Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

PEN LIFE343. 異邦人

2012年05月07日 | Kyoto city
 パリの街と人物すなわちライフスタイルを一堂にスナップしたぶあついモノクロームの写真集は、我が国でもいくつか出版されている。私の手元にも、Lyu HANABUSAのPARIS PARIS,新潮社,1998.がある。そのパリのスナップ集を見ているとパリという街にあらゆる世界が大量に出現してきて、みているだけでも楽しい写真集である。
 実は、モノクロームで京都を撮影していて、そんなパリの写真集の京都版ができないかと考えたりしている。多分京都にもパリに負けないぐらいの多様な世界が街の中にあるはずだ。まあ私が撮影するが、誰かに撮影させるかはあるだろうけど。
 そこにはズバリ写し撮られた街の多様性が語られている。それこそが街の魅力である。パリの街を堪能したアーティストは数多い。ヘミングウェイ、マン・レイ、ピカソ、フジタなどなど。彼らは、いずれもエトランゼとしてパリを訪れている。つまり旅行者であり異邦人であって居住者ではない。
 そこまで書いたときに、居住者である私が京都をスナップしてもという結論に達するのである。私は異邦人ではないから、まあ無理かな(笑)。だが、また他の土地に流れゆくかも知れないという可能性だってある。それに何世代も住み続けている京都人からすれば、私は異邦人の部類だろう。やはり私はどこの土地に住んでも異邦人なのかもしれない。

金戒光明寺,2012年4月22日
OLYMPUS PEN E-P3,LEICA DG MACRO-ELEMARIT45mm,f2.8
ISO200,露出補正-1/3,f3.5,1/160,モノトーン
コメント
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