goo blog サービス終了のお知らせ 

Creator's Blog,record of the Designer's thinking

毎月、おおよそドローイング&小説(上旬)、フィールド映像(中旬)、エッセイ(下旬)の3部構成で描き、撮り、書いてます。

Nikon Freak246. カラーフィルムの色、良いじゃん!

2019年01月15日 | Okinawa

 京都も、朝の気温0°、最高気温8°程度と気落ちしそうな天気が続く。だから沖縄の画像で少し暖まらないと普段感覚に戻らない。

 那覇牧志市場の飲み屋街といっても、今はそれほど数が多いわけではなく点在している。そんな画像をブログにアップさせるときに、あらっ!、これ確かにフィルムだよね!!、と再度確認したほどカラーフィルムの画像は綺麗だ。

 カラーフィルムは、ラチチュードが広いので見ていて飽きないぐらいに綺麗であり、デジタル画像では見られない柔らかいコントラストがあって結構良いじゃん!。

 それにPhotoshopCC2018が大変優れていて、修正すると原画に近い復元能力がある。フィルムを使おうと思ったのもこの力が大きい。そうした補正作業は1枚ずつ画像の調子を見て行う手間が必要だが、これが印画紙に焼き付けているみたいで結構楽しいのです。

 幸い手元にニコンDfとニコンF3+MD4のボディがあるからカラーフィルムとデジタルのハイブリッドシステム。ニコンDfは、オリンパスミラーレス用の単焦点レンズを売り払って調達したから、私が支払ったのは10万もゆかない。これを廃盤になる前に調達して正解。この機種を加えたら即ニコンシステムが完成。つまり25mm、50mm、100mmの焦点距離が倍々になるシステムだ。

 これに頻繁に使うAiAF Nikkor35mm/F2.0のレンズを加えた。できれば350gと軽いAF-S Nikkor85mm/F1.8G(絞り環がないのでニコンF3では使えない)の最新レンズを新たに加えると、35mmと85mmという2本だけで持参できるシステムもできる。85mmレンズのMTF曲線図でみると概ね解像度0.6前後の値の範囲にあり、逆光には弱いかもしれないが良さげなレンズだ。こういうとき迷うよね。AiAF85mm/F1.8Dという古い優れたレンズもある。さて新にするか古にするかだよね・・・悩ましいな。

 話題が横滑りした。つまりフィルム機材が使えるということであり、フィルムで撮影しデジタル化して綺麗な画像が得られることはわかった。パソコンの画面でみていて飽きないこの柔らかい発色には、一寸はまりそうですね。

 

沖縄県牧志市場

NikonF3,AiAFNikkor35mm/F2.0,FUJO RPO400H

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Nikon Freak245.  少しアンニョイな徘徊

2019年01月14日 | Okinawa

 

 首里を歩いていると、門灯だけ新しいという変な光景をみつけた。その先に小学校高学年の女の子が二人、きつい目でこちらを見ている。それはレンズを向けられたときの警戒心や嫌悪感、あるいは彼女たちだけの世界に突然入りはいりこんできた邪魔者に対する視線のようだ。そういう目線を向けられると、レンズを見ている目にはストーリーがありそうだ。

 子供だといってあなどってはいけない。彼女たちは、普段口には出さないがしっかりオトナ社会の表と裏を鏡に映し出し、その根性を見据えているからだ。そうやって大人社会を学習してゆく。結構慇懃で冷酷な輩だ。

 なにしてんだろぅーー、とデジタルの望遠レンズで撮影してみるこちらの姿勢も冷酷なのだが。そんなアンニョイな目線が飛び交いながら街を徘徊するのも面白い。FBのように人間は、いつもスマイルとピースだけのよそ行きの顔ばかりではないのだ。

 さて望遠レンズで撮った画像を読み解くと、真ん中に見えるブーツがキーワードだ。きっとお正月に出かけるファッションの話をしていたのかもしれない。それ以上は詮索しないでおこう。それにしてもトドのように日光浴をしている、年末でこの格好は、やはり沖縄だ。

 

沖縄県那覇市首里

1〜3枚目:NikonF3,AiAF Nikkor35mm/F1.4,FUJI PRO400H

4枚目:NikonW300,NIKKOR 5X OPTICAL ZOOM4.3-21.5mm、F2.8-4.9

ISO125,焦点距離34.4mm,露出補正0,f/4.9,1/800 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Nikon Freak244. 続・那覇市桶川

2019年01月13日 | Okinawa

 昨年末に、朝4時半に起き6時10分のリムジンバスで関空に向かい一番便で那覇に来た。モノレールの1日券(24時間券)を使って、首里、桶川、牧志と歩こうというわけだ。

  モノレール安里駅から西へ道なりを1kmほど進み右折すると桶川(ひかわ)へ通じる急坂道がある。那覇にこんな急坂道があったか。あがりきると沖縄の空が大きくに見えて、古い民家がわずかに残っている。前回訪れた時と比べると台風の被害で、補修の後が目立っている。沖縄を終日停電に追い込むほどの大型台風だった。

 今回は、ニコンF3+MD4にカラーフィルムを詰めている。フィルム時代はリバーサルはフィルムしか使わなかったのでカラーフィルムは黙殺していたが、使い出してみると面白そうだ。フィルムを現像しデジタルデュープをすると、あとはphotoshop次第ということもあるが、フィルムのラチチュードが広いので、デジタル機材ではだしにくい色を容易に出してくれるのではないか。

 もちろんこんな手間のかかることをするというのも、ニコンF3+MD4のウィーンという巻き上げ時の感触、巻き上げた後のボディに金属音の残渣が響いたりと、そんなメカニカルな感触にはまっているからだが。それに米軍統治時代の残渣が微かに残る沖縄の町には、緑系の色が残るカラーフィルム固有の色の方が似合うのではないかとする思い入れもある。しばらくこれで撮り続けてみよう。

