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逆襲するさらりーまん

ーやっとこさ英検1級、通訳案内士試験合格。しかし英語の道は長い。基本的にやり直し英語+その時々に思うことなど。-

海外経験者が陥る罠 その1

2010年07月24日 15時09分09秒 | 日記・エッセイ・コラム

今日は会社が休みで、ちょっと時間があるので、前から書きたいと思っていた、長期海外経験者のことについて書いていきます。ちょっと長くなりそうですが、お急ぎでない方はお付き合い下さい。

皆さんの中で、自分は海外留学や駐在の経験がないので、英語に自信がない、ひけめがある、あるいは自分の英語が海外でも通用するのか、と考えている方もおられるのではないでしょうか?

僕の考えでは(このブログでは、全て僕の個人的考えであることをご了承下さい。)長期海外在住経験者でもその英語は大したことはありません。(大したことある人もいますが、数%だと思います。)

もちろん、その国で生まれ育った2世、3世、4世はすでにネイティブですので、このテーマの外で、言語形成期(2歳~15歳位か)に海外で育った“帰国子女”もほぼネイディブなので、このテーマの範疇ではありません。(ちなみに帰国子女で、その後日本で暮らすようになった人のご苦労は大変なもので、日本語のコロケーションは、英語のそれよりずっと繊細で暗喩的なので、自然な日本語を身につけるのに、僕たちが英語を学ぶより数倍、数十倍のご苦労をされています。また滝川クリステルさんも書いていましたが、自我の確立する青年期になると、『自分は何国人なの?』『私とは何者なの?』とアイデンティティに悩まれる人もおられる、と聞きます。)

話がそれていまいました。
ここでいう長期海外在住経験者とは、(高校を卒業するぐらいの)大人になって初めて海外に長期(2年以上)留学、駐在して日本に帰国した人を言います。


これから留学、駐在される方の、あるいは帰国された人の少しはご参考までにと思い、恥を忍んで自分の経験から書きます。

僕がオーストラリアのシドニーに駐在したのは1993年~1998年です。(豪州は色々な意味で、日本とは対極の面白い国ですが、それはまたの機会に書きます。)
駐在前にも、今ほど盛んではありませんでしたが、TOEIC はあり、その時の時の得点は、たしか、730点。いいか悪いかは別にして、今にして思えば、これで現地のネイティブをマネージ出来るわけがありません。
また、当時は、僕は独身でしたので、“所帯持ち”以外は駐在に出さない、という不文律があり、また当時の駐在地というのは、商社以外は、比較的大都市が多かったですね。(今はそんなことは言っておられず、独身であろうが、BRICS 諸国であろうが、どんどん駐在に出ていますが。)

駐在に出るとは思っていなかったのですが、そこは会社の色々な思惑、都合で、1993年にシドニーに駐在することになってしまいました。

せっかく、駐在、しかも一応英語圏に駐在することになったのだから、これを機に英語を徹底的に身に付けてやろう、と思いまいた。独身、ということと大都市(当時のシドニーは400万都市)がキーです。所帯持ちですと、自分(旦那)は会社の命令で来ていて昼間はずっと働いているのだから、面白くていいだろうが、私(奥さん)はなにも好き好んでこんな異国の地に来たわけではない、昼間はずっと家や家の周辺にいる、しかも子供がいる場合には、(大都市にはたいてい『日本人学校』がありますので)日本人学校に通わせなければならない。

結果として、非常に治安のいい、日本人学校の通学に便利のいい(日本人学校のスクールバスの停車場などもある)地域に住むことになります。言い換えれば、日本人だけのコミュニティが形成されます。
(これは、当時ロンドンでもロスでも同じようなものだった、と思います。また、日本人だけでなく、韓国人や中国人やイタリア人などもアイデンティティが強いので、コミュニティを作っています。また、日本人学校のPTAなるもの、あるいは、外務省が後ろで糸を引いている、日本人会なるものもあります。)

僕は、独身でしたので、日本人学校の通学ルートも、PTA会も、さらには日本人会のコミュニティも関係ありませんでしたので、『とにかく、日本人の1人もいない場所に住んでやろう。』と思いました。商売するにしても、他のビジネスでも、まずその土地の言葉を覚え、その土地と人が好きにならなければなりませんからね。
(しかし、実はそんな大それた“覚悟”があったわけではなく、シドニーの不動産屋に幾つか部屋を見せてもらって、海の見える、一番景色のいい部屋にしたら、たまたま日本人コミュニティから外れた、日本人が一人もいない場所だった、というだけです。)

ー長くなりましたので、続きはまた次回に書きます。-

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