暖かい日や寒い日が繰り返し、少々風邪気味ですが、今日は暖かです。
さて、前回の記事の続き、死海でぽっかり浮かんだあとは、サウジアラビアに行きました。
ヨルダンのアンマンからサウジアラビアのペルシャ湾岸沿いのジッダに入りましたが、ものすごく蒸し暑い。一旦入国すればそこは別世界。女性はアバカ(写真 ↓ )に身を包み、目以外は外に曝しません。
アバカに身を包まずに外出しようものならば、普通の警察とは違う勧善懲悪委員会の人(宗教警察のようなもの)が寄ってきて、すぐに勧告されます。
男性はトーブという白いワンピースと頭巾を被るのですが、頭巾は白と赤のチェックが流行のようです。(アラビアのロレンスのイメージ)
僕も、トーブを一式買わされ、サウジアラビアに居る間は身につけていました。
男性のトーブの方は実用的で、暑い中東では快適ですし、頭巾も砂嵐から鼻や口を守るために発達してきたものです。
翌日は朝の 5 時頃、ホテルの近くのモスクから流れるコーランの祈りで目を覚まさせられました。
何といってもサウジアラビアは、イスラムの宗主国なので、ほとんどの人が敬虔なイスラム教徒で、メッカに向いて一日に 5 回の礼拝は欠かせません。これは、国王とて同じです。イスラム教では、信者は国王でも平民でも差別はありません。
ここでも、代理店の社長と商談しましたが、祈りの時間になると、『 ちょっと失礼。』といって、礼拝室で祈りをささげていました。ただ、イスラム教徒ではない日本人は決して祈りのまねをしない方がよいです。アラーを侮辱したと受け取られかねませんから。
王様が宗教(の一番の信者)と政治の長を兼ねる国ですから、いまだに裁判はコーランの教えに則って行われます。金曜日がイスラムの休日ですが、金曜日にはいまだに公開処刑も行われています。
暑いジッダから内陸の首都リヤドに飛びましたが、サウジアラビア航空では、離陸の前に、『 飛行の無事をアラーに祈りましょう。』と、コーランの一節が唱和されます。
夜間飛行で真っ暗な砂漠の中から、突如煌々とした照明に輝く宝石のようなリヤドが見えてきた時の感動は今でも忘れません。
リヤドは空港も巨大で、街の交差点には船や動物を象った意味不明瞭な巨大なオブジェが沢山あります。なんでも、石油で儲けた金の使い道に困って、オブジェを作ったとのことです。
長くなりましたので、続きは次回の記事に書きます。
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