 今はこの大仰なシステム一式が中古で3万円程度で調達できて、スタンダードな小さなデジカメ以下の価格である。それでもメカニカルな感触とフィルムの固有の色はデジタル機材にはない仕様だ。4枚目の画像をみていると、これってカール・ツァィスの色かと思ってしまう。

 つまりフィルム画像をデュープしたデジタル画像は、photoshopで、トーン、コントラストは自動補正、カラーはケースバイケースで補正し、トーンカーブでグンとメリハリをつけている。そんなわけでネガフィルムはphotoshopとコラボレーションすると、結構面白い色の画像になりそうだ。

 

沖縄県那覇市 2018年12月27日

NikonF3+MD4,AiAF Nikkor35mm/F2.0,FUJI PRO400H 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Nikon Freak243. 体が冬仕様にならない!

2019年01月12日 | Okinawa

 図1.年末の牧志市場、もちろん冬物という考え方が存在しない

 

図2.沖縄のお正月の飾り物、どこか中国のかざりものと似ているようにも思われる

 

図3.いいとこ秋の装いだろう

 

図4.牧志市場はシニア世代の買い出しが多い、若い人はイオンへ買い出しにゆく、つまり世代によって味覚が違ってきているのだ

 

 通例お正月から節分までが一番寒いときだといわれている。もちろん京都市内の予報では目下最低気温-1°〜-4°と冷え込んでいる。先日は終日曇天で陽が射さなかったためか家中が底冷えして、暖房を入れても終日震え上がっていた。こんな日が時折ある。

 そんなことをいっていたら北国の人はどうなるんだいといわれそうだ。こちらは、もう京都の底冷えで十分でございます。

 一昨年までは、その寒い朝6時に起き7時32分のひかり号で名古屋まで通っていた。えいやっ!、と殴り捨てるような気力で出かけ、冬の京都も良いではないかと自分を嘘八百の暗示で欺し、新幹線の中で紅茶をすすり、しばらく車窓からの撮影で寒さを忘れているとほどなく名古屋に着く。

 寒い戸外を走り抜け基幹パスで小さく固まり大学の研究室に着くと、タイマーで1時間前に暖房をセットしているから、ようやく暖をとることができた。もちろん仕事ができるのは、それから1時間後だ。

 これが朝一番の授業だったら、寒いと猛烈な悲鳴をあげている体を引きずりながら気力で1時間半講義をし、暖かい研究室に戻って珈琲をすすり、早めの昼飯を食べてから午睡し、眼が覚めてからようやく仕事モードになる異常な午前中だった。

 それが朝の(午前中の)生活モードであった。今思えばそんな無謀なことがよくできたと思う。もう二度としたくない生活だ。

 今は家で仕事をしているから、そんな必要はない。適当な時間に起きると暖房を入れ寝間着のままダウンコートを羽織り朝飯をアトリエに持込み、暖房がタップリ効いた部屋でブログを書いていると、ようやく眼が覚める。寝間着から普段着に着替えるタイミングってすごく難しい。一番良いのは布団に普段着をいれて暖めておいて起きたらすぐ着るのが正解、だが夜になると、そんなことは忘れているというジレンマだ。それが寒い朝の京都の町屋での過ごし方だ。

 朝一番に家中の窓を全開にしてフレッシュエアを取り込み(どうせガスストーブだから換気が必要よ)、体を一気に寒さに慣らして順応させるのが一番よいことはわかるが、俺はそんな拷問生活は、ヤ・ダ・ね!。

 つまりこちらは、冬の午前中一杯は体が寒さと格闘しているから仕事どころではないのだ。それにしても都市はホントに朝早くから真面目に動いている。こちらは、あきれるぐらいに感心する。

  さて先日上がってきた現像済フィルムをデジタルデュープして、ようやく沖縄の画像がアップできるようになった。

 でっ昨年末の牧志市場。半袖の人もいるからね。お店だって冬物のコートなんかありません。年末にそんな沖縄の気候に慣らされると、こちらは体が冬仕様にならないのだった。

 

沖縄県那覇市 2018年12月27日

NikonF3+MD4,AiAF Nikkor35mm/F2.0,FUJI PRO400H 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ZEISSの空気44. さて、さて、さて・・・

2018年12月31日 | Okinawa

 京都市内も時折雪が舞っているし、そんな便りが届く寒い正月になりそうだ。

 さて、少しだけ年末旅の沖縄から帰ってきてから、少しばかり薄着でも体が慣れた。それまではヒートテックで身をかため、それでも寒いという感覚だったが、そこからは抜け出したか!?。

 さて、大掃除、といっても私のできる範囲で終わった。

 さて、買い出しに出かけた。でも二日から開いているお店も多い。

 さて、さて、さて・・・、これを書いている背後で、iTunesがCoCCoのプランCをかけている。

 さて、今日、街で私の耳に聞こえてきた言葉は、「人の迷惑になるから・・・」、「人に迷惑はかけたくない」といったよくシニア達が好んで口にする台詞があった。こちらは、あらっ!、シニアって人に迷惑ばかりかけて生きてたんとちゃうの?。

 たとえば京都の狭い道をベンツで走り抜けるシニアとか、ビジネスホテルに泊まり慣れていないシニアがフロントの説明が理解できなくてもたついている間に後ろに長い列ができるとか、予め診断書を提出しないシニアダイバーが突然心肺停止して、心肺蘇生を3時間以上させてくれたりとか、そんなことをあげれば切りがないほど、シニアは人に大いに迷惑をかけて生きていて、気づかぬは本人ばかり。

 つまり理解力と体力がなくなりつつあるのだから、回りに迷惑をかけるのが当然の存在。そんなことを周りの人間達は知っていて、「人の迷惑になるから・・・」なんてシニアがいうとクスクスと笑っちゃうわけだけど。まあそれはボケシニアの見栄というべきかな。

 そういうボケシニアになりたくなかったら、日頃体力と能力を鍛えておくべきだろうね。体力は年齢で衰えるから特に頭の方ね。シニアの頭の理解力のなさには、ほとほと社会を撹乱してくれるよね。すくなくとも若者(バカ者)の思考力の上ぐらいはいって欲しいのだけど。

 その若者つまりバカ者は、どの程度かというと・・・

 某百貨店の老舗総菜屋で、丹波の黒豆をさして「これそのまま食べられるよね!」と尋ねたら、若者後期年齢の姉ちゅんは「パックをあけてビニールを破って・・・」、アホか!、黒豆をビニールのパック毎食べる奴はこの世にはいないよ!!、「調理してあるかと尋ねているのだけど・・・」と、そんなのにも今日は遭遇したから、ボケシニアといい勝負なんだ。

 今日は、さて、さて、さての大晦日だ。このブログもお正月ぐらいは休もうかなと思ったり、いや暇だから書くかと思ったり、心迷う。まあお正月次第だろう。

 さて、今年最後の画像は、やはり沖縄でおわったか。

 

沖縄県那覇市牧志市場

SONYα6000,Carl Zeiss Vario-Tessar f4/16-70mm ZA OSS T*

ISO3200,焦点距離70mm,露出補正-0.3,f/4,1/40  

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Nikon Freak240. モノレールのポイント

2018年12月30日 | Okinawa

 今日は工学的な話。

 自動車なら好き勝手な方向に走れるが、鉄道は、車輪の外側に着いているフリンジとよばれる出っ張り部分があるから、線路からはみ出さないし、このフリンジが通過する部分の空間を閉鎖したり開放してりして進むべき方向、つまり線路を変えているのがポイントだ。鉄道の一番重要で基本的なメカニズムだ。フリンジがないと単なる荷車だ。

 だからポイントのフリンジ通過部分の線路の付き方ををみれば、どっちに列車が進むかは容易にわかる。この程度のことは鉄道好きの小学生だって知っている。

 さてそのモノレールのポイントは、全荷重を支える大きなレールが1本だけだから、進路を変えるときは、この大きなレールをえいやっ!、て感じで動かさなければならない。もちろん鉄道のように複雑なポイントはできない。

 その沖縄モノレールのポイントが切り替わるところか面白いのだ。ここでは画像の奥を下り線、手前を上り線と呼んでおこう。大きなコンクリートの上り線と下れ線の線路がジワジワと動いていって変えてゆくわけ。コンクリートだから曲がらない。そこで動いてゆく上下の線路が各4分割されていて、それらがしなやかにカーブを描いていって、上下のレールが一つにくっつくなんて言うのは、もう最高に面白い。そして車体の幅を確保するために、切り離された左右のレールの端部が、僅かに外側へ向くなんていうのは芸が細かいといいたくなる。

 そんなモノレールの線路のポイント切り替えの光景を、となりでビデオカメラを回していたフランス人と眼が合いお互いに笑ってしまった。

 これで首里駅に向かってくる下り電車が上り線のホームへはいることができる。下り→上りがあれば、逆の上り→下りもあるはずであり、そこは電車が下り線ホームにははいることがないので見られなかった。この形状だとそれが同様に対岸の線路も分割されていないとできないように見えるが、多分場所を変えてポイントを設定しているのだろう。

 昔そんな話を文科系の人間にしていたら、退屈そうな顔をしてロジックを並べ替えて自分の車の話に引きずり込んでくれた。直立エンジンやロータリーエンジンを引き合いに出して、挙げ句の果てにチューニングしただって。掘り下げたら自分でしたのではなくて、しもらったんだってさ。それって全部カタログなんかに出ている話ばかりじゃないか。結局自慢話をしたいだけかよ!。だから私の文科系嫌いは根が深いわけだ(笑)。

 文科系嫌いの理由がもう一つある。アメリカFRBが利上げした。ついにやっちまったか。利上げは景気の足をひっぱるわけだから、もろに株価に響く。当然日本にも影響は出てくる。トランプは共和党出身の割にはリベラルなのだ。だから結構いい大統領だったのに、二期目が怪しくなってきたとする説もある。

 プリンストン大出の資産家FRB議長のジェローム・パウエルは弁護士だからもろ文科系だ。世界経済は素人だとする説もある。アメリカの景気が回復間近だったというのに随分と水をさしてくれたじゃないか。文科系同士のつぶし合いだ。やんなるなぁー。来月は不景気風が跋扈しそうだ。日本も不景気の中のオリンピックだぜ。その後はもろに不景気かよ。トランプも人選を間違えたなぁー。あーあっ、お先真っ暗の年の瀬だよ。私はポイントを切り間違えたと思うけどね。

 

沖縄県那覇市首里

Nikon W300,NIKKOR 5X OPTICAL ZOOM4.3-21.5mm、F2.8-4.9

ISO125,焦点距離14.1mm,露出補正0,f/4.6,1/800

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Nikon Freak239. 一寸沖縄の旅

2018年12月29日 | Okinawa

 ダイビングをしない一寸沖縄の旅も始めてだ。27〜28日と那覇へ出かけていた。もちろん避寒と所要のため。大寒波が来るというので、沖縄も海は荒れ街には強い風が吹いていたから、もとよりダイビングは不可能。それでもコート不用の暖かさだった。

 一昨日は、少しニコンF3+MD4とW300で那覇の街を歩き回ったけど、フイルムは明日現像に出してからでないとアップできない。それにPeak Designのslideというストラップがフィールドでは使い勝手がよかった。そんなこともあり、首里、桶川(ひかわ)、牧志と半日歩き回っていた。冬の沖縄は風がきつく、いつも海からの強い風が少し音をたてて吹き荒れている。

