小説家、精神科医、空手家、浅野浩二のブログ

小説家、精神科医、空手家の浅野浩二が小説、医療、病気、文学論、日常の雑感について書きます。

私は一年単位で生きている

2009-11-25 11:48:29 | 考察文
多くの人は人生設計をしっかりして、何をするにも金銭感覚が頭にある。就職、転職、結婚、ローンで土地と家を買う。子供を生んだら育てる養育費。老後の退職金、企業年金、国民年金(これは、どうせ今後は、まず当てにならない)。退職後の趣味、第二の人生、そして息子と共に住むか、どうか。病気になったら、設備のいい老人ホーム、などなど。と、しっかり人生の計画を立てている。しかし、私はそんなものは、全く考えないで生きている。私は過敏性腸で生活が苦しく、まず平均年齢までは、生きられないと今の感覚では思うからである。もしかすると、あと、5年、健康に生きられるかどうかもわからない。これは健康な人には分からない感覚だろう。いわば、大げさに言えば、癌で、あと10年の命と宣告された人のような感覚で生きているのである。もっとも、そう簡単にも死なないだろうとも、思ってもいるが。健康に関しては将来の事はどうなるか、全く予想が出来ない。若い頃は、過敏性腸の腹の痛みが激しくて、将来が真っ暗だったが、歳をとると、若い頃活発だった体の機能が低下して、過敏性腸の痛みも軽くなったのである。これは予想もしていない事だった。また体力の低下を自覚して運動するようになったのも、幸いしている。そのため将来、どうなるか、わからないので私は一年計画で生きている。人生が、あと一年だと思って毎年、生きているのである。死ぬ時は、三島由紀夫のように演説して、割腹自殺したら新聞にのって、Whikipediaにも名前が残るかもしれないから、そしたら私の小説が注目されて、死後、読まれるようになるかもしれなので、健康状態が悪くなって小説が書けなくなったら、演説して割腹自殺でもしようかと思っている。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする