉田山は都心にあるのだが、やはりこの辺りは少し寒さが増すようである。夜の冷え込んだ空気が、冬の古都を感じさせてくれる。
 この節分を過ぎると、催事も少なくなり、また冬の静けさに戻るようだ。そろそろ春が恋しくなる頃だ。
 
京都市、吉田神社,2010年2月3日
Fuji FinepixS5pro,AF-S Nikkor16-85mm/F3.5-5.6ED,VR
シャッター:1/30,絞りf5.0,焦点距離52mm,ISO1600.
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京都暮らし220. 吉田山の節分2.

2010年02月05日 | Kyoto city
 今年の節分は、ほとんど徘徊でしなかったせいか、テンションがあがらない。撮影よりも、節分の気分を少し楽しんでいた。
 「冬の京都」を堪能したければ、まさにこの節分の時期が一番のお勧めである。まだマスメディアが節分の頃の面白さを、あまり報じていない故もあり、観光客で宿が満室になるということはない。
 今はもう立春の頃なのだが、節分の頃から気温が少し冷え込んできたようだ。今週末あたりの冷え込みで、私は雪が降ることを期待しているが、いつも期待はずれだ。もちろん京都も北部へゆけば雪の風景なのだが。
 吉田山の露店を歩きながら、ケバブやお好み焼きを食していたので、撮影は二の次であった。今日の画像は、VRレンズ頼みだ。シャッターが1/9とは恐れ入った。節分の画像は、これまでに随分撮りだめてあるし、このブログでも紹介しているので、いまさらという感じでもあるが、楽しい冬の京都を実感できる行事である。

京都市、吉田神社,2010年2月3日
Fuji FinepixS5pro,AF-S Nikkor16-85mm/F3.5-5.6ED,VR
シャッター:1/9,絞りf5.6,焦点距離85mm,ISO1600.
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京都暮らし219. 吉田山の節分

2010年02月04日 | Kyoto city
 京都の2月2日、3日は節分の行事が目白押しである。各行事は、結構時間が重なっており、一度に全部回るのは不可能だ。寒い冬の最中の最大の行事が節分だといってよい。だから、この日を私は、いつも大変楽しみにしていた。
 今年は、節分行事のハイライトシーンがたっぷり撮影できる2月3日の、こんな撮影スケジュールをつくった。
11時 伏見稲荷の盛大な豆まき
13時 八坂神社の舞妓さんの豆まき
14時 平安神宮の節分祭
15時 廬山寺の鬼法楽
17時 壬生寺の壬生狂言と縁日
23時 吉田神社の火炉祭
 でっ前日名古屋で飲み過ぎ研究室でダウンし、ようやく起きたらもう10時、あいにくその日は学生達の卒業制作提出日だったので、少しつきあう。予想した通り作品の出力が間に合わない輩もいて、助け船を出す始末。その後、夕方からの会議で本部へ出向き、ようやく開放されたのは17時を回っていた。大学の仕事は滞りなく終わったが、こちらの楽しみは、今年は不発だった。まあ水曜日という大変日が悪いなと、思いながら京都へ帰宅した。
 夜、唯一間に合う吉田神社の火炉祭にでかけた。ここは、麓から吉田山の上まで露店が続き、冬の寒さも加わりながら人手が多く大変楽しいところだ。家にあったお札を持参し火炉にくべてもらった。

京都市、吉田神社,2010年2月3日
Fuji FinepixS5pro,AF-S Nikkor16-85mm/F3.5-5.6ED,VR
シャッター:1/15,絞りf5.6,焦点距離85mm,ISO1600.
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京都暮らし218. 冬の終わり!?

2010年02月02日 | Kyoto city
 しまらない暖冬が続いている。東京は雪だというのに昨日の京都は雨模様であり、夕方は4°と少し寒かったが、さすがにこれで良いのかなあと思う位に最近は暖冬が続いている。もう明日は節分である。節分とは季節を分けるという意味があり、これ以降は立春であるから、今日は冬の終わりといってよい。旧暦で言えば節分は、正月に該当するから各地で様々な行事が行われる。
 さてホントに節分で冬が終わるのかと言えば、それは、はなはだ怪しくて、節分後に冷え込んで雪が降ったり、また節分の頃が一番冷え込んでいて、寒さが厳しいこともあったりした。それに節分に雪というのは絵的に面白いと思うが、今年の予報ではそんな気配はなさそうだ。
 こんなことを書いていると話は堂々巡りするが、話題のない季節であることに相違はない。この時期は、雪が降るか或いは雪国に行くかぐらいでないと、話にならない。そう思って昨年のブログをみたら、3DCGの制作記を書いていた。その前の年は、京都の節分行事について書いていた。
 近年旧暦の方が季節の推移に適っていると思い始めたら、自然の方が少し狂いだしてきたようだ。

四条河原町界隈,2010年1月23日
GF1,LEIZE TELE-ELMARIT f2.8/90mm,jpg
 

2010年2月2日火曜日


 
 

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京都暮らし217. 出力不用の時代かな!

2010年02月01日 | Kyoto city
 昨日の続きで雪の青森の街の写真をと思ったが、見あたらない。仕方がないので京都の街の画像です。
 私は、写真の整理にiPhotoを使用している。実はPCにはLightroom2も入れてあるが、まず使わない。RAWで撮影し、現像し、色調整といった作業が煩わしく、そんな煩雑な作業をしていたら、何百枚も撮影している私にとっては何時間も必要になる。
 それに私は、jpg画像でしか撮影しないので、 使い勝手がよい iPhotoで十分なのである。色調とかうるさいことは、もうどうでもよいという気分である。
 どのみち、私は23インチのモニターで見るだけで十分だから、キャノンのプリンターの色がおかしくなっても、ほったらかしである。
 前にも書いたが最大の原因は、プリンターのインク代が大変高い!ことだ。だから出力しないに限る。原稿に添付するときは、すべてデータ渡しだし、講義はそのまま編集してプロジェクターだから、印刷する機会も必要性もない。
 最近は、大型モニターも随分安くなってきたので、こちらに投資した方が適切だと思う。そんなことを考えると私は、今後キャノンの一般ユースのプリンターがそんなに売れるとは思われない。はっきりいってインク代が1本100円程度にならないかぎり、私は使わないですね。どうしても出力するぐらいならばiPadでいいんじゃないかい。

京都市・清水寺,,2010年1月31日撮影.
Fuji FinepixS5pro,AF Nikkor, f1.4/50mmD.
シャッター:1/1500,絞りf3.2,ISO100,カラーモードF2.
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