 避寒で少し充電されたためか、昨日京都に戻ったときに雪が降っていたが、少し寒さにも耐えられるようになったのか薄着でも暮らせるようになった。

 この年末の時間に旅をするというのが個人的に好きなんですね。というのもお正月前で街は静か。それでいて市場へ行くとお正月の飾りが出ている。そんな季節の時間の端境期みたいで旅をしてすごすのには、とてもよい時間だと思っています。それにダイビングでオープンウェーターの資格をとったときも12月の末だった。

 それがお正月になると一斉に初詣などと単調な時間の過ごし方になってしまう。それじゃあつまんないよ。お正月というのは、一年で一番つまらない時間だと思ってます。だから一年の計は元旦にありといわれても、社会が動いていないのに一年の計なんていわれても無理筋の話だと思うけどな。お正月は、寝過ごしている間に勝手に通り過ぎて欲しいですね。

 さて少し鋭気をやしなったので家の大掃除でもして買い出しに行こうかな。冬ごもりのために。

 

沖縄県那覇市首里

Nikon W300,NIKKOR 5X OPTICAL ZOOM4.3-21.5mm、F2.8-4.9

ISO125,焦点距離7.2mm,露出補正0,f/4.2,1/1000

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ZEISSの空気43. 牧志市場の散策

2018年12月22日 | Okinawa

 フィルム機材コンタックスで牧志市場の散策である。画像はフイルム画像のデジタル複写だが、この機材は予想外によく撮れていた。多分ポケットに入る小ささが相手への警戒心をなくし、こちらも遠慮することなくiPhone感覚で撮れるということが功を奏していたようだ。

 使用面だけでなくISO400のフィルムを入れたとはいえ、こんなに暗いところで本当にフィルム機材かと疑ったが確認すると、やはりフィルム機材コンタックスだった。4番目の画像のシャッターの紫なんかコンタックスの色みたいに感じるが。もちろんphotoshopで相当の修正はしているが予想外に夜の街が綺麗であり、デジタル機材で撮影した画像と大差がない。だからフィルムは、ある種の光情報の記録媒体なのだろう。記録形式は違えど媒体であるからデジタル化しても不思議ではないわけだ。

 といいつつ、てここでは飲みにゆかなかったけどね。シャッターを降ろしている店も多く、市場だから朝しか商売をしないのかもしれないが、どこか寂しい空気が漂っている。

 いつも思うのは、この飲み屋が入っているビルの2階以上は、何に使われているのだろうか。4番目の画像にかすかに2階の手すりが写っている。ここの飲み屋街には全て2階以上の空間がある。そこはお店の倉庫になっている、古ぼけた事務所がある、ひょっとして人が住んでいるかもしれない、などなど不思議な想像をさせてくる空間であり、外から内部の様子はわからない。時折見かける暗い階段をあがってみるほかないが、どこか怖そうな空間のようにも思われる。

 沖縄の古いアパートは風呂がなくシャワーだけというのが多く、意外に映画にでも登場しそうなものが多い。そんな類推で推測すると多分古ぼけた住処も牧志市場ならあるかもしれない。それは昭和からの沖縄の姿かなと想像力は働くのだが、そんな使途不明の空間があるということこそ市場たる所以だろう。今度の探検課題だろうか。

 

沖縄県那覇市牧志

ContaxT3,Sonner35mm/F2.8,FUJI PRO400H

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ZEISSの空気42. 避寒

2018年12月21日 | Okinawa

 さてカラー調整をしていない首里の街をもう一つ。

 那覇の街の緑地率がどれほどだったかは調べてないのでわからないが、実際に緑が多い首里の丘が街に迫り、街の中は、ほっておいても植物が自生し成長するので、画像右側の古民家のように建物を覆い隠して繁茂してしまうぐらいだから、緑をいたるところで感じる。いやむしろ少なくしたいぐらいだ。

 その那覇へ、一泊二日で街歩きに行こうとskyticketをみたら、今週末から高くなっている。そろそろ年末休暇の始まりだ。それでも今日は東海道新幹線で東京へゆくぐらいの価格だ。

 ふと思うけど東海道新幹線は随分と運賃が高いのではないか。高い運賃ででかけても、沖縄ほどの暖かいという気候的な満足度は得られない。だから新幹線では避寒にならないどころか真冬の世界行きだから私にはまったく価値がない。それに最近何かと事件が続いたので、ついにガードマンを乗せている。そのために3号車の喫煙スペースの一つが乗務員室に変わってしまった。これは残念な限りだ。そんなことをしなくても、大して仕事をしないグリーン車の役に立たない派遣会社からのパーサーをガードマンに置き換えればよかったと思うが。

 そんなことはともかく、やはり寒い冬を抜け出したいと思う昨今だ。新幹線に乗ってもその期待は地理的に充足できないので、暖かい沖縄で街の徘徊をしたほうが避寒になる。

 日本の一番寒い1月中旬に、暖かい沖縄の街の徘徊をしようと思ってskyticketのフライトを眺めているが、あら、もう残り僅かだって。それはskyticketの割り当て分が残り僅かなのか、機体キャパ自体が残り僅かなのかは不明だが、後者だとすれば、京都から東京行き新幹線の片道運賃の半額以下で暖かい沖縄に行けるのだから、やはり避寒族が一定数いるのだろう。

 

沖縄県那覇市首里

CONTAXT3,Sonnar35mm/f2.8,FUJI COLOR PRO400H

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ZEISSの空気41. 首里の空気

2018年12月20日 | Okinawa

 なんだろうか、この緑、緑した空気と、そして飛び抜けて彩度が高い赤色は。フィルムで撮影すると、こうした面白い色合いに鉢合わせする。カラー調整をしていないからなのだが補正しないでそのままアップさせよう。そんなところがフィルムの世界だ。こちらがカラーをコントロールしていないので、あまりはまりたくないが、魔力的な世界ではある。

 他の画像と組み合わせて複数画像配置の編集をしたが、結局この画像だけの方が正解だった。ここでは、そんな色合いが首里の空気なのかもしれない。それぐらい首里は少し独特の空気を感じるからだ。

 フィルム画像は現像とデジタルデュープを伴うが、歩いて行ける範囲にヨドバシカメラがあり、ここで現像をサポートしてくれる。FUJIのリバーサルフィルムだと、東京調布のFUJIの現像所へ送ってくれる。フィルム現像の心強いサポーターだ。ネガカラーフィルムは、昔と同様に1時間で現像をしてくれる。こりゃ大阪の堀内現像所より手っ取り早い。だからといってフィルムねぇー。使うなら高感度フィルムの方が、デジタルにはない粒状感が目立つときもあるので、こちらの方がよいかと考えている。

 どうも最近後ろへ、つまり平成の変わり目とは逆に昭和へ後退しているようでもある。先日手元のミラーレス機材の一部を売り払ってAiAF Nikkor35mm/f2.0という大変地味な中古レンズを調達してしまった。昭和のレンズといってもよいから、ピントはボディからモーターで回すので最新のニコンZでは、オートフォーカスが使えない。しかし35mmという焦点距離は、街歩きでは大変使いやすいレンズである。

 こうした単焦点レンズを使用し、フィールドでフィルム機材を担いでいると、フィルムが高価なので頭を使って考える。つまり何を撮ろうとしているのか、撮るに値するか、どうしたら面白い構図になるか、絞りはどれぐらいにするか、ピントはどこに合わせれば適切か・・・などなどと考えながら1枚1枚を丁寧に撮っている。といってフィルム機材にのめり込む意図はないが、いつも背後にNikonF3+MD4(ちなみに中古価格は3万円以下でコンパクトデジカメにも及ばない)が置いてあり、ズシリとくる重さを愛でている。重いけど、重さを超える魅力がある。こまったもんだと我ながら苦笑い。

 

沖縄県那覇市首里

CONTAXT3,Sonnar35mm/f2.8,FUJI COLOR PRO400H

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ZEISSの空気40. サラリーマン・ディベロッパー

2018年12月15日 | Okinawa

 何回も那覇の国際通り界隈を歩いていると退屈だ。それは何故かというと、唯一奥まったところにある桜坂劇場を除けば映画館がないし、唯一ある吉本の劇場も沖縄で流行っているんだろうかと首をかしげる。

 そんなエンターテイメントを感じない街を歩いていたら、本土の鉄道会社が経営するホテルが国際通りにほど近い立地の良い角地に進出してきた。ここは沖映通りというぐらいだから、もともとエンターテイメントがあったエリアだ。

 さてそのホテルがなんとも閉鎖的で寂しい。まあ凡庸なサラリーマン・ディベロッパーが考えるのはこの程度なのかと思いつつ私は通り過ぎた。画像をみれば、なにやらレストラン風の構えが垣間見えるが、なんでここを、表に顔を向けたお洒落なカフェテラスにして街に開こうとしなかったのだろうか。

 さらにいえば、常設の小劇場をつくって、所場代不要でいろんな劇団が呼べるエンターテイメントをどうしていれなかったのだろうか。沖縄県内には、様々な劇団があるはずだしユニークな劇団もある。そんな劇団に制作費を提供して、新しいエンターテイメントをつくってもらえばよいのに。演目は日替わりで行い、当然当たり外れもあるだろう。それでよいのである。時には本土まで聞こえてくるぐらいのヒット作だって生まれる仕組みになると思うけど。そうした仕組みが大切なのである。

 そうするとサリーマン・ディベロッパーは、こういうだろう。「いやぁやりたかったけど、場所がなくてね!」、と。それは文化系のよくある台詞回しで、最初から考えつかなかったかエンターテイメントの重要性に気づかなかったということだろう。

 つまり桜坂にある世界のホテルチェーン、ハイヤット・リージェンシーホテルと同格の建築をつくって採算が取れればよしとし(実際に採算が取れているかは不明だが)、リスクを負わないあたりが、いかにもサラリーマン的発想だ。

 たしかに細長い敷地ではあるけど、小さな劇場ができる空間はある。それにかって六本木のオカマエンターテイメントである「金魚」は、とても楽しく、ついには、はとバスコースの一つにもなってしまったぐらいであり、小さな劇場で大仕掛けな舞台装置が動くのに我々は驚いた。その金魚は、実に小さなスペースを借りて芝居をやっていた。それを思えばここでも十分予想もしなかったエンターテイメントができたし、那覇の街の賑わいづくりに貢献できたのではないか。

 別にオカマエンターテイメントにこだるわけではないが、沖縄県内にはユニークな劇団が数多いと推測している。そんなソフトのムーブメントが数多くあって、なぜそれをいれなかったかなぁー。その上カフェテラス設けてを街に向かって店を開くことすらしなかった。

 そんなことを考えるとサラリーマン・ディベロッパーがホテルをつくると、この程度なのかと思って通り過ぎた。良い場所なだけに、ちと惜しかったね(笑)。

 

沖縄県那覇市沖映通

SONYα6000,Carl Zeiss Vario-Tessar f4/16-70mm ZA OSS T*

ISO3200,焦点距離16mm,露出補正-0.3,f/4,1/40  

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Nikon Freak228. 那覇の夜はとても退屈

2018年12月14日 | Okinawa

 

 牧志の路地の飲み屋は点在している。点在した飲み屋を抱えた路地が牧志のなかを錯綜している。だから闇夜のなかに点在する赤い提灯を渡り歩くようにニコンを抱えて徘徊する。何回も訪れているのに、不思議とこの市場界隈の飲み屋には行かない。多分一人で飲んでもつまらんだろう、というので私は夜遅く行きつけのスナックにゆくのだが・・・。

 那覇の夜は、仕事でも持ち込まない限り私には退屈すぎる。食べに行くか飲みに行くかぐらいの選択肢しかない。多分沖縄へのツーリストは、みんな同じ経験をするだろう。夜で退屈しないのはカップルぐらいだろうか。

 かって多忙な仕事の合間にブセナテラスを視察した。屋台のバーで女同士で沖縄に来ても退屈なばかりだよねーという顔を沢山見かけた。やはりここはカップルでくるところだろうけど、カップルでいったって時間をもてあますよ。

 沖縄ほどプロモーションしやすいところはない。心地よいホテルと青い海の写真を載せておけば、いくらでも旅のストーリーが創作できる。しかし一人旅では、そうはゆかない。

 私も翌日ダイビングだと、朝が早いから夜は早く寝てしまうことが多い。それでも寝付かれないときがある。そういうときは、タクシーをかってオールナイトの映画でも行きたい気分だが、那覇でオールナイトは聞かない。

 だから例えば毎夜常設の劇場巡りをするとか。ラスベガスではエンターテイメントを創作しているんだよね。だから毎日演目の違うショーを楽しめるんだけど。あるいは三線を覚えようといった具合に地元コミュニティとの関わりを持たないと、那覇の夜はとても退屈である。退屈だから、那覇に住もうなんて考える気分はさらさらない。

 その退屈さを満たすところに観光産業があるのだが、日本でそんな気が利いたことはしない。最初からソフト欠落のリゾートばかりだしホテルをつくってお終いである。

 あるいは、じっくり念願の本を読みふけることはできるだろう。やがて夜半に及び、そのまま本を抱えて寝てしまう。それは幸せな時間かもしれないが私は文化系ではないからね。

 あるいは、瀟洒な喫茶店にしけ込んでiPadでコミュニケーション。しかし話し相手はみんな本土の人間ばかりだったりしてあまり意味がない。それに夜遅くまで開いている瀟洒な喫茶店が那覇にはない。そもそも喫茶店自体が沖縄は少ないのではないか。

 そんなふうに考えてゆくと、那覇の夜は仲間でも誘って飲みに行くとか、行きつけのスナックをつくるとかしないと、とても退屈だ。

 だから私は、ニコンを抱えて夜の街を徘徊をしている。そのほうが少し運動になって、歩き疲れてホテルに戻るとバタッと熟睡できるから。

 そんな風に限られたところばかりだけど沖縄の画像もつきてきた。お気に入り画像はすでに過去ログに入ってしまった。さてアップできる画像がなくなると寂しい。ついでにブログもしばらく冬休みにするかなぁーと思案しつつ画像のストックを探している。

 

沖縄県牧志市場

NikonF3+MD4,AiAF Nikkor50mm/f1.4,FUJI COLOR PRO400

 

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Nikon Freak226. 那覇の街の徘徊

2018年12月12日 | Okinawa

首里の散歩道

 首里駅から首里城に向かって最初の横断歩道を渡ると街区一体が道流路的な扱いになっており、その道流路の中ほどに住宅街へ続く道がある。右手に首里そばと城壁を眺めつつ首里三箇と呼ばれる泡盛の酒蔵に通じる道だ。やがて崎山町のボーンターン積みの石垣を通り過ぎると、眼下に那覇の街の眺望がひらける。ここから城南小学校を巻くように坂道をあがるとカトリック首里教会にいたる。さらに植栽の続く道をゆくと、ほどなくウチャヤウドゥンシイジンと呼ばれる首里城時代の迎賓館跡にたどり着く。ここから坂道を下り石畳みの道を抜けると3件目の酒蔵に行き当たる。その先は首里城公園である。

 時間があるときに訪れる首里の散歩道だ。泡盛と王朝文化を感じながら、アップダウンがあり突然眺望が開けたりして変化がある。首里そばで早めのお昼とし、午後は映画でも見て夜のフライトまでの時間をつぶすかーー。

 

牧志市場の徘徊

 国際通りから市場本通へはいり、ほどなく小さな路地をみつけて裏道を歩く。やがて公設市場の脇を抜ける。夕方この界隈に行くとシャッターを降ろしている店が多い。おそらく朝の商いなのだろうか。そんな路地が錯綜する飲み屋街などがある裏道を進むと浮島通にゆきあたる。浮島通りを越し、市場街は国道330号線まで続く。この画像はそのあたり、国道に出る手前で撮影した。国道に出るといかにもバス停という空気が漂うの開南のバス停がある。国道をこすと地元農家が出店してくる農連市場がある。

 農連市場は、今再開発で姿を変えようとしている。私も最後の昔の姿をかろうじて記録してブログに書いていた(ブログ:2015年8月19日〜23日)。今は半分ぐらいが大きなビルに建て変わり、尚今も建設工事進行中である。最後まで残っていた戦後まもなくの那覇の風景は、ついになくなってしまった。

 

桜坂に続く道

 平和通りから沖縄では大変数が少ないお茶屋の角を曲がると桜坂に続く。桜坂はかっての狭隘な飲食店舗が密集していたエリアと聞いたが、土地区画整理事業が行われ整然としてしまい、街の空気は一変している。

 それでもこの桜坂を上がると名画を上映する桜坂劇場がある。私も、ここでドキュメンタリー映画「岡本太郎の沖縄」をみた。アーティストの岡本太郎は、沖縄が本土に復帰する前から沖縄を訪れ激写していた。

 そんなことをしているとサブカルチューの世界を歩いているみたいだが、すぐ後ろにはハイヤット・リージェンシーホテルが建っている。このホテルの街側に泊まると、客室から牧志市場の混沌とした空間が客観的に眺められて面白いところだ。目下のところ私好みのホテルである。

 

 美栄橋

 東横インの側を川が流れている。農連市場から途中暗渠で抜けてきたカーブ川が、このあたりで地上に顔をだす。そんな川沿いの風景が、おそらく昔の沖縄の空気を、ほんのちょっぴりだけ感じさせてくれるようだ。ここの東横インも国際通りに出やすく、歩いて行ける範囲に昔からの定食屋が6軒あり、すぐ近くにはジュンク堂があるので、個人的には便利なところだ。しかしここのホテルはいつも一ヶ月先まで予約で一杯である。

 

 さて街の徘徊には、ニコンF3+MD4を持参していた。今日の画像はすべてフィルムで撮影した。そしてネガ、ポジ、ネガ、ポジの順に編集した。ネガはラチチュードが広範囲であり柔らかい描写だし、ポジはデジタル同等のくっきりした描写だ。個人的には、ポジで良いかと思うが、ネガカラーも捨てがたい魅力がある。

 それにしても、那覇の街の古さに着目するとニコンF3+MD4がよく似合う。でっ、間違って使ってみたFUJIのISO400のフィルムで撮影した画像がラチチュードが広く柔らかい写りだ。これはなかなか使えと再認識。今1980〜90年代のニコンのボディやレンズは破格の安さで売られている。フィルム画像がデジタル画像より綺麗だなんてことがわかったら機材の価格が上がるから、ここだけの話にしておこうね。

  

散歩ガイドブック

1)那覇まちま〜いガイド編集部編:地元ガイドが書いた那覇まちま〜いの本,ボーダーインク,2017.

2)新城和博:ぼくの〈那覇まち〉放浪記,ボーダーインク,2015.

3)仲村清司,藤井誠二,普久原朝光:沖縄オトナの社会見学,亜紀書房,2016.

 

沖縄県那覇市首里・牧志

ニコンF3+MD4,AiAF Nikkor50mm/F1.4

Carl Zeiss MacroPlanar100mm/f2.0,RVP,PRO400H 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Nikon Freak225. デジタルデュープ3.

2018年12月11日 | Okinawa

 あっあーっやっちまった!。店頭でポジフィルムの隣にあったからてっきりポジフイルムかと思ったらネガフィルムを買って、それで撮影してしまった。だからトップ画像は、カラーネガフィルムをデジタルデュープした画像である。

 しゃあない、ついでにネガフィルムからデジタルデュープ(複写)をする方法を再録しておこう。というのもこれに関するサイトへのアクセスが比較的あるからだ。だからフィルム機材を使用している人は一定数がいるのだろう。

私の過去ログでは、以下がこのテーマを扱っている。

(1)番外編309.私の流儀、オリンパスによるデジタルデュープ2018年2月22日

(2)Nikon Freak158.デジタルデュープ続編2018年3月4日 

撮影機材は、デジタル一眼レフ、等倍まで接写できるマクロレンズ、それにここが重要なのだがNikon ES-2とES-4の複写装置(Amazonでセットで2万円程度)、スライドビュワー(なければ他の光源、あるいはストロボでも可能)などである。

 写真のフィルムには、ポジフィルムとネガフィルムの2タイプがある。ここでは、ネガフィルムの主にソフト面でのデジタルデュープの方法を記しておく。

 

図1.複写してPCに取り込んだときの画像

 首里の街から海を望むことができる。慶良間諸島方向を望むフィルム画像を用いて説明しよう。

 デジタル一眼レフは、RAWデータ、絞り優先モードとし絞り11程度、オートフォーカスを使用した方が効率がよい。また手振れ補正は解除しておく。この設定で複写し撮影済みの画像をPCに取り込むと、図1の画像になる。RAWで取り込んでおくのは、保存と後々の修正が楽であることによる。

 

Process1.デジタルデュープのポイント

POINT1.ネガの画像と画像の間の何も写っていないところを複写しておく。

 ネガフィルムだから色が反転している上に、ネガベース固有の淡いオレンジ系の色が全体にかかっている。そこでベースのオレンジ系の色を取り除く必要があり、この部分をデュープしておくこと。

 

Process2.ネガからポジ画像への変換

 ソフトはadobe Lightroom。

POINT2.ファイル→写真とビデオを読込、読込ファイルをすべて指定する。

画面上にRAW複写画像が表示される。POINT1.の複写画像を現像する。

ここからはPOINT1が表示された現像画面になる。

POINT3.右ツールバー・スポイトマークをつかんで画像と画像の隙間をクリックする。

図2.取り込んだネガ画像のクリック位置

図2のオレンジの地肌部分をクリックすると地肌の色が消える。

ライブラリーに戻り、読込画像すべてを表示させる。

POINT4.右下、「設定を同期」をクリックする。

すべての画像からオレンジの地肌が消える。

POINT5.トップ画像をクリックし現像画面に切り替える。

 右側をダウンしトーンカーブを表示させる。

POINT6.トーンカーブの斜線の端部をつかみ、下または上へ動かす。反対側も同様の操作を行い斜線の向きを逆にする。

これでネガの色が反転し、ポジ画像になる。

POINT7.ライブラリーに戻り読込画像を全て選択し、「設定を同期」すると全てのネガがポジ画像に変わる。

そしたらjpg画像に書き出しすと、図3の画像になる。

図3.地色消去・画像反転後のネガ画像

 

 書き出された画像図3をみていると、デジタル複写はこの程度かよ!、とガッカリする場合もある。そこでphotoshopで1枚ずつ画像に合わせて修正すればよい。

 

Process3.Photoshopによる修正

 ここでの修正は次のことを行った。「自動トーン補正」、「自動コントラスト」、「トーンカーブ」でコントラストをつける。最後に「シャープ(強)」

 そうすると図4の画像になる。もちろんこの段階で水平や垂直を直し、ネガのゴミも丹念に修正する。実は現像所によっては、ネガ上にゴミやひっかき傷が結構ある。今の現像所の技術は昔ほど高レベルではない。昔のスポッティング作業のように画像のゴミなどの補正が必要になる。そうした作業の結果が図4である。

図4.修正後の画像

 

 尚ポジフィルムのデジタルデュープは、複写すれば終わりである。実に簡単なので説明は省く。

 最後にほぼ同じ場所からデジタル一眼レフで撮影した牧志市場の画像図5に添付しておこう。トップ画像と比較すれば、ネガフィルムとデジタル画像とのそれぞれの特性がわかるだろう。どっちがよく撮れているとか、あるいは好ましいかとする評価は不適切な考え方だ。各特性をあげれば、ネガフィルム画像は、ラチチュードが広く奥に行くに従ってボケてゆくかのような曖昧さや柔らかさがあり、奥行き感、ひいては空間感があるし、デジタルはシャープで万事鮮明だ。だからどのような目的で何に使用するかとするTPOに応じて、これらを使い分ければよいだろう。

 私はいつもポジフィルムを使用しているので、これよりはもう少し鮮明に写るし、デジタルとあまり遜色がないときもある。デジタルとポジフィルムの特性は近似値。

図5.デジタル機材による撮影画像

 

複写機材

EOS1DsMark3、COMPACT MACRO EF50mm/F2.8、NikonES-2, ES-4、ステップアップリング、FUJIスライドビュワー 

 複写機材はデジタル一眼レフと等倍まで接写できるマクロレンズであればメーカーを問わない。もちろんAPSサイズでも可能だし、そのときはレンズの焦点距離が75mm程度になるので中間レリングを用いる必要がある。私はマイクロフォーサーズで行った(前述のブログ)。中間リングをどれぐらい伸ばす必要があるかは計算すれば算出できる。

 また最後に残ったフィルムはどうするかだが、もちろんファイリングして整理することもできるし、ネガからプリントする予定がなければ捨ててしまってもよい。そのためにRAWで複写しているのだから。ただし簡単なメタデータは記録しておく方がよい。私はフィル名に機材・レンズ・場所・日時を入れてある。また撮影機材の露出に関するデータは自分であえてメモを取ろうとしなければ記録として残らないからだ。

 それにしてもニコンは、なぜES-2、ES-4という複写装置を唐突に昨年発売したのだろう。おかげて簡単に複写できるようになった。やはりフィルム派というのが結構いるんだろうと推測している。

 フィルムとデジタル画像を比較すると、前者はデジタルだと黒くつぶれるところも描写しているからラチチュードが大変広い。場合によっては、こうしたフィルム画像も面白そうだなと思われる。それにニコンF3モータードライブのシャキーーンという巻き上げ時の感触にはまっていることもあるし・・・。

 さて夏に近い最低気温20°以上の沖縄から戻り、いきなり最高5°:最低-1°の京都市の気温にはまいった。今年は暖冬だという各地の噂が、突然本格的な冬に変わってしまった。そこで昨日は毎週通っているアクアリーナのエアロビクス教室で汗を流し、ようやく少し動ける状態になった。今週はあと、木曜日の水泳教室で体調を寒さに合わせたい。これで次第に体が冬に慣れてゆくとよいのだが。

 

沖縄県那覇市牧志市場、首里

カラーネガフィルム画像

NikonF3+MD4、AIAF Nikkor50mm/F1.4 FUJI PRO400H

デジタル画像

SONYα6000,Carl Zeiss Vario-Tessar f4/16-70mm ZA OSS T*

ISO800,焦点距離34mm,露出補正-0.3,f/4,1/60 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

番外編383. A&Wバーガー

2018年12月10日 | Okinawa

 那覇空港でいつもA&Wのハンバーガーを食べる。日本では沖縄だけでしか食べられないアメリカのハンバーガーだ。

 マックの味に慣れていると、少し田舎風の素朴な味だ。だからマックがどこか洗練されすぎて薬みたいだと思うこともある。ハンバーガーの大元は、こうした素朴な味ではなかろうかとする思いもある。

 TheA&Wバーガーというオーストラリア産ビーフ、トマト、レタス、オニオンリングそして濃厚なクリームチーズに黒糖ペッパーポークがはさんであり、これが一番人気のようだが、限定商品なので私がゆく頃にはいつも売り切れだ。

 A&Wに、ルートビアという飲み物がある。つまりコカコーラの元祖のような痛烈な薬の味だ。アメリカで禁酒法が制定されていた時代に、ビールの代わりにつくられた飲み物という記述があった。WEBではハーブの味と体験者のコメントがあったが、こりゃハーブどころか昔小児科医院でもらった水薬みたいなまずさで全くいけない。アメリカも突然酒を禁酒するという暴挙に出たりする国家だ。多分今の禁煙も突然やめたりするんだろうな。つまり大統領次第だ。

 ルートビアなんかよりも、クラムチャウダーがいい。だがそれはなかった。どうせならメニューに加えて欲しい。

 朝はクラムチャウダーにコーンフレーク、昼はハンバーガー、夜はステーキというメニューで1日沖縄暮らしをしたいと思いながら、いまだ果たせていない。

 そんな暖かい沖縄の空気を思いだしながら、昨日の京都市の気温は最高/最低が4°/1°だった。いよいよ冬がやってきた。天気図をみれば西高東低の冬型気圧配置だ。ヒートテックで身を固めるも厚着は煩わしい。あーあっ、冬か・・・・、体が全く慣れない。

 

沖縄県那覇空港

iPhone7S

ISO20,焦点距離3.99mm,f/1.8,1/1497

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする